情報を追うな、思考を磨け
朝、目が覚めたらスマホを開く。
通信電車の中、スマホを開く。
昼休憩中、スマホを開く。
⋯
1日何時間スマホをいじっているかわからない。
よくないとはわかっていながらも辞められない。
ニュース記事、SNSのトレンド、おすすめの投稿が怒涛のように流れ込んでくる。
わたしの興味のありそうな内容ばかりが押し寄せてきて、さらにスマホが手放せなくなる。
SNSのアルゴリズムは恐ろしい。
そんなこんなで気付けばいつも、どこかで何かしらの新しい情報を追いかけている。
便利な世の中だ。
何も意識していなくとも、世界の動きがリアルタイムで手に入る。
一昔前には考えられなかった。
でも、情報を得ることで自分は前へ進めているのだろうか?
情報を得る=スタート地点にすぎない
情報ジャンキー、つまり情報中毒者はかなりの数いる。
広告会社が儲かるのも当然だ。
わたしだって情報ジャンキーだった。
とにかくひたすら情報を集めていた。
仕事関連で言えば、ビジネス書を毎月何冊も買い、ニュースアプリを朝昼晩チェックして、SNSで話題の投稿をブックマークして、その上新聞を取ったりしていた。
「知らないことがあるのは怖い」
「置いていかれたくない」
「周りを出し抜ける」
こんな風に思っていた。
情報を集めて知識を得ると、それで安心できた。
これで一歩リードできた、などと思っていた。
でも、集めた情報をまったく活かせていないことに気付いた。
ただ知っているだけ、ただ読んだことがあるだけ。
実際の行動や成果にはまったく結びついていなかった。
先輩との会話でも、会議でも、自分の言葉としての発言はなかなかできなかった。
「〇〇らしいです」「〇〇にもこう書いていました」
もったいないというか、何をしているんだろうという気持ちになった。
時間と労力とお金をかけて得たものは、ただの誰かのコピーだったわけだ。
情報を得ることはただのスタートでしかない。
この情報をうまく使って、自分なりの思考を持たなければ意味はないのだと痛感した。
差がつくのは思考の部分
情報で差をつけることはできない。
差がつくのは、思考の部分だ。
得た情報をただ溜め込んで終わるか。
自分なりに解釈して、別の視点からもその情報を眺めて、自分の未来に活かせるか。
ここが大きな違いとなる。
たとえば最近よく話題のAIのニュース。
「ふーん、こりゃすげーや」で終わるか、
「これが自分の仕事にどう影響を及ぼすのか?もしうまく取り入れられたら何かできないか?」と考えられるか。
まったく同じ情報でも時間が経てば圧倒的な差が出てくる。
今のこの時代、情報で差をつけることはできない。平等に情報は手に入る。
思考がすべてを不平等にする。
これは特別な才能ではない。
「思考しよう」と意識するかしないかの違いだ。
"思考する"を意識するシンプルな習慣
とはいえ、わたしだってまだまだ試行錯誤の途中だ。
胸を張ってこれが自分の意見です、と言えるほど立派に思考できているわけではない。
でも、その意識付けをするためにやっていることがある。
それは、得た情報に対して何かしらの自分の意見を持つこと。
・ニュースを読んだら、それに対して自分はどう思ったか。
・SNSで誰かの意見を見たら、自分はその意見に賛同できるか?できないとしたらどんな意見を返したいか?
とにかく、一度自分の中に取り込んでから自分の言葉・意思を持つことが重要だと思う。
「おもろいやつ」には"意見"がある
先日、石田明さんの「答え合わせ」という本を読んだ。
この本の中に、「おもろいやつには、"意見"がある」という言葉があった。
なるほど、と思った。
わけのわからない理論を振りかざしてそれに対して突っ込む、みたいな形式の漫才がある。
一般的な考えを持っている側であるツッコミが的確なワードで突っ込むから面白いのかと思っていたが、確かにボケ側の独自の理論そのものも面白い。
これはネタの中の話だが、突出している意見というのは面白い。
お笑いの世界は、一見派手で自由な世界に見えるけど、実際は堅実ですごくビジネス感のある世界だ。
限られた時間、限られた機会で自分のキャラは面白さを伝える必要があるし、似た人がたくさんいる中で頭一つ抜けていないと生き残れない。
それって、わたしみたいなサラリーマンの世界と相違ないなと感じる。
だから、わたしも誰かのコピーであるただの情報を持っているだけでなく、自分の色を出していきたいと思った。
そのためには、情報に対して思考していく必要がある。
まだまだうまく言語化できない時もあったり、考えが何も浮かばなかったりする。
考えることって、やってみるとわかるがかなり疲れる。
でも、思考することから逃げないようにしていきたい。
↑「答え合わせ」を読んでの記事。読んでみてね。
情報を追うだけでなく思考を深める
情報を追いかけるだけの毎日は、追いつくのが精一杯で消耗してばかり。
でも思考することができれば、違う世界が見えてくるはずだ。
情報に流されるのではなく、情報を使う側になる。
他人の言葉に一喜一憂するのではなく、自分の中に軸を作る。
今この時代を生き抜くために必要なのは、情報量ではなく思考力だ。
