遁走詩 レストラン・イン・ダ・ハウス。
透明な傘をさしていた。
べちゃっと何かが垂れてきた。
最初は雨だと思ってた。
雨は雨でも水飴だった。
ロリポップとかいうらしい。
ステンレスでできた床は灼熱。
足元に現れた赤い丸。適温のマーク。
準備は万端ってことらしい。
虹色を混ぜて作った灰色に、誰かのため息が混ざる。
そういや、それも含めて味だって誰かが言ってた。
溶けて爛れたポリエチレンの雨を浴びながら、舐めたらやっぱり甘かった。
骨組みだけになった僕は、そのまま三角コーナーに捨てられた。
◇
骨組みだけになった僕は、そのまま三角コーナーに捨てられた。
そこが僕のバイト先。
少しだけ太った女がいた。
アルコールスプレーをかけ
むしが湧かないようにしてた。
中華料理屋は赤い。
紅い女が中にいた。
彼女も三角コーナーだ。
赤い僕がスプレーをかけた。
青椒肉絲 芋。
サイドステップ 音。
ガラスコップ 結露。
妄想 衝動 連絡ミス。
中へ中へと昇ってゆく。
紅と赤が混ざって灰。
◇
紅と赤が混ざって灰。
銭と悪貨高まって財。
先祖代々土地を売れ。
千の橙はこちら向け。
以上、大僧正が奏上。
情操学園 相当上層。
ただの銭ゲバ殴りなば、
肌のネバネバ削りなば、
やっぱりイナバダ、
しょせんはタラレバ。
100人で粉飾決済♫
総勢101人のハズが、
富士山麓100個納入。
100人おにぎり(マジョリティ)。
下山説囁かれる1人が、
101回ほどプロポーズ。
鸚鵡は今も泣いている。
あとがき
今回、想狗さんのこちらの記事を読ませていただき、遁走詩を共作した。
必要なもの
あなた……1人
詩を作りたい友人……1人以上
ルール
・詩を詠む順番を決める
・1人目が詩を詠む
・2人目は、1人目の詩の最後の一行を、
自分の詩の最初の一行として詩を詠む
・以降、同じように繰り返す
注意点
・漢字、ひらがな、片仮名、句読点なども
そのまま引き継ぐ
・前の詩の続きを書いてはいけない
・前の詩のイメージを引き継ぐ必要はない
・一篇ごとに独立した詩として書く
・何篇で終わるかは、参加者同士で決めてよい
共作させていただいたのは山本蛇内さんと再生補修さん。お二人とも有名な方なので、既にご存知の人も多いと思う。
こちらの記事では、あえて誰がどの詩を書いたのかは明かさないので読んでいただいた方がそれぞれ想像してもらえたら嬉しい。
今回初めての試みだったが、シンプルにやっていてものすごく楽しかった。共作というのは、自分だけでは決して見えない世界を連れてきてくれる。
素敵な詩形を教えてくださった想狗さん、本当にありがとうございます。
なお、今作についてはタイトルも各自バラバラでお二人の記事でも投稿される予定だ。追記しました!
🔳再生補修さん
🔳山本蛇内さん(答え合わせあり)
また、今回の詩は全3回のうち第1回となるので、ぜひ引き続き楽しんでもらえたら嬉しい。
ちなみに残り2回がどのような形になるのか、今もって全く検討はついていない。だが、それこそが遁走詩の楽しさだと思う。
最後に、これを読んでくれている方のなかには普段から詩を書かれている方も多いと思う。
新しい試みであり、めちゃくちゃ楽しいのでぜひ機会があればお誘い合わせのうえ、チャレンジしてみてほしい。
