見出し画像

「またか…」鬼将コーミエ、2週連続の悪夢と魂の叱責|The Ultimate Fighter Season 33|EP7の感想

👉はじめに

水曜日の11:15から配信のThe Ultimate Fighter Season 33。

今回はフライ級トーナメント一回戦最後を飾るエピソード7の感想です。

ファイターたちが家族と離れて過ごす時間も長くなり、精神的にも厳しい時期。今回はチームでの外出や、ゲストコーチとして元王者ロバート・ウィテカーが登場するなど、変化に富んだエピソードとなりました。しかし、その結末はあまりにも劇的で、ダニエル・コーミエにとっては2週連続で悪夢を見るような展開に。壮絶な過去を背負った男が見せた「不屈の魂」に注目です。 よければご覧ください。

よければご覧ください。


前回の感想はこちら。

TUFとはなんぞや?ということについても述べていますのでよければご覧ください。


✔️エピソード7のあらすじ

今回はフライ級、1回戦最後の試合です。 ハウスでの生活が長引く選手たちの気晴らしも兼ねてか、ダナ・ホワイトの計らいで一行は「UFC Fight Pass Invitational」の観戦へ。柔術イベントを楽しむ傍ら、新設された「UFC BJJ」の宣伝にもしっかり利用されていました。

不屈の魂を持つ男、ロイバート・エチェベリア

今回の主役の一人、チーム・ソネンのロイバート・エチェベリア。彼は腐敗した政府と戦うため、故郷ベネズエラで抗議活動に参加した過去を持ちます。政府職員に尾行され、友人が撃たれ亡くなるという壮絶な経験を乗り越え、現在はマイアミのGOATShedアカデミーでトレーニングに励んでいます。その背中に刻まれた『Unbroken(不屈)』の文字が、彼の生き様を物語っています。

静かなる実力者、トゥメロ・マンヤマラ

対するチーム・コーミエのトゥメロ・マンヤマラは、婚約者ともうすぐ生まれてくる子供のために戦う南アフリカのファイター。コーミエは彼の「控えめな」性格を少し心配していますが、本人は「自分が強いと分かっているから、わざと反抗的な態度を取る必要はない」と意に介しません。

ゲストコーチ、ロバート・ウィテカー登場

そしてチーム・ソネンには、元ミドル級王者でありTUF出身のロバート・ウィテカーがゲストコーチとして登場。ソネンは当初、ウィテカーの前重心スタンスに懐疑的でしたが、彼の指導を目の当たりにし「現代のブルース・リーだ」と絶賛。トップファイターの理論に触れ、考えを改めるソネンの柔軟な姿勢が印象的でした。


フライ級
 🟡チーム・コーミエ: 🇿🇦トゥメロ・マンヤマラ(指名13位)
   vs
 🔵チーム・ソネン: 🇻🇪ロイバート・エチェベリア(指名10位)

1R、試合はマンヤマラのペースで進みます。彼は卓越したスピードと巧みな打撃、カウンターでエチェベリアを圧倒。そして強烈な右ストレートでエチェベリアからダウンを奪い、完全に試合をコントロールしているかに見えました。

2R、後がないエチェベリアは、ソネンの「積極的に距離を詰めてテイクダウンを狙え」という指示を忠実に実行。マンヤマラは2度までその試みを防ぎますが、3度目のタックルでついに倒されてしまいます。グラウンドに持ち込んだエチェベリアは、すぐさまバックを奪い、リアネイキッドチョークへ。これが完璧に極まり、マンヤマラはタップ。大逆転でエチェベリアが勝利を収めました。

これでフライ級の準決勝進出者が出揃い、両チーム2名ずつとなりました。次回は、因縁のあるブラジル人同士、ディエゴ・ビアンキーニとロドリゴ・セジナンドによるウェルター級準々決勝が行われます。


✔️全体的な感想

今回、まず印象的だったのは、ハウスでのチームビルディングの場面です。選手をリフレッシュさせるための外出や、コーチを囲んでの食事。一見当たり前の光景ですが、こうしたスタンダードな行いこそがチームの士気を高める上で不可欠なのだと、改めて感じさせられました。技術指導だけではない、人の心を束ねるリーダーとしての資質もまた、コーチには求められるのですね。

そして今回の試合は、勝負の厳しさと面白さが凝縮された、象徴的な一戦でした。試合の大半をスマートに支配したマンヤマラと、失敗を繰り返しながらも最後に勝利をもぎ取ったエチェベリア。もしマンヤマラが最後のチョークから逃れていれば、誰もが「クレバーな完勝」と彼を称賛したはず。その紙一重の差に、格闘技という競技の奥深さを感じずにはいられません。

だからこそ、試合後にダニエル・コーミエが放った「この機会を無駄にするな」という言葉が、一層重く響きます。トップアスリートが語る「敗北から得るもの」の重要性。その言葉の重みが、画面越しにも伝わってきました。

そしてこの一戦は、ファイターの精神性という、さらに興味深いテーマを提示してくれました。マンヤマラの「強さを知る者は、それをひけらかさない」という冷静で俯瞰的な姿勢は、一つの理想的なスタイルでしょう。しかし、その冷静さが裏目に出た今回の結末は、時には泥臭く、虚勢を張ってでも自分を奮い立たせる「熱」こそが、自身の殻を破る上で不可欠な要素となることを示唆しているようでした。


そんなこんなで今週のエピソード7の感想は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございます。

さて、次回はハウスで生まれた因縁がケージで爆発します。TUFらしい演出に注目のブラジル人対決、見逃せません。

いいなと思ったら応援しよう!

きうちさん 最後までお読みいただきありがとうございます!もしこの記事が少しでもお役に立てたら、今後の活動を応援していただけると嬉しいです。