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博士だか教授だか

今日,飛行機に乗って,
地元,広島県府中市に帰省している。
子どもも慣れたもんで,
座席ポケットの機内誌を手に取りながら,
「これの間違い探しは,難しいんだよね。」
とか言いながらやっていた。

そうそう,昨日,家族でトイストーリー5を映画館に見に行って,
すごくタイムリーだった,というのは,
子どもがタブレットばっかりでおもちゃで遊ばなくなっている
というストーリー。
映画の中で,ほとんどの子どもが「デバイス」に取りつかれてるんだけど,
まさにうちの子もそうで,
私も妻もいかに子どもを「デバイス」から遠ざけるのか,
苦慮している。
子どもも映画の影響か,少し「デバイス」との距離の取り方を考えたようで,
機内では雑誌と向き合っていた。
私が渡した「十五少年漂流記」は,まだ最初の2~3ページを読んだだけだけど。

実家に帰り,弟がなにやらテレビの設定をして,
ねっとふりっくすで「やまとなでしこ」のドラマを見ていて。
堤真一が,数学者を目指してMITかなんかに行って,挫折して帰国して,
実家の魚屋を継いでいるという設定で,
調べてみると,このドラマが2000年に放送ということ。
ああ,そうか,
アンドリューワイルズが,フェルマーの最終定理を解決して,
すぐくらいだから,と妙に納得。

驚いたのは堤真一の友達から手紙がきて,帰国するらしい,
という話をしたときに,その母親が,
「ああ,あの博士だか教授だかになったっていう?」
というセリフで。
「なんだそれ」と笑ってたら妻も笑ってたけど,
「世間の認識なんて,そんなもんだよ。」と言われ,
「え,そうなの?」

胸に手を当て考えてみれば,
学生に「教授」と言われたことが何度かあり,
それを彼らは敬語のつもりで言っているようでもあった。
「いや~,教授じゃないんだよ。准教授。」と返したが,
その学生からしてみれば「教授」というのは「先生」
くらいのニュアンスだったのかもしれない。

大学の教員には,
助教,講師,准教授,教授
という職位がある。

大学教授は,研究だけをする仕事ではない。
授業や学生の指導はもちろんのこと,
会議,組織の運営,研究費の確保など,多くの仕事を担う。
特に学部や大学の運営に関わる比重がかなり大きくなる。
だから,自分で手を動かして考えたり,実験や調査にあてられる時間は,
むしろ少なくなっていく。

もちろん,その役割を引き受ける人は必要で,
教授という仕事は大事な仕事だ。
でも,そもそも私は研究をしたくてこの業界に入った。
だからもうしばらくは,このままでいさせてほしい。

ちなみに,「博士」は学位のこと。
職位である「教授」とかは,全然違う話だ。

でももしかしたら,地元の同級生とかに,
「博士だか教授だかになったやつ」って言われてるのかもなあ。
まあ,いいんだけど。

地元,広島県府中市は財政難で大変らしい。
でも,なんとか頑張ろうと,いろいろやってるらしい。
「博士だか教授だか」になった私が,
貢献できることはなにかあるかなあ。
イベント好きだし,ワークショップでも講演でも,全然やるけど。
「デバイス」との付き合い方を相談するワークショップとかね。

写真は,実家のすぐ近くにある清瀧神社。
例の厄除けのお願い。
祓い給え 清め給え

清瀧神社(せいりゅうじんじゃ)
今日書いて初めて気づいたんだけど,「清流」でも「清龍」でもないんだね。
子どもの頃は毎日のように,ここの境内で遊んでいた。


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