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比較の心理/自分の方が"上"でも、「思っていたより自分と近かったんだ」に心は乱される

私の中でずっと不思議に思っていたことがあります。


自分よりスペックが高く、
環境も整っていて

いわゆる“上”にいるように見える人が

付き合いの中で、

なぜか少し不機嫌になったり、
距離感が変わったりすることがありました。



正直、最初は理解できませんでした。

「そっちの方が上にいるのに、
何が気に食わなかったんだろう」

そう思っていました。



でも心理の勉強をして
少し分かってきたことがあります。



人は、絶対的な優劣ではなく

“自分の中での位置関係”

で、人を見ていることがある、

ということです。



例えば、

「この人は自分より下だな」

「せいぜい自分と同じくらいだろう」

「かなり差があるな」

「もう、自分とは全く違う立場の人だ」




そんな認識が、
無意識に作られていることがあります。



でもある時、
相手が自分が思ってたより

能力が高かった

人から好かれていた

評価されていた


そういうことが見える瞬間がある。



すると、

実際に立場が変わったわけではなくても

“自分が認識していた距離感”が崩れる。


そうすると心はざわつく。



これがもし、

自分の方が上、
または同じと思っていたのに

実は

"自分の方が下"

だったと知った時に
気持ちが落ちるのは
誰にでも想像がつくと思います。



ところが、

"自分のほうがまだ上にいる"

のに

"思っていたより相手の位置が上"

つまり、

"予想よりも自分と相手の距離が近かった"

という時にも
(実際には全然近くなくても)

心が乱されることがあるそうです。



敵がまだ遥か山の向こうにいる

と思っていたら、

もう山を越えようとしていた。


まだ距離はかなり離れていても、
思っていたより近づいてきていた。


それと同じような感覚で

人はモヤモヤしたり、
焦ったり、
落ち着かなくなることがあるのだそうです。



これは、性格が悪いとかではなく、

人間の比較本能として、
ある程度自然な反応なのかもしれません。



ただ、問題は

「モヤモヤすること」

そのものではなく


「そのモヤモヤをどう扱うか」


なんだと思います。



例えば、

・急に冷たくなる
・マウントを取る
・見下すような態度を強める
・否定や粗探しが増える
・露骨に距離を置いたり(無視するなど)、
・仲間外れのようになる


そんな形で、
不安が態度に出てしまう人もいる。



でもそれは、

された側に問題があるのではなく、

相手の中で

"認識のズレ"

が起きている状態なんです。



だから、必要以上に

「私が悪かったのかな」
「嫌われないようにしなきゃ」

と抱え込まなくてもいい。



もちろん、相手を刺激しないよう
最低限の配慮は大切です。


でも、
相手の不安定さまで背負わなくていい。



こういう時に大事なのは、

“相手の感情に巻き込まれすぎないこと”

だと思います。



必要以上に証明しない。

勝とうとしない。

自分の価値を説明し続けない。



そして、

「この人は今、
自分の中の位置関係が揺れているんだな」

くらいに、少し引いて見る。


そして、場合によっては
関係を見直してもいいのかもしれません。




逆に、

自分がモヤモヤする側になることもあります。


「あれ?思っていたよりすごかった」

「自分と差がないかもしれない」

「追い抜かれそうで苦しい」


こちらにそんな感情が出ることもあります。



その時に大切なのは、

その感情を“なかったこと”にしないこと。



嫉妬してはいけない

焦ってはいけない

大人なんだから平気でいないと


そう押し込めるほど、
態度に漏れやすくなる。



だからまずは、

「私は今、位置関係が揺れて不安なんだな」

と静かに認める。



すると、

相手を攻撃する方向ではなく

“自分は何に価値を感じているんだろう”

という方向に、
少しずつ意識を戻せるようになります。


そして、
それでも必要なら

自分の心を守れる範囲まで
そっと距離をあければいい。



結局、

人の価値は単純な上下では測れません。



でも人は不安になると、
つい順位で安心しようとしてしまう。



だからこそ大切なのは、

誰が上か下かではなく

“自分はどんな軸で生きたいのか”

を持つことなのかもしれません。



相手の感情に飲み込まれず、
自分の感情も否定せず、

その両方を少し引いた場所から見られるようになると

人間関係は、
少し楽になっていく気がしています。



▼次回は
人を花に例えるのが好きな私。
昔は桜のように咲きたかったけど、今は橘に憧れています。(木花咲耶姫と弟橘媛)

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