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目指せ!!究極戦士!!|The Ultimate Fighter Season 33|TUFについて&EP1の感想

👉はじめに

UFC版テラスハウスこと『The Ultimate Fighter(通称:タフ、TUF)』の最新シーズンが始まりました。

これまでTUFを深く追い続けてはいませんでしたが、節目となる20周年記念シーズンということもあり、今回は毎エピソードしっかり視聴していきたいと思い、このnoteシリーズを始めることにしました。

この記事では、以下の内容に触れていきます。

①TUFとは何か?
②今シーズン:Season 33の特徴は?
③出場選手とコーチについて

これらの紹介に加えて、初回エピソードの感想も記しています。
以降、各エピソードごとに記事を作成予定ですので、よろしければご覧ください。
(※TUFは毎週水曜日の午前11時15分から放送されるため、各エピソードの記事は当日夜のアップロードを目標にしています。)


✔️The Ultimate Fighter Season 33 概要

👀①TUFことThe Ultimate Fighterとは何か?

TUFは簡単に言うと、こんな番組です。

UFCのプロ契約を夢見るファイターたちが、ひとつ屋根の下で共同生活を送りながら、過酷なサバイバルマッチを繰り広げる

イメージとしては、MMA版『テラスハウス』ということでいいんじゃないでしょうか?


番組では、参加者たちが2つのチームに分かれ、それぞれのチームにはUFCの現役スター選手やレジェンドがヘッドコーチとして指導にあたります。選手たちはコーチのもとで猛特訓し、トーナメント形式の試合に挑みます。負けたら即脱落という厳しいルールです。

TUFの面白さは、単に試合の勝敗を追うだけではない点にあります。閉鎖された環境での共同生活、激しいプレッシャー、そしてライバルたちとの人間関係が、選手たちの素顔を浮き彫りにします。また、スター選手であるコーチ同士のプライドをかけたやり取りも大きな見どころです。

MMAファイターとして最強を目指すなら避けては通れないUFC契約という夢、強制的な共同生活、そしてチーム内の衝突や友情、さらには選手それぞれのバックグラウンド。そういったものが渾然一体となり、企画としての魅力を生み出しているのです。


TUFは、UFCの歴史を語る上で切っても切り離せない重要なコンテンツであり、現在の絶大な人気を確立する上で、非常に重要な役割を果たしました。
今でこそ「異常」とも言える収益性を誇るUFCですが、2000年代初頭は、今からは想像できないほど運営面で危機的な状況でした。

2001年、UFCを巨大企業に成長させるズッファによる買収を経て新体制での運営が始まりました。ケーブルテレビでのペイ・パー・ビュー放送と大会場でのイベント開催、そしてテレビ放送契約で事業拡大を目指す新体制で業績を上げようとしましたが、巨額の投資費用が膨らみ、この状況を打開するための新たな事業形態を必要としていました。

そんなUFCが「起死回生の一発」として企画したのが、このTUFです。ファーストシーズンの開始直後は様々な課題もあったようですが、選手のパーソナリティにフォーカスしたコンテンツは注目を集めました。さらには、決勝戦で行われたフォレスト・グリフィン対ステファン・ボナーの一戦は、デイナ・ホワイトから「UFCを救った試合」と言われるほどの激闘となり、最終的にこのTUFという新企画は大成功を収め、現在まで続く長寿コンテンツとなりました。


このあたりのUFCの歴史については『UFC帝国戦記 1993-2023』に詳しく書かれています。
いずれ読書感想文的な記事も作成予定です。


なお、2015年には『Road to UFC: Japan』と名前を変え、日本版TUFも企画されました。こちらは当時WOWOWを中心に放送され、確か地上波でも放送していたような記憶があります。決勝戦はその年のUFC日本大会で開催され、現地で観戦した私にとっては非常に思い出深いシーズンでした。ただ、正直なところ、日本でのUFC人気はそこまで高まらず、またUFC契約を勝ち取った選手のその後の活躍も期待値には至らなかったため、成功したとは言い難く、残念に感じます。おそらくUFCによる企画というよりも、UFCが外注に出したような企画だったからか、日本らしい演出が用いられていましたね。

そんなあまり成功しなかったと言わざる得ない日本版TUFを尻目に、その年の年末にRIZINが旗揚げされるというのは、なんだか時系列を振り返ると感慨深いです…。


TUFは、この20年の歴史で、数えきれないほどのUFCチャンピオンやトップ選手を輩出してきました。

例えば、UFCを救う大激戦を制したフォレスト・グリフィンをはじめ、ラシャド・エヴァンス、マイケル・ビスピン、そして最近だとカマル・ウスマンやローズ・ナマユナスもTUF出身。

TUFから生まれた主なUFCチャンピオンたち

最近は正直なところ、TUF出身で目立つ活躍をしている選手はなかなか見当たらず、何よりデイナ・ホワイト・コンテンダーシリーズやRoad to UFCが選手発掘のメインコンテンツになっている節があります。しかし、それとは別にリアリティ番組、そしてコーチであるスター選手のパーソナリティにフォーカスが当たるという面では、TUFは依然として見どころがあるのではないかと思います。

👀②今シーズン:Season 33の特徴は?

20周年記念となる今シーズンの特徴を簡単にまとめると、以下のようになるでしょう。

レジェンドコーチたちの競演と国際色豊かな参加者たち

今シーズンの最も大きな特徴は、コーチを務めるダニエル・コーミエとチェール・ソネンという、引退したレジェンドファイターの顔合わせです。
これまでTUFのコーチは、シーズン終了後にコーチ同士が実際にUFCのオクタゴンで戦うのが「お約束」でしたが、今回は二人とも引退しているため、その直接対決はありません。

これにより、コーチ同士の個人的な因縁や口論よりも、純粋な指導や選手の育成に焦点が当たるはずだと期待されています。彼らのトップレベルでの経験と知識が、若い選手たちにどう受け継がれていくのかは見どころです。

コーミエとソネンは、UFCの公式ポッドキャスト『Good Guy / Bad Guy』の共同ホストでもあります。そこではコーミエが「グッドガイ」、ソネンが巧みな弁舌と悪役ムードが漂う「バッドガイ」という対照的なキャラクター設定で知られており、TUFのコーチングにもそのペルソナが色濃く反映されると思われます。

彼らが実際に戦わないことで、もしかしたら「コーチング哲学」や「レガシー」をかけた、言葉による激しいライバル関係が生まれるかもしれません。これは、従来のTUFとは違った形のドラマが期待できるポイントです。

エピソード1を見た感じでは、コーミエはチームの結束を重視しつつ、選手たちの心理的な側面や、チーム内で競争が生まれた時の変化に注目しているようです。彼は短時間で選手を評価することの難しさも認識している様子でした。

対するソネンは、選手の士気を重視しているようでした。短い期間、そして過酷なトーナメントの中で、コーチが劇的に選手を成長させることは難しく、いかに試合前のコンディションを調整できるか、そして無理をさせない「賢いトレーニング」にポイントを置いているようでした。

さらに、今シーズンはTUFが誕生して20年という大きな節目。デイナ・ホワイトも、サプライズとして過去のTUF出身チャンピオンたちのゲスト出演を示唆しているようです。 これは現役の出場選手たちにとっては最高のモチベーションになるでしょうし、長年のUFCファンにとっても、TUFの歴史を振り返る絶好の機会になるはずです。


もう一つの大きな特徴は、国際色豊かな出場選手たちです。これは、昨今のMMAのグローバル化を体現していると言えるでしょう。

今シーズンのTUFには、10カ国以上から選手が参加しています。これは、TUF史上でも群を抜いて多様なラインナップです。

MMAが世界中で人気を集めている証拠でもあり、TUFが単なるアメリカ国内の番組ではなく、世界的な才能を発掘するプラットフォームとしての役割を担っていることを示しています。ハウス内での文化的な交流や、異国の選手同士が織りなす新たなライバル関係など、これまで以上に予測不能なドラマが生まれる可能性も秘めているかもしれません。

👀③出場選手とコーチについて

📋出場選手一覧

アメリカ・南米はもちろん、中南米・欧州、そして東欧。さらには中央アジア、南アジア、そしてアフリカと、まさに国際色豊かなラインナップです。

個人的には知らない選手ばかりなので、現時点では強い興味を惹かれるというわけではないのですが、TUFの視聴を通じて選手を知り、そして感情移入できるのを楽しみにしたいと思います。

📋コーチ

どうしてもネームバリューのあるコーチの方に目がいってしまいますね。ご存知の方も多い元UFCのスター選手なので「釈迦に説法」かと思いますが、コーチの紹介もさせてください。

まず一人目は、元UFCの2階級制覇王者にして、UFC殿堂入りも果たしているダニエル・コーミエ。彼はライトヘビー級とヘビー級、異なる2つの階級でUFCの頂点に立った、まさに史上最強クラスのファイターです。

彼はもともとカレッジレスリングの出身で、オリンピックにアメリカ代表として出場経験も持つ、生粋のトップアスリート。MMA転向後も、そのレスリング能力に加え、優れたボクシングテクニックを習得し、数々の強敵を打ち破ってきました。UFCに到達する前には、強豪揃いのストライクフォースでヘビー級グランプリを制覇しています。

特に印象的なのは、UFCライトヘビー級時代に「宿敵」ジョン・ジョーンズと繰り広げた激しいライバル関係や、ヘビー級王者としてステペ・ミオシッチとの三部作(トリロジー)です。多くの苦節を乗り越え、それぞれの戦いで自身のキャリアを築き上げてきた背景は、今回のTUFでコーチを務める上で、選手たちからの絶大な信頼に繋がるのではないでしょうか。

引退したいまもUFCの試合解説者としても活躍しており、冷静かつ的確な分析力は、コーチとしても適任に見えます。キャラクターも非常に親しみやすい印象なので、技術指導はもちろん、精神面でのサポートにも長けているのでしょう。


そして二人目は、元UFCのミドル級とライトヘビー級のタイトル挑戦者であり、コーミエ同様にUFC殿堂入りを果たしているチェール・ソネンです。

ソネンと言えば、まず第一に「トラッシュトーカー」という印象が強いですよね。特にブラジル人ファイターをこき下ろしていた現役時代は、その毒舌が賛否を巻き起こしながらも、UFCの盛り上げに大きく貢献しました。試合前から相手を言葉で徹底的に挑発し、注目を一身に集めるその手腕は、まさに天才的です。

トラッシュトークが得意であるということは、同時に頭の回転が速く、心理戦に長けている証拠でもあります。彼の毒舌の裏には、緻密な計算と、相手の心理を読み解く深い洞察力が隠されています。この「頭の切れ」が、コーチとしてどのように選手たちを指導し、試合運びの戦略に影響するのかは非常に楽しみな点です。そして、番組を面白くする欠かせない要素にもなる気がします。

TUFのコーチ経験も豊富で、過去にはジョン・ジョーンズやヴァンダレイ・シウバといった、個性的なレジェンドたちと熾烈なコーチ対決を繰り広げてきました。彼のチームがどういう雰囲気になるのか、そしてどんな個性的な戦略で選手たちを指導するのかは、今回の大きな見どころの一つです。ソネンの手腕が、TUFの「リアリティショー」としての面白さを一層際立たせる可能性を秘めています。

個人的にソネン繋がりで岡見さんが登場したら胸熱なんですけど、流石にそれはないか、、、


✔️エピソード1感想

こんな『The Ultimate Fighter Season 33』ですが、ここからは放送済みエピソード1の感想を書いていきたいと思います。


初回エピソードは、選手たちが集まったUFC Apexで、デイナ・ホワイトがここからUFC契約を目指して戦う者たちに語りかけるところから始まりました。そして両コーチの紹介、さらに過去のTUF出身者のゲスト出演とファーストシーズンの勝者であるフォレスト・グリフィンに触れます。
場面は各選手の基礎能力チェックとセレクションへ。チャーミングで熱心な様子のコーミエと、クールぶっているソネンの対比が面白いです。
コイントスはコーミエが勝利し、有利な条件で選手をセレクションしていきます。

最後に残った選手に対して「君たちは良くなかったから最後に選ばれるわけではなく、ここからが戦いだ」と語りかけるコーミエに対して、話が退屈だと言わんばかりに狸寝入りをするソネン。このあたり、キャラ付けがしっかりある様子ですね。ポッドキャストを見ていればもっと楽しめるんだろうなと感じました。お互い現役選手だと最後に戦うこともあり、こういうやり取りで都度いざこざが起こりそうですが、引退した選手同士だと純粋なやり取りとして楽しめる良さがあるのかなと思ったりしました。

各チームの割り振りとドラフト順位は下記の通りです。

チーム・コーミエ
 1.エドゥアルド・シャポリン(フライ級13勝2敗、ブラジル出身)
 3.ロドリゴ・セジナンド(ウェルター級8勝1敗、ブラジル出身)
 5.アリビ・イディリス(カザフスタン、フライ級10勝0敗)
 7.ダニール・ドンチェンコ(ウクライナ出身、ウェルター級11勝2敗)
 9.イマノル・ロドリゲス(メキシコ出身、フライ級5勝0敗)
 11.ジェフ・クレイトン(アメリカ、ウェルター級11勝2敗)
 13.トゥメロ・マンヤマラ(フライ級6勝1敗、南アフリカ出身)
 15.アレックス・サンチェス(メキシコ出身、ウェルター級15勝3敗)

チーム:ソネン
 2.ジョセフ・モラレス(アメリカ出身、フライ級12勝2敗)
 4.ディエゴ・ビアンキーニ(ブラジル出身、ウェルター級9勝1敗)
 6.フルカトベク・ヨクボフ(フライ級15勝4敗、ウズベキスタン出身)
 8.マット・ディクソン(アメリカ出身、ウェルター級11勝1敗)
 10.ロイバート・エチェベリア(ベネズエラ出身、フライ級10勝2敗)
 12.リチャード・マーティンス(ブラジル出身、ウェルター級9勝1敗)
 14.アルシヤン・メモン(インド出身、フライ級7勝0敗)
 16.アンドレアス・ビンダー(アイルランド出身、ウェルター級10勝2敗)


そして選手たちのハウス入り。
インド出身のメモンが足を洗うシーンが差し込まれますが、これは彼がムスリムだからでしょうか? 選手の国籍が多様化したシーズンならではのダイバーシティ版TUF。各国の特徴が出てくるのも見どころになりそうな予感です。ただ、ムスリムの選手が共同生活で大丈夫なのかと少し感じました。選手みんなでBBQしたり、酒を飲みまくるイメージがTUFにはありますが、どうするんでしょう…。

各チームのトレーニングシーン。
コーミエとソネンの指導方針が対照的で面白いですね。コーミエはハードワーク推奨、ソネンはコンディショニング優先といった感じでしょうか。二人の現役時代の所属チームもそんな感じだったんでしょうかね。
確かソネンはチームクエスト、コーミエはAKAでしたね。AKAはいろんな意味でめちゃ厳しそうです。

いよいよ最初のファイトカードの決定です。選手セレクションでコイントスに敗れたソネンが最初に戦う選手の選択権を得て、自身のチームからはフライ級トップ指名のジョセフ・モラエスを、そしてチーム・コーミエからも同じくトップ指名のエドゥアルド・エンリケ”シャポリン”を選択しました。
フライ級のベストvsベストの構図となりました。

コーミエは"シャポリン”を「素晴らしいストライカー」と表現しており、期待値の高さが伺えます。
”シャポリン”はLFAの現役王者。
彼のパーソナリティは、母との別れの思い出、そして祖父母に育てられた思い出によって語られました。

対するジョセフ・モラエスは、元UFCファイター。再契約を目指しTUFでの戦いに挑みます。チームメイトと妻、そして二人の子供の大切さを語り、過去にUFCと契約しオクタゴンで戦うもリリースされた過去が明かされました。
相手を優れたストライカーと認めつつも、自身にグラウンドの優位性があると話します。そしてゲストコーチのコビントンの登場。

対戦する二人の計量シーン。チーム・コーミエはポルトガル語のチャントで士気を高める一方、ソネンは冷静にその状況を見つめ、減量に苦戦したモラエスを労っていました。


フライ級
 チームコーミエ:エドゥアルド・エンリケ”シャポリン”
   vs
 チームソネン :ジョセフ・モラエス

フライ級 指名一位同士の対戦、LFA王者のストライカー"シャポリン"か?UFC返り咲きを目指すモラエスの経験が勝るか?

フライ級トップの二人による対戦は、ストライカーの"シャポリン"が打撃で相手に攻めかかるところから始まりました。しかし冷静に戦うモラエスがタイミング抜群のテイクダウンを決めると、そのままバックを制し、チョーク一閃。オクタゴンでの経験とプライドを示した形になりました。これはチーム・ソネンの作戦が完全にハマった形ですね。コーミエは選手のストライキングスキルをかなり高く見積もっていたようでしたが、ハマりませんでした。

試合後、家族の写真を見ながら勝利の涙を流すモラエス。きっとUFCで戦うのとそうでないのとでは、守るべき家族への金銭的な影響も大きいでしょうから、本当に人生を賭けた戦いなんだろうなと思います。この点、RIZINがある日本のファイターは、そこでUFC以上の待遇で戦える可能性があるため、ある意味幸せなのかもしれないなと感じました。

エピソード2での対戦カード決定へ。コーミエがフライ級、ウェルター級ともに選手指名の権利を得たため、ウェルター級の初回対戦カード指名の権利もソネンが得ました。
チーム・コーミエからはウクライナのダニール、自身のチームからはブラジルのマルチンスを指名しました。

次週のエピソードに向けて幕を閉じます。


これまでTUFをちゃんと見ていなかったため、選手指名や対戦カード指名のルールをちゃんと把握していなかったのですが、選手指名を優先すると対戦カード指名は相手に選択肢を譲ることになるんですね。このあたり戦略的で面白い要素もありそうです。

初回ということもあり、ハウス内での選手のやり取りはまだまだ少ないように感じましたが、これからエピソードが進んでいくにつれて選手それぞれのパーソナリティに触れたり、選手同士の様々なドラマがあるでしょうから楽しみです。そしてコーチ同士のやり取りにも期待ですね。


今週の感想は以上です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
EP2もTUF視聴後、感想を書いていきたいのでよければぜひご覧ください。



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