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フランスで一番美しい街(?)エビアン日帰り旅行

スイスに行ってきたよシリーズ フランス・エビアン編

スイス旅行中に、レマン湖を船で渡って、フランス側にある「エビアン」へ日帰りで行ってきました。

そう、あの「エビアン」の水で有名なエビアンです。

なぜここに行こうと思ったかというと、ローザンヌから船で簡単に行ける場所にエビアンがあると知り、エビアンのことを調べたら、AIが「フランスで一番美しい街」とおすすめしてきたから。それだけ(笑)。

AIの検索結果を鵜呑みにして、ローザンヌの港から船に乗り込みました。

船にはフランスとスイスの国旗がついていました

船で出会った、笑顔のスイス人

レマン湖を渡る船で、たまたま隣に座ったのが38歳のスイス人男性でした。

最初はただ隣に座っていただけだったのですが、私と娘がわちゃわちゃ日本語でやりとりしていたら、ニコニコしながらこちらを見てくれて。どちらからともなく、英語で話していました。

話していて驚いたのですが、この方、レマン湖の船の年間パスを持っているそうなんです。1年で約200スイスフラン(3〜4万円くらい)で買えて、レマン湖限定で船が乗り放題になる、と。お休みの日は毎週、その船に乗っているそうです。

しかも、どこの港にも降り立たないのだそうです。ずっと湖の上で、船の上で過ごして、また同じ場所に戻ってくる。早起きできた休日は7時間かけて2周するとか。

年間パスは1等席のものを持っているのに、1等席のお部屋にも、ふつうの2等席のお部屋にも座らないんだそうです。2等席のいちばん下、湖の水がバシャバシャ飛び散ってくる場所に、いつも座っている。湖をいちばん近くで、ずっと眺め続けているのだとか。

変わった過ごし方だな、と最初は思ったのですが、お話を聞いていくうちに、こうやって好きなことを好きなだけ楽しめる、そういう生活ができるスイスっていう国、すごくいいなぁと思えてきました。湖が好きで、船が好きで、それだけで毎週末を満たせる。

湖の話、暮らしの話、お仕事の話、いろいろ話してくれて、船の上の時間があっという間に過ぎていきました。

降りるの、私たちだけ

突然思い立った日帰り旅行だったので、エビアンへの直行便はなく、途中の小さなフランスの港町で一度降りて、そこからバスに乗り換えるルートしか見つけられませんでした。


土地勘がない中の旅は難しくて楽しい!

港町に近づいてきて、スイス人の方にここで降りるんじゃないの?と教えてもらって、慌ててお別れを言い、出口までの人混みを潜り抜けて降りていきました。

なんと、100名ほど乗っていた船で、その港町で降りたの、私たちだけ。

「えっ、ここで降りるの、合ってる?」と心細くなりながら、おそるおそる船を降りました。

船を降りて振り返ったら、30名ほどの方が、両手ならぬ両腕を大きく上げて、こちらに手を振ってくれていたんです。さっきまで話していたスイス人も含めて、まったく知らない他の乗客の方々まで。

知ってる人は誰もいないのに、すごい感動のお別れをしているような気持ちになりました(笑)。

丘の上の駅へ、鳥に会う

港に降りると、人は全くおらず、シーンとしています。バスに乗り換えるはずなのに、バス停がどこにあるのかわかりません。聞ける人もいないので、Googleマップだけを頼りにバス停を探していました。

途中、大きな白い鳥に会いました。

私たちが横を通っても、まったく動じない。スイスの動物が全然逃げないという話は、前回の記事にも書きました。
罰ゲームは「全員のお会計」!?本場のチーズフォンデュと、逃げない動物たち

国境を越えてフランス側に来ても、動物の対応は同じでした。

英語、まったく通じない

丘を登り切ったら、駅がありました。Googleマップは駅前にバス停があるはず、と言っているのですが、探してもそれらしき標識はどこにも見当たりません。

あたりをかなりうろうろして、やっと第一村人(地元の人)を発見。英語で聞いてみました。

「Excuse me, where is the bus stop for Evian?」

返事は「ペラペラペラ〜(フランス語)」。

うん、やたら長い。そして、もちろんわかりません(笑)。

英語が通じないどころか、相手にされていないのか、めちゃくちゃ親切に教えてくれているのかすら、わからない。「私の英語、もはやフランス語に聞こえてるのかな?」と思うほど。

手書きの「Évian」を発見

駅前周辺を行ったり来たりしていたら、ふと、ずっと停まっているマイクロバスのような車が目に入りました。「ハイエースをちょっと大きくしたぐらい」のサイズで、これがバス?という見た目です。

近づいてじっくり見てみたら、車のフロントガラスに、めっちゃちっちゃく手書きで「Évian」と書いてあるのを発見。

「これがエビアン行きのバスやん!」

何度も通り過ぎていたあのマイクロバスが、まさかのエビアン直行便でした。

寝てた運転手さんと、開かないドア

「これに乗ったらええんや」と、バスのドアを開けようとしました。でも、鍵がかかっていたみたいで、ドアは開きません。私はそうとは知らずに、ドアをガチャガチャと回してしまいました。

その瞬間、

「ペラペラペラペラペラ〜!!!(フランス語で激怒)」

中には運転手さんが一人。出発時間まではまだだいぶあったので、休憩中に寝ていたみたいでした。それを知らずに、私のガチャガチャという音で起こしてしまった上に、勝手にドアを開けられたものだから、めちゃくちゃ怒っているっぽい。

「ここに書いてあるやろう!」と言いたげに、書いてあるフランス語の文字を指差してきます。でも、その文字も私にはまったく読めません。

それから「これ、回したらアカン!」というジェスチャーもしていました。勝手にドアをガチャガチャ回したのが、ダメだったみたいです。

何を言われているのかも、何が書かれているのかも、ぜんぶは読み取れない。でも、ジェスチャーや表情や声のトーンだけでなんとなく伝わるんですよね(笑)。

これがもし日本語や英語で怒られていたら、絶対に落ち込んでいたと思います。でもフランス語で怒鳴られても全然意味がわからないので、なんだか面白くなってしまって。怒りの矢が、刺さらないんですよね。

(あのときは笑ってしまいましたが、休憩中に勝手にドアをガチャガチャやってしまって、本当にすみませんでした。バスの運転手さん、ごめんなさい。反省します)

ここで旅につきものの、トイレ問題。なんと駅にはトイレがありません。周りには日曜だから店も空いてない、人もいない。たまたまホームに停まっていた列車に勝手に乗り込んで、トイレだけお借りしました。その前に、その列車が何分間停車しているかをちゃんと時刻表で確認して、出発しないかをチェックしてから乗り込みました(笑)。それでもドキドキしました。

バスの出発時間になって、他の乗客もどこからともなく集まってきていて、今度こそ、恐る恐る乗り込みました。

道を尋ねたフランス語で教えてくれた男性も乗っていました。おそらく「僕も同じバスに乗るよー」ってことだったんでしょう(笑)。

ついに到着、エビアンの水を飲む

そんなこんなで、ようやくエビアンに到着。

着いてすぐ、目的地であるエビアンの水の源泉へ向かいました。本場の水を飲みに。

行ってみると、源泉そのものはわりと素朴な場所でした。「フランスで一番美しい街」と聞いていたのでもっと景色のいいところを想像していたのですが、なんかすごく期待外れなものでした(笑)。

水を汲みに来ている地元の方が1人。大きめの2リットルくらいのペットボトル5本ほどに、せっせと水を詰めていました。あとは観光客の方が多かったです。

観光気分でここまで来て、わざわざ水を飲んでいるのは、私たちだけじゃないんやとちょっと安心しました。

私たちは手で受けて飲みました。「これが世界で愛されてるエビアンの水かぁ」と。近くにはカジノもあって、少し古めかしい観光地らしい街でした。

ヨーロッパ旅行のお供は、おにぎり

この日のお昼は、エビアンの源泉を見ながら、おにぎりスーパーで買ったスナック菓子で済ませました。喉が渇いてもいくらでも無料で水は飲めます!

実はこの旅行中、お昼ご飯はほぼ毎日、持参のおにぎりだったんです。

ヨーロッパ旅行をしたことがある方ならわかると思うんですが、外食はとにかく高いです。そして正直、日本の金銭感覚だと、めっちゃ高いのに質が伴わない。食べ物はやっぱり日本やアジアのものが一番美味しい。

なので、旅行中はほぼ毎日、おにぎりを作って持って出ていました。

ただ、ヨーロッパで日本のお米は簡単には手に入りません。タイ米のような縦長のお米は、パサパサしておにぎりにならない。

「イタリア米」って聞いたことありますか?

イタリア米を、水分多めでめちゃくちゃベチャっと炊くと、ちゃんとおにぎりとして握れるんです。中に鰹節を入れたり、持ってきたふりかけを入れたり。これで日本の味を、どこでも持って出られるようになりました。

帰りは直通、あの港町には、もう降りない

帰りはエビアンから直通の船で、ローザンヌまで戻れました。

私たちが降り立ったあの港町には、もう二度と降りる機会はない、ということです。

船から見送ってくれたみんなの顔、あの丘の上の駅、白い鳥、英語が通じない人たち、手書きの「Évian」のバス、激怒の運転手さんなどなど全部、あの日だけの一期一会でした。

言葉が通じなくても

この日、フランス語も英語も、ほとんど通じませんでした。

それでも目的は果たせて、めちゃくちゃ楽しかった。

久しぶりにしっかりめに怒られた私は、フランス語で意味がわからなくて良かったと思うほど、迷惑をかけたこと、申し訳なさにショックを受けましたが、いつも怒られ慣れている小学生は全くビビり感がなくて、違いが面白かったです。

言葉が通じなくても、怒りは通じます。色々なんとかなるし、楽しい体験ができました。

次回のヨーロッパの振り返りもお楽しみに。


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こどもえいご講師トレーナー / 16年の英語教室運営 / 400名超の講師育成実績

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