【展覧会レポート】第31回尖展 作品紹介
今年の第31回尖展は、4月に東京の佐藤美術館、5月には京都市京セラ美術館という、2か月で東西の会場を駆け抜ける大躍進の年でありました。
ようやく、様々なことがひと段落して、noteに記す今日日。「♡(スキ)」やフォローいただいた皆様、ありがとうございます!今後も活動情報に加えて、物語等のお楽しみいただける内容を発信してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
さて、振り返りも兼ねて、今回の私の出品作品を紹介します。
このたびは、昨年の第30回尖展の出品作から時間を遡って、物語のはじまりのシーンを描きました。
じつは、昨年から「伏線」を張っていました。昨年展示した、言葉を並べた「正方形のキャプション」。あれは、今回の作品のことを表していたのです。
昨年の展覧会の様子は、下記をご覧ください。
4月1日〜12日開催の東京展。会場の佐藤美術館での様子。↓

はじめての東京 佐藤美術館。ライティングの演出が加わり、
嬉しく拝見しながら在館しておりました。
そして5月26日〜31日の京都展。京都市美術館別館2階の様子。↓

京都は「ホーム」だからこそ、現状に甘んじず、
新たな挑戦を自分に課そうと考えていました。
この1ヶ月で、「伝えかた」を変えてみました。
真ん中の「黒い絵」とその下の「物語キャプション」は、この場で一旦佇んで、考えてもらうための「余白の仕掛け」です。黒いけど、余白。
私がこの作品で一番表現したかったことを具現化した、大切な作品構成要素です。

私:「何なん?って考えてもらうための黒い板です!」
お客様:「なんやそれは(笑)」
会場で何度も生まれたコミュニケーションの輪。
関西風に言えば「ツッコミどころ」を作った感じです。
温かく見守りいただけて、とても有り難かったです。
この「黒い絵」と「物語キャプション」があることによって、ただ一方的に、壁面から鑑賞者を見おろす平面作品ではなく、歩み寄りながら「鑑賞者とコミュニケーションする空間作品」ができたなと、在館中にお客様方の様子を見ながら感じています。

まだまだこれは、大人し過ぎる初心者表現です…。
やってみてわかることが多いです。
Instagramでのリールによる物語動画や、ブログでの文章による物語配信、そしてリアル世界での絵画作品展示など、視点を変えながら、クロスメディアに「アプローチの入口」をつくることで、人の心の中に、物語を生み出すための「想像の余白空間」を創ること。それが、今回の作品で目指したことです。

「右から左」に観ていただくと、作者の解釈に近づきます。
現代の日本では横書き文化が定着している為か、反対から新たな新解釈を「読んで」くれる方々もおられました。
多様な解釈があることは、豊かで良いことです!
在廊中、小さなお子さんが、私の絵の前に佇んで、何かを考えながら一生懸命に観てくださる姿を、何度も見ました。どんな評価よりも嬉しい瞬間でした。観てくれたみなさん、ありがとう!
竹林のなかで、月と衣が繋いだ縁とは?
目に見えるものだけではなく、見えないもの、わからないことを「自分の力で」想像する先に、自分だけの答えがあります。
今回の作品につながる「序章の物語」は、下記の投稿よりお楽しみください。
さて、次は秋の展覧会に向けて。
「文学と美術」をテーマにした、ギャラリー企画展に参加させていただきます。私は、日本の昔話の源流となった、日本最古の説話集を題材にした作品で参加予定です。お楽しみに!
最後になりましたが、見守りいただく全ての皆様に、感謝を!!
