お布団がつなぐ過去と今――小さな子供(たち)を抱きしめて
「目が覚めたときも、ママ、ここにいてくれる?」
背中をぽんぽんされながら母親に確かめていた。
「そうだねえ。いてあげられたらいいねえ」
出来ないと言えず、言葉を濁す母。
「ほんとに?約束だよ?」
ぼく、おひるね、きらいだよ。
だって、いい子で寝てねっていうから、ねたのに
ママ、ぼくのそばから、いなくなっちゃうんだもん
小さい妹がいて、仕事もしている母は
自分が寝たらどこかに行ってしまう
それは仕方のないこと
がまんしなきゃ
お兄ちゃんだから。
分かってるけど
ずっとそばにいてほしくて。
目覚めたときに母親がいないと
「ママのうそつき。そばにいるって、約束したのに」
そう言って何時間も泣いて
いつも困らせた。
約束を破ると泣かれるから、
母は嘘がつけなくなってしまったのだ。
眠るまえ、娘がかならずぼくに訊く。
「パパ、ずっと一緒にいてくれる?」
「もちろんだよ、ずっとそばにいるよ」
そう言って娘を抱き寄せるとき、
娘に嘘をつかなくてすむ幸せとともに
子どもの頃のお昼寝をいつも思い出す。
妹がいるから、困らせるから、言えなかった
幼いころの自分も抱きしめてあげるつもりで。
きょうだけで、いいから、ぼくだけのママになって
やぁ、ちいさなぼく。
そんなところでひとりで立ってないで、
こっちへおいでよ。
いっしょに、おふとんはいろうよ。
いっしょに、良い夢、みようね。
おまえが、大好きだよ。
おとうさん。
お休みなさい。
好きな人と約束するのが怖い。
好きな人が約束を守ってくれると安心する。
好きな人が約束を破ると人が変わったように怒る。
好きな人にひとりにされるとものすごく寂しくて、ひとりでに涙がでてしまう。
自分をひとりにしない人が好き。
ドンチャック物語のエンディングテーマで自動的に涙がでる。
「じゃあね」と玄関のドアが閉まったあと、カチャリと鍵をかけられるのが苦手。拒絶されたようで絶望する。
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幼い頃、母に習った料理がいまも僕と娘の幸せな生活を支えています。
幼い兄が弟のためにがまんする姿に、読むたび涙が溢れてしまう。
孝輔の記事に目を留めてくださって、ありがとうございました。
皆さまの「スキ」や「ちょっとした感想」に、でかい身体で小躍りして喜んでしまう単純な男です。
ぜひ、ひと言いただけると嬉しいです😊
