【気になるコーゾー外食ニュース#38】北九州のソウルフード「資さんうどん」が台湾1号店を開業。すかいらーくの海外インフラをハメ込む「持たざるグローバル進出」の衝撃
6月18日(木)、福岡・北九州発祥の「資さんうどん」が台湾・台北の百貨店「大葉高島屋」に海外1号店をグランドオープンさせた。看板の「肉ごぼ天うどん」や年間680万個を売る名物「ぼた餅」をそのまま現地に持ち込み、台湾の日常食マーケットへ殴り込みをかける。
注目すべきは、この海外進出のスキームだ。「資さん」が自前で現地法人を作って死地を這うような泥臭い海外展開ではない。現地で「しゃぶ葉」など91店舗の強固なドミナント基盤を持つ「台湾すかいらーく」に運営を100%委託する、超高効率なライセンス(FC)戦略をとってきた。
自社で巨額の資産を持たず、現地の巨大インフラにブランドをハメ込む。このスピード感こそが、資本の論理が変わった今の外食グローバル戦略の最前線だ。
■ コーゾー目線:今回の「資さん×すかいらーく」の座組みは、今後の日本の外食グローバル展開における決定的な「勝ちパターン」の雛形になる。
外食経営者が裏を読むべきは、投資ファンド(リヴァンプ)の牽引で急速に企業価値を高め、次のステージ(M&Aや上場)を見据える資さんの資本力と、すかいらーくの圧倒的な海外プラットフォームのシナジーだ。
この強力なインフラが機能するならば、すかいらーくグループの次のターゲットは明確だろう。例えば、炭火焼干物定食で圧倒的な日常食ポジションを築きながらも、海外展開の足場を模索している「しんぱち食堂」のような、尖った専門特化型ブランドの海外ライセンスをすかいらーくが総代理店としてかっさらい、アジアへ一気に横展開していく未来だ。
自社開発ではなく、国内のキラーコンテンツを預かって海外で回す。創業50周年の節目に、北九州の地方チェーンから一気に世界へ王手をかけた資さんとうどんマーケットの地殻変動。この資本とインフラの融合が、日本の外食輸出をどう変えるか。日本の外食経営者はこの座組みを自社にどう置き換えるか、真剣に考える時が来ている。
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