棒手振り|street vendor
江戸の路地裏へようこそ。
江戸時代には、現代のコンビニに匹敵するほど、行商人たちが次々と生活必需品を売りに来ていました。
天秤棒を担いで品物を売り歩く行商人を、「棒手振り(ぼてふり)」と呼びました。商品名を大声で「触れ歩いた」のがその由来。なので、何を売っているのかは、すぐにわかります。
毎日決まった時間にやってくるため、時報代わりにもなっていたとか。
豆腐売りは「とう〜ふぃ〜」、納豆売りは「なっと、なっとぉ〜、みそまめ」、魚売りは「あじぃ、あじ」など。声を頼りに買い物をする、そんな日常がありました。
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棒手振りの姿は、浮世絵にも多く描かれています。
こちらは日本橋の手前、大名行列が進む前方に、何人もの棒手振りたちで賑わっています。

出典:東京都立図書館
こうした棒手振りの世界に、あの北斎も身を置いていたことがあるといいます。
人気絵師となる前、七味唐辛子を売り歩いて糊口をしのいでいた、という逸話があります。
唐辛子売りは売り方もユニークで、大きな張子の唐辛子を持ち、その中から七味唐辛子の入った小袋を取り出して売っていたそうです。
売り文句は、
「とんとんとんとん、とんがらし。ひりりとからいがさんしょのこ、すはすはからいがこしょうのこ、しちみとんがらし」
耳に残るリズムが、思わず足を止めさせたのかもしれません。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
こちらは魚売りの姿。
左は江戸、右は上方(現在の関西)の行商人です。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
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こうして町をめぐる棒手振りたちが、魚や水、食べ物など、日々の暮らしを支えていました。
次にご紹介する「初鰹」も、そんな棒手振りによって、江戸の町へと届けられていたのです。
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🍶江戸の名物|二八そば
💧江戸の名物|水売り
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