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無意識は、やさしく反応する。


最初は、

「何をされているのか、よくわからない。」

そう言われることがある。


でも不思議なことに、

施術が終わると、

多くの人がこう話してくれる。

「不思議だけど、すごく楽になっています。」


何が起きたのかは説明できない。

でも、

身体は確かに変わっている。


その変化だけは、

誰もが感じている。



力が抜けるほど、

呼吸は深くなる。

起きているのに、

眠りへ落ちていくような感覚。


意識はある。

でも、

思考は静かになっていく。

そんな時間が訪れる。


僕はこの状態を、

「無意識が働き始める時間」

だと考えている。



普段、

私たちの脳は、

考え、

判断し、

緊張し続けている。

現代社会では、

その状態が当たり前になっている。

でも、

身体が安心を感じ始めると、

呼吸が変わる。

筋肉がゆるむ。

表情がやわらぐ。


思考も、

少しずつ静かになっていく。

まるで、

深い静けさへ戻っていくように。



この時間に起きているのは、

「ほぐすこと」

ではない。

身体が、

本来のリズムを思い出していく時間だ。

外から何かを加えるというより、

身体が、

自分自身を整え始める。

その準備が、

静かに始まっている。



だから、

「何をされたのかわからない。」

そう感じるのかもしれない。

意識で頑張って変わったのではない。

身体が、

無意識の深いところで、

少しずつ安心を取り戻している。

その変化は、

言葉より先に、

身体が知っている。



僕は長年、

身体に触れ続けてきた。

その中で確信したことがある。

身体は、

思っている以上に賢い。

整えようと頑張らなくても、

安心できる条件がそろうと、

身体は自然に、

本来の働きを取り戻そうとする。



だから、

頑張って感じようとしなくていい。

理解しようとしなくていい。


整うとは、

新しい何かを手に入れることではない。

**もともと身体が知っていた感覚を、

思い出すこと。**

深い呼吸の奥で、

小さな灯りがともるように。

無意識は、

今日も静かに反応している。



施術とは、

何かを「する」ことではない。

身体が、

安心して、

無意識に働ける余白をつくること。

僕は、

そう考えている。





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