創作メモ「いい子に育ったよ」
毎週土曜日は、金曜日の作品の創作メモ。
無事に合格した受験生、おめでとうございます!
残念ながら、だった人も、まだ後期試験がある。
ただ、今回の完結編は、親目線で、親に向けたメッセージ。
「受験生の親、お疲れ様でした!」っていうのがテーマである。
作品としては、
「用意周到な友人」「こんなこともあろうかと」の
裏側を描いた作品。
「がんばれ」とも言わない母親、沙織が何を思っていたのか。
そこを書いてみた。
受験生の親は本当に大変。
昔に比べて、さらに大変になっているような気がする。
情報をちゃんと集めないといけないし、
子どもに任せっぱなし、というわけにもいかない。
昔に比べて、受験制度が複雑怪奇になっているのね。
その辺の把握は、親がやった方がよい。
子どもは、何も考えずに勉強だけに集中する環境を作るべき。
塾とか予備校に通わせるのも大変。
経済的にもそうだけど、食事の準備とかもね。
夜11時に帰ってきて、そこからごはん、朝は朝でお弁当の準備。
あと、模擬試験が特に大変。これは子どもの方が。
共通テストの模擬試験とか、地獄の「12時間模試」だ。
朝8時半から始まって、夜8時半に終わる。
お弁当のほかに、お菓子とか山ほどもたせたり。
そんな中で迎えた本番の共通テストで痛恨のミスである。
お箸の入れ忘れ。
笑い話にしてるけど、目の前真っ暗になるくらいショックだよ。
助けてくれた友人に感謝だ。
合格発表が続くのも、地味にしんどい。
これ、本当に自分の時よりもきつい、と感じるから。
子ども本人は、感情のままでいいんだけど、親はそうはいかない。
ダメだった、といってそのまま親までへこんじゃダメでしょ。
気持ちはできるだけフラットに。
そして、運命の二次試験である。
「がんばれ」と言わない。そのかわり、少しだけ茶目っ気。
帰ってきたら、まさかの展開。
悠真からこんなお礼言われたら、泣けるよ。
それでも、感情はそのまま出さない。茶化す。
この辺も、親の空気感だと思う。
実際、二次試験が終わってもまだ勉強するのかな?
たぶん、ほとんどの人がしないと思う。
前期で落ちたらまだ受け続けないといけないんだけどさ。
そんなことは考えず、まずは一息、だろうな。
もうここまで来たら、あとは合格発表だけ、なんだけど。
今回、あえてそこをカットした。
シリーズ全体としては、結果出せよ、と思うんだけど、
沙織の物語、として見たときに、この結果、必要ないんだ。
「この子は強い。大人になった」
この実感だけで、もう決着ついてるから。
で、このシリーズで一度も出てこなかった父親どうする問題。
ほぼ空気だよね。実際、そういう家もあるかも知れない。
最後、父親どうする、と考えたときに、
「いないことにする」のが一番すっきりすると思った。
もちろん、あえてどうとでも読めるように書いている。
死別かも知れないし、離別かも知れない。
単に、遠方に単身赴任なのかも知れない。
でも、沙織一人で、やり切ったよ、というところを書ききった。
さて。この話。
もちろん脚色しているが、事実をもとにしたフィクションだ。
私が、入試の時にお弁当にお箸を入れ忘れたんだよね。
共通テストじゃなくて、私立の一般入試だったけど。
誰か助けてくれたのか、何とかしたのかは聞けてないけど。
軽く謝ったけど、マジでへこんだ。作中の沙織のように。
ただ、現実には「タイムスリップ」付箋つけるほど、頭は回らんかった。
これはフィクションだからこそできる技。
合格発表の時の流れとか、親の気持ちとかは、
ほぼほぼ私の実体験をそのまま書いているだけだ。
受験生の親って、本当に大変だったから。
ただ、終わった後の解放感、充実感は半端なかったね。
「これで、子育てひと段落!」って感じで。
もちろん、現実にはまだまだ子どもは子どもだし、
いまだに(時々は)お弁当作ってるんだけどね。w
