『お題指令』⑯ #せりふ三題噺 #爆弾低気圧マティーニ六法全書
▼今週のお題
■セリフ
「問題ありません」
■三題
・爆弾低気圧
・マティーニ
・六法全書
*今回も届いてございます。
ボクにはすでに意味もございませんが、懐かしさが込み上げます・・・♪
*ボクでございます
( 元・コードネーム・ボク
*準主役・後輩 編
*特別出演・女性バーテンダー )
今回の指令・・・・セリフは『問題ありません 』
三題は『 爆弾低気圧 』『マティーニ 』『 六法全書 』。
任務を拒否した時点で身体に内蔵された《起爆カプセル》の
起爆スイッチが起動し瞬時に命が絶たれる・・・
どんな不満があろうと実行するしかない理不尽な任務。
・・・ボクでございます。
自己紹介をさせて頂きます。某市役所で市民課に在籍しております。
本名、大越平 保(おおごしだいら たもつ)と申します!
理不尽な任務からは、すでに卒業してございます。(笑)
☆☆☆☆☆
ボクでございます。
10月の末。急速に発達した低気圧が爆弾低気圧となって
北海道東部を襲った頃、ボクの出張先の市役所も標的となりました。
幸い、被害は最小限度で済んだのですが・・・
その際、市役所にいた後輩から声を掛けられました。
「先輩。噂を聴いたのですが・・・
先輩はとある組織に属していた《ボク》さんなのですか?」
「ボクでございます。
・・・なるほど、キミも自由になりたいご様子ですね?
問題ありません。 近い内に数日の休暇をもらって上京してください。
よいところにご案内しますよ?」
☆☆☆☆
上京した後輩と待ち合せて、とあるビルに向かいました。
そこには例の・・・不思議なマスターのいる Bar があります。
連れだって、店のドアを開けました。
「いらっしゃい。お席にどうぞ・・・!」
「おや、貴女でしたか? お久しぶりでございます。
いつぞやは大変、お世話になりました。」
「マスター不在で申し訳ありません。
今日は私がお相手しますね? その若い方ですか?」
「そうです。偶然にも同じ職場となりました。
あ、彼に《 マティーニ 》のカクテルをお願いします。
ボクには、ウイスキーのロックをお願いいたします。」
席に着いた二人の前に、最初に後輩のマティーニ。
次にボクのウイスキー・ロックが置かれました。
続いて、女性バーテンダーは 後輩に目を配りながら・・・
新しい空のシェイカーを取り出しシェイクします。
軽くカラン…という音を感じた後で・・・
後輩を蝕んでいた小さな《起爆カプセル》が
ロックグラスに落ちました。
「 フフッ、もう何度目かしら・・・上手くいきましたよ?」
「・・・ありがとうございます。流石ですね!
マスターにも お礼をお伝えください。」
キョトンとした顔で放心していた後輩が、やっと口を開きました。
「・・・あ、あの・・・本当に、取り出してくれたんですか?
信じられません。ありがとうございます!!」
「いいんですよ。ボクさんは・・・何故か、お得意様です ♪ 」
「後輩くん はね、凄いんですよ。
もちろん今の職場も真面目に勤めていますが・・・
彼の机の上にはいつも《六法全書》が置かれています。
どうやら、法曹界を目指して司法試験を受けるようです。」
「まぁ・・・?! フフッ、いつかお世話になるかもしれませんね?
その時にはよろしくお願いしますね? 」
「あっ、いえ・・・! 今日は本当にありがとうございました!!」
「今日は満月。お祝いですが、キミには変身の心配もないので・・・
今日はゆっくり、東京の夜を楽しんでください。」
「・・・変身?」
「あ、いや、ちょっと思い出したことがあっただけです。
ボクでございます。 今日は再出発のお祝いです。
おめでとう、後輩!・・・乾杯☆」
☆ 乾杯 ☆☆
《指令完了》
*このお話はフィクションです。
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