新規事業における"ロマン"と"そろばん"の話
皆さん、お元気ですか。
新規事業家の白石です。
今回は新規事業における"ロマン"と"そろばん"の話をしたいと思います。
既存事業と呼ばれるものは、いわゆる"そろばん"の意味合いが強いと思いますが、新規事業においては、そこに"ロマン"という概念が強く入ってきます。
それではまず、ロマンとそろばんのそれぞれの言葉の意味合いを解説します。
ロマンとは、「夢」です。大きな社会課題に挑んだり、社会的意義の大きいことを成し遂げること。多くの方が「素晴らしい事業ですね」と感想を述べるような内容です。周りからも応援されやすいです。
周りから応援されやすいからこそ、事業を推進する当事者も「使命感」を強く持ちやすく、嫌な言い方すると「気持ちよく」なりやすいです。
また、大きすぎる課題に挑んでいる場合は、課題の大きさに収集がつかなくなり、深みにハマって疲弊してしまうパターンもあります。
わかりやすい例を挙げると、「子どもに対する教育」や「SDGs」、「女性領域」などがテーマとしてはイメージ湧くかと思います。
この例は、あくまでもイメージであり、全てが全てと言うわけではありません。
次にそろばんです。そろばんとは「収支」です。売り上げを伸ばして、利益を如何に獲得していくかを計算します。会社である以上、利益を作ることが至上命題です。一番優先されても良いと言っても過言ではありません。
新規事業において大事なことは、このロマンとそろばんのバランスです。入り口はロマンが大きくても良いのです。課題やテーマを設定するフェーズは推進者の熱量とやる気を醸成する必要もあるからです。大きな課題から着手し、「課題の現象」→「課題の要因」→「課題の原因」を探って構造化を進めていきます。構造化を進める中で、徐々に課題の核を特定できるようになるので、取り掛かる課題自体は小さくなってきます。
ただ、課題は小さくなっても「テーマ」が大きいままだと、如何にソリューションが良くても、事業性を保つことができません。
事業性を保つために、価格を高く設定した途端に顧客との間に存在する「需給のバランス」が崩壊し、顧客がいなくなるリスクを孕みます。
フェーズを進めていくにつれて、徐々にそろばんの比率を入れていくことがポイントになります。
課題を探索するタイミングであれば、比率は9:1くらいで良いです。ソリューションを検討するタイミング辺りでは6:4くらいに比重を変えていき、事業性の検証やPMFの初期フェーズあたりでは3:7くらいの比率にできればベストです。
ロマンが強くなると、経営観点で投資するべきかの判断が難しくなります。
逆にそろばんが強くなりすぎると、ブランディングや社員のモチベーション観点でネガティブな事象が発生する可能性があります。
そこで私の出した理想値は「3:7」と言う比率です。
新規事業の推進に関わるもの全てが、同じ比率の思想を持っていれば、必然的に「無理ない規模で収益性も期待できる事業」を産むことができます。
新規事業に現在関わられている方は、是非"ロマン"と"そろばん"の比率を今一度確認してみましょう。
それでは
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