LINEさん、AI機能を発表|「Agent i」だって。
LINEとYahoo!が、「Agent i」という新たなAIブランドを立ち上げた。 Yahoo!のAIアシスタントとLINE AIを統合したもので、ソフトバンクのエコシステム内での利便性を高める狙いらしい。
機能としては、LINEのトーク画面から直接呼び出せて、たとえば「友達と試合を見に行こう」という会話の流れのまま、Agent iが日程を調べ、全員のカレンダーを参照して、日程調整まで完結してくれる。
(と記事内では書いてある。詳しくは記事を読んでみて。)
便利そう、って感想で終われるならいいんだけど・・・。
LINEってどんな会社?
LINEは「ソフトバンクのサービスでしょ」と思ってる人が多いけど、正確には違う。 LINEの親会社は「Aホールディングス」という合弁会社で、ソフトバンクと韓国のネイバーが50:50で出資して作った会社。
つまり資本の半分は今も韓国。
ちなみに韓国ではLINEはほぼ使われていない。
国内シェアはカカオトークが握っている。
LINEよりも前にカカオトークが韓国で市場を握ってたから、LINEは日本に力を入れたんだね。
資本関係もソフトバンクがもっと比率を上げたいみたいだけど、ネイバーもそう簡単に手放すわけがないよね。
過去、LINEに何があったのか
LINEはこれまで、色々やらかしてきた。
トークが非暗号化のままサーバーに保存されていた
韓国にデータが保存されていた
中国の委託先がデータにアクセスできる状態だった
内部の人間がトーク内容を閲覧できる状態だった
書ききれないから、Wikipediaみて▼
その後、着実に問題を改善してきたのは事実。
今はレターシーリングをONにすればトークは暗号化されるしね。
なんか、これだけ不祥事やら問題があったら普通ならとっくに終わってそうなサービスだけど、なぜかインフラになったんだよな。
で、そのサービスがAIを始めた
Agent iはLINEのトーク内容を読んで動くみたい。
グループチャットの会話を解析して、日程を調整して、カレンダーを参照する。 当然、その処理はクラウドで行われるはず。エッジだけで動くとは思えない。
つまり、AIが動く瞬間だけは、トーク内容は復号される。
少なく見積もっても、エッジ側での非暗号化は回避できない。暗号化したものをAIが読んでも意味がないんだから。
「暗号化されてるから安心」という話は、少なくともAIを呼び出した瞬間には成立しなくなる。 トーク内容が、どの範囲で、どのようにサーバーに送られるのか・・・このあたりの詳細はまだ、公式からの説明はないね。
俺が怖いのはここ
自分がAgent iを使わない、と決めても意味がないかもしれない。
トークの相手が使えば、その会話は読まれるかもしれない。
もちろん、拒否機能みたいのがあるかもしれないけど、無いなら自分の選択では守れないってことになる。
相手の選択次第で、自分のプライバシーがクラウド処理される。
これは「自分のPCの画面を記録する」WindowsのRecallより、ある意味タチが悪い。Recallは自分の端末の話だったからね。(裏で送ってるかもしれなかったけど)
でもこれは、他人の操作で自分のデータが飛んでいくかもしれんのよ。
設計次第だけど、相手が使えば自分の防御が無効になるってのが、俺が一番怖いと思ってるところ。
さいごに
LINEというのは、検索サービスでもオープンなSNSの投稿でもない。
様々な人間関係の会話が密室で行われる、極めて個人的な領域。
そこにAIが入り込む。
便利になるのはわかるんだけど、LINEの過去の問題とか見ると「怖い」が勝っちゃう。
LINEはもう、「使わない」という拒否権がユーザー側にはない。
「使わない=社会との断絶」ともいえるくらい浸透してる。使いたくなくても使わないといけない状況なんだよね。
だからこそ、世界に胸を張って「これが日本のインフラです」と誇れるくらいのクオリティと信頼性を持ったサービスにしてほしいと思うんだ。
今回のAIについては、「どのデータが、誰に、どんな形で送られるのか」を、ユーザーがちゃんと理解し把握できる設計でリリースされるかどうか。
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