メタバースでドラマ制作を3年続けた僕が、最近その話を書かなくなった理由
どうも、久我レイジです。
最近の僕のnoteを見ていると、AIの話がかなり増えました。
WordPressを作ったり、AIエージェントを動かしたり、検索や発信について考えたり。少し前までの僕を知っている人からすると、「最近、メタバースの話をあまりしなくなったな」と感じるかもしれません。
自分でも、そう思います。
でも、メタバースへの興味が薄れたわけではありません。
むしろ僕は今でも、メタバースを使ってドラマを作りたい気持ちがかなり大きいです。
では、なぜメタバースの話を書くことが減ったのか。
振り返ってみると、その理由は『クロスロード』を作った経験にありました。
いい作品を作れば届くと、どこかで思っていた

僕は3年以上、メタバースを使ったドラマ制作を続けてきました。
その中でも大きかったのが、メタバースドラマ『クロスロード』です。
この作品には61名が関わりました。
脚本を書いて、演出をして、出演者と一緒にシーンを作り、何度も撮影や調整を重ねる。
制作している間、僕の頭にあったのは当然ながら作品のことでした。
どうすれば面白くなるのか。どうすれば登場人物の感情が伝わるのか。少しでもいい作品にするには、何を変えればいいのか。
そこに集中していました。
そして今でも、作品そのものが一番大切だという考えは変わっていません。
ただ、『クロスロード』を実際に作ってみて、僕の中でひとつ大きく変わったことがあります。
作品を完成させる力と、その作品を世の中へ届ける力は、まったく別でした。
たぶん以前の僕には、いいものを作れば、それなりに人へ届いていくという感覚があったんだと思います。
もちろん、何もしなくても勝手に広がると思っていたわけではありません。
それでも、作品の完成度を上げることに比べれば、その後のことを深く考えていなかった。
実際に完成させてみると、そこから先にも大きな仕事がありました。
作品は完成しても、知られなければ埋もれていく

どれだけ時間を使っても、どれだけ多くの人が関わっても、その作品の存在を知られなければ観てもらえません。
書いてしまえば当たり前なんですけどね。
でも、作っている最中には意外と見えません。
制作中は完成させることで頭がいっぱいになるからです。
ところが公開したあとには、「どうやって知ってもらうのか」という別の問題が出てきます。
SNSで発信するだけでいいのか。
メタバースに普段来ない人には、どう届けるのか。
数か月後に作品を知った人が、そこへたどり着く場所はあるのか。
作品について調べた人が、制作背景や関連する情報まで読める場所は残っているのか。
『クロスロード』を作ったことで、僕は作品そのものだけではなく、その周囲にあるものまで見るようになりました。
61名が関わった作品でも、完成しただけで自然とメタバースの外まで届いていくわけではありませんでした。
これは結構、重かったです。
作品を作る側としては、作品そのものに集中したい気持ちがあります。
僕だって、本当なら脚本を書いたり、演出を考えたり、新しいドラマを作ったりしていたい。
でも、そこを一度知ってしまうと、見ないふりもできなくなりました。
最近僕が作っているのは、作品そのものではない

最近、僕はWordPressを作っています。
自分のサイトを作りながら、SEOを調べたり、AIを使った仕組みを試したり、作品や記事をどう残していくかを考えています。
外から見ると、メタバースドラマとはかなり離れたことをやっているように見えると思います。
僕自身、ときどき「ドラマ監督なのに、何をこんなにWordPressを作っているんだろう」と思うこともあります。
ただ、自分の中ではそれほど離れていません。
YouTubeに作品を残せば、メタバースを知らない人にも観てもらえる可能性がある。
noteに制作中の考えや失敗を書けば、映像だけでは残らない部分まで記録できます。
自分のWebサイトがあれば、SNSの投稿が流れても、作品や活動の情報を蓄積していけます。
検索から数年後に誰かが来る可能性だってある。
AIについて学んでいるのも、単に新しい技術が好きだからだけではありません。
少人数で制作や発信を続けるなら、人間が全部やることには限界があります。どこをAIに任せて、どこを自分で判断するのかを考えることも、長く創作を続けるためには必要になってきました。
最近僕が作っているのは、作品そのものではなく、作品を支える土台なんだと思います。
ここに気づいてから、僕の発信内容も自然に変わりました。
メタバースから離れたのではなく、その外側を見るようになった

メタバースを始めた頃は、そこにいること自体が新鮮でした。
アバターで人と会うことも、仮想空間でイベントをやることも、その中でドラマを撮ることも面白かった。
だから「メタバース」というもの自体について話すことも多かったと思います。
でも3年以上続けていると、自分の中では少しずつ変わってきます。
いま僕が興味を持っているのは、メタバースそのものを説明することより、その場所を使って何を作れるのかということです。
そして、その作品をどうやって外へ届けるのか。
メタバースの中だけで完結させず、YouTubeに作品を残したり、文章で制作背景を伝えたりしながら、検索からも見つけてもらえる状態を作る。
作品を作る場所と、作品を届ける場所は、同じでなくてもいい。
『クロスロード』を作る前の僕は、ここまで考えていませんでした。
だから最近、メタバースについて書く量が減ったのは、そこから離れたからではありません。
むしろ逆なんですよね。
これからもメタバースを使ってドラマを作りたい。
その気持ちが大きいからこそ、次は作品だけを作って終わりにしたくないと思っています。
完成してから「さて、どうやって届けよう」と考えるのではなく、作品を作る段階から、その先まで考えておきたい。
まだ、その土台が十分にできたとは思っていません。
早く作品を作りたい気持ちもありますし、こんなに遠回りする必要があるのかと思うこともあります。
それでも『クロスロード』を作ったことで、僕は一度知ってしまいました。
作品は、完成しただけでは生き続けられないことを。
次にメタバースドラマを作るとき、僕はもう作品だけを作るつもりはありません。
その作品が、数年後にも誰かに見つけてもらえる場所まで、一緒に作っておきたいと思っています。
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