ChatGPT・Claude・Gemini、半年で3つ契約した55歳が気づいた「50代がAIを1つに絞れない理由」
12月にChatGPT、1月にGemini、4月にClaude。半年で、AIサブスクが3つになった。
月額を合計すると、8,400円を超える。決して安くない金額だ。頭ではわかっている。3つも要らない、と。
それでも、解約ボタンが押せない。
このnoteは、3つ契約してしまった55歳が、半年使って気づいた「やめられない理由」の正直な記録だ。役割分担で失敗した話でも、損する罠を暴く話でもない。
絞った方がいいと頭でわかっていて、それでも絞れない。同じ場所にいる50代の方に、読んでもらえたらと思う。
そもそも、なぜ3つに増えたのか
最初から3つ契約するつもりだったわけではない。むしろ逆だ。「とりあえず1つ試してみよう」が始まりだった。
12月、ChatGPTから入った。「手軽で高性能」という評判だけを頼りに、無料版で触り始めた。万能型と言われるだけあって、ハードルは低かった。これからの未知なる可能性を感じさせてくれて、課金への抵抗も少なかった。AIスクールに入会してからは、課題はすべてChatGPTでこなした。自分の癖も好みも、全部入れ込んだ。
1月、Geminiが入った。年明けに安いプランが出てきたのが入口だった。月1,200円という価格で、画像生成も評判が良い。試しに、という軽い気持ちで契約した。
4月、Claudeを契約した。AIスクールの先生、特にライター関係の方からの評価が圧倒的に高かった。「一度は使った方がいい」というアドバイスを受けて、確認のつもりで課金した。
気がつくと、3つになっていた。
ここに、たぶん多くの50代が同じ罠にはまる構造がある。「役割分担して3つ使おう」と決めて契約したのではない。それぞれ別の入口から、別のタイミングで、別の理由で根を張った結果が、今だ。
つまり「どれをやめるか」という問いの立て方が、そもそも合っていない。
それぞれの、やめられない理由
ChatGPT編
最初に使ったAIだから、というのが正直なところだ。半年触り続けて、自分の癖も好みも全部覚えてもらった。指示の出し方も、ChatGPTに合わせて最適化されている。乗り換えるとは、この蓄積を全部リセットすることだ。
だが、一番の理由はそこではない。画像生成だ。
他のAIの画像生成も試した。それでも、自分が気に入る絵をいちばん高い確率で出してくれるのが、ChatGPTだった。理屈ではない。「これだ」と思う絵が、ここからしか出てこない。猫キャラクターの世界観を作るときも、最終的にここに戻ってくる。
万能型である強みもある。文章も、画像も、雑談も、調べ物も、ひと通りこなす。「迷ったらまずここ」という安心感は、半年使ってきた相手にしか持てない感覚だ。
愛着もある。AIに愛着というのは妙な言い方かもしれないが、半年も毎日触っていれば、相手の癖がわかってくる。それを手放すのは、思ったよりずっと重い。
Gemini編
入口は単純で、価格が安かったからだ。月1,200円。3つの中でいちばん安い。
だが、いま手放せない理由は別のところにある。Google連携、特にストレージだ。
仕事のファイル、写真、ドキュメント。Googleの中にどんどん溜まっていく。Geminiはそれを横断して見てくれる。ファイル管理の便利さは、契約してから3か月、じわじわと効いてきた。「ファイルがどこにあるか」を探す時間が、明らかに減った。
画像生成も悪くない。ChatGPTほど自分の好みではないが、用途によっては十分に使える。
月1,200円という金額に対して、得ているものが大きい。「価格対効果」という言葉が、いちばんしっくりくる。安いから残しているのではなく、安いのに価値が大きいから残している。この違いは、自分の中ではっきりしている。
Claude編
入った理由は、評判だった。AIスクールの先生、特にライター関係の方からの評価が圧倒的に高かった。「文章を扱うなら一度は使った方がいい」と、何人にも言われた。
使ってみて、わかった。
文章の理解が違う。こちらの意図の汲み取り方が違う。出てくる答え、文面の組み立て方が違う。具体的にどう違うかを言葉にするのは難しいが、「この人なら通じる」という感覚が、最初の数回のやり取りで生まれた。
このnoteの構成も、Claudeと一緒に練っている。「3つの罠」という最初のタイトル案に対して、「それはマギーさんの実情と合っていない」とはっきり指摘されて、方向を変えた。同意するふりをしないAIに、初めて出会った気がした。
まだ2か月。短い。それでも、文章を書く仕事をしている自分にとって、外せない相棒になりつつある。
1つに絞れない、本当の理由
3つそれぞれを書き出してみて、見えてきたことがある。
ChatGPTは画像生成と半年分の蓄積、GeminiはGoogle連携とストレージ、Claudeは文章理解と意図の汲み取り。重なっていないのだ。
最初に書いた通り、3つを役割分担で契約したのではない。別々の入口から、別々のタイミングで根を張った結果、気がついたら役割が分かれていた。後から振り返ると、まるで設計したかのように、見事に重なっていない。
ここに、構造の罠がある。
「3つも要らない、1つに絞ろう」と考えるとき、頭の中では「同じものを3つ持っている」という前提が動いている。だから「いちばん良いものだけ残せばいい」と考える。
でも、実際は違う。それぞれが別の役割を、いつのまにか担っている。だから「どれをやめるか」と考えると、どれも手放せない。やめられないのではなく、やめると別の何かが失われる構造になっている。
これは推測だが、50代でAIを複数契約している人の多くは、同じ構造に陥っているのではないかと思う。「役割分担で増やした」のではなく、「気づいたら役割が分かれていた」という増え方だ。
問題は、契約数ではない。整理されていないことだ。
ここから、何を考えるか
ここまで書いてきて、ひとつわかったことがある。
「やめる」という発想で考えている限り、答えは出ない。3つそれぞれに固有の価値がある以上、削る選択は損失を伴う。だから決められない。だから先延ばしになる。
必要なのは、「整える」発想だ。
どのAIを、どの用途に、どの時間帯に使うのか。役割の重なりはどこにあり、重なっていないところはどこか。月8,400円が高いのか妥当なのかは、整えた後でないと判断できない。
いま、自分なりの整理を進めている。50代の人が、自分のAI契約を見直すためのフレームワーク。次回のnoteで、その中身を書く。
3つも契約してしまって、辞めたくても辞められない。同じ場所にいる方には、参考になると思う。
次回の記事、公開しました。
「やめる」ではなく「整える」。その具体的な方法を書きました。50代の経験こそが、AIへの最強の指示書になる、という話です。
50代の経験は、AIへの最強の指示書になる|現場で培った段取り力をAIに渡す方法
https://note.com/kind_arnica8010/n/n73b64953fc9c
3つも契約して迷っている方、これから1つ選ぶ方、どちらにも役立つ内容です。よければ続けて読んでみてください。
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