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ノイズに気付けたら、苦手さんと向きあえた|【エッセイ】こころの因数分解

自己肯定感が低くても悩まなくなるようになるには「心のクセ=心のノイズ」であることに気が付くことです。

 
 自己肯定感という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

 この本は低い自己肯定感を高める本ではありません。
低くても悩まなくなる本です。

 低くても悩まなくなるには何が必要か
それは

心のクセ=心のノイズ

 であることに気が付くことなのです。

ノイズは「もやもやザワザワ」(頭の違和)の原因を教えてくれた。

「ノイズとは心の中の無意識の『もやもやザワザワ』」
そう書かれています。

 これは、してやったりと思いました。

 私は心の中のもやもやがあると紙に書いて出す作業をずっとやってきました。それを「こころの因数分解」をして解くことは出来ても、原因までは分かりませんでした。

その原因がなんにあるのか、それを解いてくれたのがこの本でした。

私が妹なのに長子ノイズである「ちゃんとしなきゃノイズ」の訳。


 私には「ちゃんとしなきゃノイズ」があります。これは
「あなたはお姉ちゃんなんだから、あなたはお兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」と言われて育つと育つノイズです。

 こういう「あなたはお姉ちゃんなんだからお兄ちゃんなんだから……」と言われて育つと、誰からも嫌われたくないので、甘えられず、わがままが言えず、助けを求めることができません。

 うまく立ち回る他人が卑怯で小ずるく見えたり、自由にふるまう人が子供っぽく思えたりするのはちゃんとしなきゃノイズのせいです。

 まさしく私はこれでした。

 このノイズは育ってきた環境の影響を強く反映します。そしてこれは「長子ノイズ」なのですが、私は妹ですが2つある「長子ノイズ」どちらにも当てはまりました。

 何故かなと思ってみたら、多分、特殊な家庭環境にあるのだと思いました。

 両親は商売をしていて、朝から晩まで働いていて住居スペースにはほとんどおりません。姉は花のように笑う天真爛漫な親を気遣う子。親が姉に対して「お姉ちゃんなんだから」と言ったところを聞いたことがありませんでした。

そして姉は友達の所へ行き、私はいつも我慢をしてリビングでお留守番。助けてといえない子供でした。

 「家族を支えたりして、子供でいられない環境」に置かれていると育つノイズ「ちゃんとしなきゃノイズ」なのだと解釈しています。

 というわけで「上手く人に頼れない、気を遣いすぎて疲れる」ということが起き、必要以上に「人に迷惑をかけてはいけない」というノイズが起きてしまいます。

 「自分に自信が持てない」「自分に価値があると思えない」と思っている人によく見られる「あるあるノイズ」 これにはタイプにして14個のノイズがあります。今回はその内の一つだけ、ちゃんとしなきゃノイズについてお話します。

「またやってしまった」ちゃんとしなきゃノイズのせいだった。

 最近あったメンタルノイズについての私の記述を少し引用します。

 今回の事は、職員さんが心の状態を聞いているのに、私が学習の状況を答えてしまったところから始まりました。
 
 職員さんは「そうじゃなくて…」と言いました。そう言われて「何かまずいこと言ってしまったのか?」と思い固まってしまいました。
 
 これは、「ちゃんとしなきゃノイズ」です。
 
 それから私は気にしすぎて、苦手さんの傍に寄れなくなってしまいました。
 
 放置していてはいけないと思いながら、どうすることもできずにいました。
 
 以前から本棚にあって気になっていた本を借りてきて私はその本を読みました。その本はメンタルノイズについて書いてありました。
 
 或る日、私はわからないところがあったので別の職員さんに質問しに行きました。
 
 そうしたら、仕事で手が離せない人に向かって質問してしまったのです。いくらでも手の空いている人がいたというのに。
 
「あ、又やってしまった。どうして私ってこうなのだろう」
 
 と思ったのです。そこで冷静に今の事を振り返って観察しました。何故そんなことをしてしまったのか。
 
 そうしたら遠くの席に座っている苦手さんに話しかけたくないから、一番近い席の人から順番に、席についている人に質問しようという自分ルールを、無意識で頭の中に作っていたからだったのです。
 
 これも、「あ、ノイズだ」そう思いました。
 
 私は本を読み終え、それを機に、もう一度苦手さんに話しかけようと思いました。学習の事と心の状態の事と、どちらを聞かれても答えられるように準備をしました。
 
 苦手さんは、私にまず学習についてのことを聞き、それから心の状態の事を聞いてくれました。その順番だったら大丈夫と思い答えることができ、私はその日、安心して家に帰りました。
そうして話すきっかけができて、一応の解決をみたのでした。


①『職員さんは「そうじゃなくて…」と言いました。そう言われて「何かまずいこと言ってしまったのか?」と思い固まってしまいました。』

 このくだりと

②『一番遠くの席に座っている苦手さんに話しかけたくないから、一番近い席の人から順番に、席についている人に質問しようという自分ルールを、無意識で頭の中に作っていたからだったのです。』
         ↓
この理由で結局迷惑をかけてしまうことになった。

 このくだりが「もやもやザワザワ」なのです。そして、この本の中で言う「メンタルノイズ」です。

 この①も②も結局この「ちゃんとしなきゃノイズ」が原因でした。①が起きた後、本を読んだ私は、二度目②が起きた時ノイズに気付きました。

 そして、このもやもやの正体は、長く言えば長く説明できるけど結局何?というと「ノイズだ」の一言で、かたが付いてしまうものなので、とても便利な言葉でした。

「ノイズだ」と言って、気づけばいいのですから。

ノイズを理解すると自分を責めなくなる。


 二度目のノイズの時には、冷静に対応しました。必要以上に自分を責めることなく「ノイズのせいなのだ」と一度目の時の様に固まる事も無く、焦る事もありませんでした。

 こんなふうにして、ノイズと仲良く付き合っていけたらと思っています。


 自己肯定感とはなにかというと、「ありのままの自分でいい」ということ。
「自分は何をやっても長続きしない」という人なら「長続きしないことを受け入れる」という「ありのままをうけいれる」こと。

いかがでしたでしょうか。

ノイズがなんなのかお分かりいただけたでしょうか。

 私は日ごろからこの「こころの因数分解」と今呼んでいる行為、ようするに書くという行為をするのは「自分の味方になる為」だと思っています。

 本を読みノイズに気付く前は、自分を責めていたのです。「またやっちゃった。どうして私はこうなんだろう」と。でも、「ノイズだ」と思うと、「自分が自分の味方でいられる」のです。「そうか、私には私なりのちゃんとした理由があるんだ」と。

 私はこの本を読んで頭の中が整理されました。もう子供の頃のことを今更蒸し返しても親が泣くだけだと、蓋をしていたことを理解することでそれをちゃんと考えても良いんだと分かりました。

 そして今迄どこを入り口に相談すれば、自分も親も誰も悪者にせずに自分の置かれている状況をこころのプロに説明できるのか分からなかった。それが、ちゃんと説明できるようになった。それは感謝してもしきれないです。

 この本を書いてくださった山根 洋士さん、この本を私に薦めてくださった学校の職員の方に感謝します。

お読みいただきありがとうございました。



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