ミーハーオタクのリアイベ2025
オタク、それは好きなもの突き詰め味わう者。ミーハーオタク、それは好きを突き詰めることなく、流行りのコンテンツや表面的な要素をなめるだけの者。
私は後者である。好きなのだが、それにどっぷりつかる勇気がなく、のぼせる前にあがってしまう者。故に語るものも無く、楽しかった!で終わってしまう。飽きっぽいのだ。
今年はちょっとハマったものが多かった。一年を通してみると、そのハマりを得るために案外外に出ていた。いわゆるリアルイベント、リアイベである。
オタクにもさまざまあって、アニメやマンガだけでなく、食や音楽にも深くハマれる要素がある。今回はジャンルを問わずにこんなイベントに行ってきたよ、という紹介文だと思って読んでいただければ幸いだ。
この記事は Otaku Social Advent Calendar 2025 6日目の記事である。
この世にある楽しいものの種類は多い。そしてそれを語ることは楽しい。今回のアドカレでは多くの人が自身のオタク分野を語っている。他の方の投稿も面白いはずなので、ぜひ読んでいただきたい。
1月
関西コミティア
好きなイラストレーターであるえびせんさんが参加するとあって大阪で開催する関西コミティア72に参加してきた。そのときのことはこの記事に書いたのだが、ブースの前までくると、目の前にえびせんさんがいて、なんだか緊張してしまって、雑談のひとつもせずに
「新刊ください、あと、これと、それと、これも。あっ、これお手紙です、ありがとうございます、応援してます、ありがとうございます、では」
とたくさん買って手紙を出す変な客になってしまった。変なタイミングで感謝しだすし、雑談のひとつもできず、手紙も当たり障りないことしか書いていないことに後悔しているが、思いは伝えられたのでよしとしたい。

関東でやるコミティアへも何度か来てくださっているのだが、毎回別の用事や仕事がはいってしまって行けてないので次の2月のコミティアには絶対に行くぞ!
ラーメン二郎44店舗制覇
ラーメン二郎が好きな人のこと、二郎オタクである人のことをジロリアンなんていうが、たぶん私はジロリアンである。これまで自分のことをジロリアンと名乗るのが恐れ多いような、恥ずかしいような気持ちがしていたが、ラーメン二郎の直系店をほぼすべて訪れているのでそう名乗ってもいいのではないかという気持ちになっている。最近できた福岡と名古屋の二郎にはいつか行きたいなぁ。
それはそれとして、大阪で開催されている関西コミティアに行った後、京都の二郎まで1時間以上かけて行った。日帰り弾丸旅行であったので時間的に厳しかったが、どうしても行かねばならなかった。すべては直系二郎制覇のためである。閉店ギリギリに到着できたことが幸甚である。


二郎ではめずらしいライスメニューがあったので迷わずに注文。しっかりと乳化したスープが疲れた体に染みた。豚も味染みバッチリであり、ラーメン激戦区である一条寺周辺でも客足が絶えない理由がわかった。個人的に過去に行った二郎のなかでも結構好きな味だった。来れてよかったー!とほくほくとした気分になったのであった。
ジークアクス1回目(微ネタバレあり)
2025年で特にハマったもののひとつがガンダム作品だ。ロボットものと思わせておいてその中身は人間ドラマだったり、葛藤だったり、成長だったり、色々な人が「ガンダムはいいぞ」という気持ちがわかった。
そのきっかけとなったのが機動戦士Gundam GQuuuuuuXである。実はこの作品、まったくガンダムを知らない状態で観に行った。観ようと思ったきっかけはスタジオカラーのエヴァンゲリオン、ヱヴァンゲリヲンを見て期待感があったからである。
過去のガンダムを1話も見ていない、そんな状態で観たものだから、ファンであれば思わず、おお、と言ってしまうであろうオープニングもポカンとしていた。わけがわからないまま話が進んでいって、場面が変わったと思ったらまた専門用語がたくさん出てきて、やべー作品だな、と思った。ただ、マチュの聞き取りやすい語りとキラキラしたBGMが心地よくて、うっとりした気持ちで鑑賞していた。
話があらかた分かってきて、盛り上がりが最高潮になったとき、ヤツがやってきた。そう、米津だ。米津が来るという情報も何も得ていなかったため、大変驚いた。映画の世界に殴り込みに来た米津が歌い上げるPlazmaに合わせてドンドンドンドン面白くなってきて、ずっと鳥肌が止まらなかった。
そして、エンドロールが始まると、あまりアニメに詳しくない私でも知っている作品会社やクリエイターの名前が連なり、改めてやべー作品だな、と思った。
そんな感じでGQuuuuuuXに心を打ちぬかれてしまった。これは過去作も見るしかないな、と思ってアマプラでファーストガンダムを見始めたのだった。

2月
オールナイト上映 ピンポン
オールナイトでアニメ作品を全12話見るというのは学生時代にやったことがあった。最後のほうとても眠いのに、全部見終わった達成感は半端ではない。またやりたいなーと思っていたところ、立川シネマシティでアニオールというイベントがあることを知った。映画館のスクリーンを貸し切って、過去のアニメを一挙上映するものだ。
2月の上映がピンポンであるのを知ると、すぐに予約した。一度は見てみたいと思った作品だったからだ。会場に着くとお客さんでほぼ満席。人気が高いことがわかる。この作品も初見だったが、大変楽しめた。友人がテスト前にピンポンのオープニングを見て気分を上げていると言っていた気持ちがわかった。なんかもう、作画もすごいし、内容も考えさせられるものがあった。成功と挫折と、責任と自由と、難しい感情をうまくまとめている作品だなと思った。人には見せない、精神の根幹を扱った、思ったよりダークな作品だった。しかし、それをすべて洗い流すようなラストに清々しい気持ちで映画館を後にしたのだった。

ダンジョン飯の謎解き
アニメ作品の謎解きってやったことないよなーと思って参加。作品がダンジョンということもあって謎解きにマッチしていてよかった。思ったよりも難易度は高く、あーでもない、こーでもない、と考えながら進んだ。チルチャックと一緒にやったらもっとスムーズだったのかな、なんて考えたりして。作品を見たことがあると、それがヒントになるものもあり、よく考えられてるなーと感心したのだった。キャラの新ボイスが聞けるというのも醍醐味のひとつ。また謎解きに行きたいな、と思えたのだった。



3月
(ジークアクス2回目)
たしか3月だったと思う。というのもいつ行ったかの記録が残っていないのだ。夢じゃなかった! と言えるのは第8弾特典を所持しているからだ。こういう冊子型の特典に弱い。ファーストを見た後に鑑賞すると、あ!これ!こうだったんだ!あ!この人!あ!あ!あああああ!というようにより深く楽しめることがわかった。こうしてGQuuuuuuX最高!になったのち、4月8日の1話放送からテレビ前に待機して、毎週火曜日が楽しみになり、すべてリアタイで視聴し、その感想をネットに呟いてといったすごく楽しい日々になったのであった。もちろん、次の日は寝不足気味になったのだが。

4月
ビアEXPO2025
日本全国のビールが入場料を支払えばすべて飲み放題という、ビール好きにはたまらないイベント、ビアEXPO2025に参加してきた。ビールに関してはオタクというほどではないが結構好きで、ビール工場に行ったり、イベントがあると行ったりしている。このイベントはブルワリーだけでなくビール関連の企業も参加していて、ビールオタクであればより見識を深めることができるのであろうが、ミーハーオタクである私はただひたすらに飲んで飲んで飲みまくっているだけだった。
ビールといってもくだもののゴロゴロしたものや、コーヒーのように濃くて黒いもの、ワインのように泡立っていないスッと飲めるものなど多くの種類があり、お気に入りのブルワリーを見つけることもできた。雨の日だったので人は少なく、飲みたいものはだいたい飲めた。ただ、イベント後、すごく酔っぱらってしまった。反省である。

5月
飯田商店
ラーメンオタク、通称ラオタにとって店舗訪問はもはやリアイベである。
5月にはラオタであれば知らない人はいないであろう湯河原の飯田商店についに行くことができた。長かった。知ってから早十年近く。ようやく行けた。時報と共に予約サイトを連打して申し込んで勝ち得たチャンスだ。一杯あたり2000円近いのだが、もう二度と食べられないかも、と思って2杯食いを決意。ルイボスティーを飲みつつ待つと着丼。
まずは醤油。もうね、香りがいいのよ。上品さだけでいえば過去一レベル。鶏や昆布のベースのなかにほのかに感じる貝出汁がいい感じ。もっちりした麺がスープをよくひきあげてくれて、ズルッというよりかはジュルッといったすすり心地がする。レアチャーは薄めに切られているのに噛むたびに脂がじゅわとあふれ、普段赤身の多いしっかり歯ごたえのチャーシューを食べているので、ああ、チャーシューの脂身ってうまいなあ、という感情になる。上に盛られたネギも香りがいいのにくさみが無く、水っぽさもなく、薬味としては最高。このネギ、なんなんだ。すごいな。やはりそれなりの値段を出すと最高級の食材が使われているのだな、というものを感じる。個人的には加水率の低いザラッとした細麺が好きなのだが、こういうぷるもち麺もいいなあ、となった。いやはや、うまかった。

次に塩。澄んだスープに柚子の香りがマッチしていて、うまみがじわじわやってくる。もちもちとした麺がスープに良く絡む。……やばい、味を忘れてしまった。やはりレビューは直後に書かないとダメだな。また行かねばならない。ただ、柚子の香りがすんごく良かったことは覚えている。

6月
いわし
ここで小ネタをちょっと。私はお寿司だと光物が好きなのだが、お店によってはやや高いことがある。そんななか、くら寿司のいわしは1皿120円である。安すぎる。そんなこともあって、一度やってみたかった9皿揃えを。こうして見るとネタの大きさに差がほぼなく、すごいよなあ、となる。美味しかった。こうしてみると推しの缶バッチをたくさんつけているように見えてくる。なのでオタクカウントである。

ジークアクス3回目
さて、6月の本題にはいる。本放送が始まって2か月でいろいろな意見がありつつも盛り上がったGQuuuuuuXの最終回が6月24日の深夜に終わったあと、再上映を観に行った。同じ映画を3回も劇場に行くのはプロメア以来であった。前もアニメ映画なんかい、というのは置いておいて、見るたびに発見があるのはいい。この第9弾特典も大満足の内容だった。
こうしてガンダムにハマった2025年前半だった。ミーハーなので、その後を追えていないのだが、何かにハマること、そしてそれをリアルタイムで同じものを見ている人と話せるのはとても楽しい。こういう共有経験こそがなんか生きているんだなあ、というものを感じられる。

7月
ミルキーハイウェイ展
ミーハーオタクは常に次にハマれるものを探している。GQuuuuuuXロスになるのもそこそこに次はミルキー☆サブウェイにハマった。ミルキーハイウェイを知ってから約3年後、まさかの地上波で亀山監督の作品が見れるとは思わなかった。1回3分の中に濃密に詰め込まれたネタと設定が素晴らしい。尺が短いのに無言の間があることでキャラがイキイキと感じられるんだよな。
池袋PARCOでやっていた銀河の果てまでいってきました!展は想像以上に展示品がしっかりしていた。監督の解説はもちろん、アニメでは掘り下げられなかったネタにもしっかりとした設定があるのがわかって探せば探すほど楽しい展示だった。





8月
アニメ・ファンタジスタ・ジャパン(今石監督トークショー)
コミケの初日、私は吉祥寺にいた。好きなアニメ監督である今石洋之監督の25年を振り返るトークショーに参加するためだ。グレンラガンで大きな反響があって、その反動で不真面目なパンストを作り、その反動で真面目なキルラキルを作り、その反動で不真面目なルル子を作り、その反動で真面目なプロメアやエッジランナーズを作り、その反動でニューパンストを作るといった波があるという自覚があるという話が面白かった。次の作品も楽しみである。他にもいろいろな話があったが忘れてしまった。取ったメモがあるのであとでしっかりとまとめたい。


コミケ
昨日は吉祥寺でトークショーをしていた今石監督がコミケに参加されるとあって炎天下のなかビッグサイトへ。チケット制になってふらっと行けなくなったのは面倒だけど、以前より少し快適になった気がしている。ビッグサイトの改修もあるのだろうけれど。

お金があまりないということもあって戦利品は控えめ。GEEK BOATにはニューパンストのあのキャラが掲載されていて最高。バナナマガジンは今石節が炸裂していて最高。2号もほしいけれど年末のコミケには行けないので、再販してくれることを祈っている。その他、紀行系写真集やコーヒーの同人誌をいただいた。よいコミケだった。

9月
New PANTY & STOCKING「One Night Escape」
たくさん大変なことがあったが、今年がいい年であるといえるのはこのイベントに行けたからである。New PANTY & STOCKING「One Night Escape」である。はじめてパンストに出会って15年来、「この曲を爆音で聞けたら幸せだろうなあ」という念願中の念願が叶ったのだ。神様ありがとう……。
ここにはちょっと語り切れない。別で記事を書きたい。
ただ、ただ、最高だった。本当に……






10月
この月は仕事が忙しかったというのもあってかオタクイベントがなかった。オタクイベントではないが、アフタヌーンティーで紅茶の飲み比べをした。オタクのコンプリート心が発揮されて7種類の制覇を目指したが、お茶の提供スピードもあって5種類にとどまった。TWGの定番である1837ブラックティーも美味しかったが、1番衝撃を受けたのはカモミールティーだった。これがめちゃくちゃ香りが良くて。高いけれど欲しいと思ってしまった。

11月
パンストトークショー
夢のようなフェスが終わり、最高すぎて興奮しまくった最終回が終わり、ニューパンストロスになっていた私へのプレゼントが「ネヴァー・セイ・ネヴァーエンディングストーリーテリング」である。監督を含めたスタッフによる最終話まで放送したから話せる内容を含むトークショーである。2部構成のうち、運よくふたつとも当選した。part1がニューパンストができるまでのいろいろなことを、part2が本編の解説といった感じだった。ガイナックスからTRIGGERへの権利譲渡の際、はじめはグッズ展開だけで動こうとしていたなか、アニメやります!と啖呵を切った結果、トントン拍子にアニメ制作が進んでいった(うろおぼえ)(うろおぼえ情報を公開するな)(後日確認予定)のだとか。
ラミーのキャラデザがコロコロ変わったところや、デザイン理論の話、シリーズ構成も直前まで決まらなかった話など面白かった。こちらも後日追加予定である。


12月
グリッドマン上映
TRIGGERファンとしてずっと見たいと思っていたものの、なかなか見ることがなかったSSSS.GRIDMANの一挙上映があったので川崎のチネチッタまで行ってきた。こちらも完全所見で、キャラとしても六花とアカネくらいしか知らないというレベルの知識だった。主人公だれ?みたいな感じ(ごめんね響くん)。知らない作品を一から知りたい欲があるので、一気見しようとしている作品は設定も予告もなにも見ないのを徹底しているのだ。

結果、すごくよかった。正直な話をすると、盛り上がってくるまでに時間のかかるアニメだったので、サブスクとかで見ていたら3話くらいで見なくなっていたかもしれない。だが、どんどん面白くなってきて、オープニング変化もあるくらいになってくると爆音のUNIONがめちゃくちゃ心地よくて、あー映画館最高になった。
あと、考察とか批判とかを見ない状態で一気に見れるのも良かった。あーでもない、こーでもない、と議論をするのも楽しいけれど、アンチ(アンチ君ではない)の批判に萎えたり、突拍子もない考察で時間を吸われたりすることもない。作品を純粋に楽しめるのが貴重なのだと思えた。
あと、劇場に来ていた人ですごく熱心に語るオタクがいてとても嬉しくなった。オタクが生まれるというのは作品が愛されている証拠である。そんな作品を知ることができた、それがとても嬉しかったのだ。
それと劇中でかかっていた心の瞳が良すぎて、帰ってから調べるとリアルタイム視聴勢にも刺さっていることがわかって、わかるなーになった。

総括
こうして2025年はミーハーにあれこれと移り気に楽しむことができた。昔よりもひとつのことにどっぷりハマることができなくなったが、その代わり世界が広がって見える。
来年はどっぷりハマれるものができるだろうか、もしくは今年みたいにライトに楽しめる作品がたくさんできるだろうか。昨年末に今年こうなるとは予想もしていなかった。人生なにがあるかわからない。
それにしても、楽しい1年だったなあ……
それでは、良きオタクライフを。
