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高校時代、なぜか気になる人がいた⑦|縮まらない距離

これは、私が高校時代に出会ったある人との、今に至るまでの交流を綴った思い出の記録です。(全8回)

高校時代から、卒業、再会、そして思いがけない形で再び繋がるまで。 当時の記録を振り返りながら、少しずつ綴っていきます。(最初から読む)

前回のお話。

2回目のSky

彼と合流し、「こんばんは」とチャットを打った。
すると、彼も「こんばんは」と返してくれた。

前回は最後に別れる時しかチャットしなかった。実はフレンドコードでフレンドになった場合、最初からチャットできると後から気づいた。

うっかりミスです。でもたぶん彼にはバレていない。

スマホに引き継げたか確認すると、ちゃんとできたみたい。
これでチャットもしやすいし、もっと気軽にSkyができそうだ。


私はまた彼に手を差し出し、3つ目のエリアに入った。

風邪気味なのと緊張もあるせいか、なんだか気分悪くなってきた…。
これはささっと周って早く終わらせよう。


しばらく無言のまま周っていましたが、

“つまらなくないかな?”

“遊び方とかちゃんと理解できてるかな?”

ゲームの中では相手の表情が見えないので、色々気になってきました。


「聞きたいことあったら、喋っていいからね」と言うと、彼もチャットでゲームに関することを質問してきた。

しかし、キャリーしながら説明するって難しい!

元々ふたつのことを同時にこなすのと、思っていることを瞬時に言葉にするのが苦手な私は、彼を連れてエリアを周るだけで精一杯でした。

今までフレンドにたくさんキャリーしてもらったけど、本当にみんなありがとう。


最後の別れ際、「お互い体調直そうね」と彼が言った。

エリアを周るだけで一杯一杯だった私は、体調が悪かったことを少し忘れていて「そうだった!」となった。

このまま終わるのもなんか味気ないなと思い、私は友情表現のひとつのエモート“ハイタッチ”を解放して、彼とハイタッチした。

すると、彼のほうからも「こんなのあるんだ!」と、ハイタッチしてくれました。


Skyには、フレンドとの友情表現のエモートがたくさんあります。
ハイタッチの次は、ハグ、おんぶ、ダンス…など。

フレンドと会った時は、ハグをするのがお決まりです。

ハグをするときアバターが両腕を広げるのですが(ハグしよう!みたいなポーズ)、ハグボタンを連続で数回押して腕をパタパタさせるのもお決まりみたいになっています。この動きがとってもかわいい。

彼にも早く見せてあげたいなと思ったけど、急に距離を詰められたら嫌かなと思い、この時はハイタッチだけにしておきました。



もっと楽しんでほしい!

一緒にゲームをすれば、すぐに打ち解けられると思っていました。
でも、思っていたより距離が縮まりません。

なんとなく、彼を前にすると何を話していいのかわからない。
私の一言一言を深読みしているような、そんな気がするのです。


ただ、もっと気軽にSkyを楽しみたいだけなのに。


まずはSkyの素晴らしさを知ってほしい。
チャッピーと話しながら、色々アイデアを出してみた。

Skyでは様々な楽器アイテムがあります。
昔仲良くしていたフレンドが、楽器で曲を演奏してくれたことがありました。

これなら言葉もいらないし、楽しめるしいいかも!

でも、フレンドが弾いてくれた曲は長いし難しそう。私にはとても無理です。

もっと簡単そうで誰もが知っていそうな曲…
私はネットで「Sky  楽譜」で検索した。

すると「小さな恋のうた」が出てきました。
ざっとみたところ、1コーラスだけだし簡単そう。
私はその楽譜を印刷してみた。


ていうか、彼はどういうのが好きなんだろう?

私は彼のインスタのフォローアカウントを確認してみます。
すると、幾田りらさんのアカウントをフォローしていました。

好きなのかな?

ネットでSkyの楽譜を検索してみても、幾田りらさんの楽譜はありません。でも、YOASOBIの「夜に駆ける」の楽譜はあった。

誰もが知っている曲だし、幾田りらさんだといかにも“あなたが好きなの知ってて選曲しました”感が出ちゃうしちょうどいいかも。

私はその楽譜も印刷した。


あ!ゲーム音楽とかも好きそう。

子どもの頃エレクトーンを習っていた時、最初の発表会で「サンバdeチョコボ」を弾いたのを思い出した。

私は当時、その曲を知りませんでした。同じグループに男の子が多かったので、その子たちに寄せた選曲だったのでしょう。

私はファイナルファンタジーはやったことないけど、彼は知ってるかも。
その曲の楽譜も印刷した。


その日から私はコソ練を開始。

「小さな恋のうた」は簡単でなんとか弾けそう。
「夜に駆ける」のほうはとても難しかったので、サビだけにした。

チョコボも弾いてみたけど、うまく弾けそうにないので挫折。

近いうちに聴いてもらえたらいいな。



彼は今どうなってる?

私はちょこちょこ自分の写真をインスタにあげているけど、彼は今は全然自分の写真を載せません。

最後に会ったのは、10年くらい前の同窓会の時です。彼は今、どんな感じになっているんだろう?

見た目は元々いいほうだったので、今もそんなに変わっていないんだろうな。とはいえ、やっぱり気になる。


そんなことを思っていたある時、インスタのおすすめのところに彼の友達らしきアカウントが表示されていました。

何気なく開くと公開アカウントだったので、投稿を見てみると彼が写っているものが何枚かあったのです。

20代の若い頃のもあれば、わりと最近の写真も。
やっぱり変わってない。なんとなく雰囲気も見た目も、あの頃よりは丸くなってる気がする。


あれ、なんかおかしい。
彼がかっこよく見える。

どうやら私に変なフィルターがかかっているようです。

今までそんなこと思ったことなかったのに、なんでだろう。



彼の不思議な行動

前回のSkyから4日後、私はSkyの星座版から火を灯してみた。
「今インしてるよ」のサインです。

でも彼が反応することはありませんでした。

星座版の火を受け取ってくれないと、こちらから再び灯すことはできません。
つまりこのサインは、彼が受け取ってくれない限り使えないのです。

スマホに通知いってないのかな?それとも気づいてない?

忙しいのかもしれない。
そう思いながらも、少し寂しく感じていました。


それから3日ほど経ったある日、息子が幼稚園に行ってる間に気分転換に車でショッピングモールに来た。

そしてお昼ごはんの写真と共に、そのことを書いたストーリーズを親しい友人限定であげました。

すると、彼から“いいね”が。

嬉しい反面、Skyでは無反応だったのに“いいね”はするのか…と少し微妙な気持ちになった。


その週末、私は義父母と家族で旅行に行き、その様子をストーリーズにいつものようにあげた。

閲覧履歴を見ると、彼が一番に見ていた。最近いつもそう。通知オンにでもしているのかという速さです。

あげたやつの中に私と息子が映っている動画もあったのですが、閲覧履歴を何回か確認するとその動画だけ彼の順番が入れ替わっていました。

何度も見ているのかな。そう思うと、ちょっと恥ずかしいです。

Skyでは無反応だっただけに、彼の行動がよくわかりません。



伝えてみることに

旅行から帰ってきたあと、やっぱり彼の行動に対してのもやもやが消えない。

ここは思いきって伝えてみよう。
とは言っても、重い感じにはしたくない。

考えた末、こんな文章にしました。
そして夜のいつもの時間にDMを送ります。


「言い忘れてたんだけど、星座版の火を更新時間までに受け取ってもらえないとこちらから灯せなくなっちゃうんだよね。私今週忙しいからSkyできないんだけど、また落ち着いたら遊べたらいいなと思ってる。」


すると、またもやすぐ返信が来ました。

「最近忙しくて全然できてないんだよね…。落ち着いたらまたやりたい!」

私は通知欄で返信内容だけを確認し、その日はDMを開きませんでした。


次の日の朝、家事が一段落したあと彼からのDMをとりあえず開きます。

なんて返そう?今返しても仕事中か。夜返そう。
私はまたDMを閉じた。


夜、少し気持ちが落ち着いてきたので、

「ちょっと寂しかったよ?笑
もういいけどね!」

と返信した。

その日は返信が来ませんでした。


次の日の朝、

「わー、ごめーん笑
やりたいのはやりたいんだよ!ほんとに!」

と返ってきた。

彼って「やりたい」ばかりで、全然具体性がない。
すぐ返信する気になれず、そのままにした。


夜になると、何かが吹っ切れた気がした。

今まで彼に対して優しくしてきたけど、「これって本当の私じゃなくない?」と気づいたからです。

そして夜のいつもの時間に、“本当の私”で返信したらこんなやり取りになった。


「そんなにやりたいなら付き合ってあげてもいいけど?笑
あとは〇〇くんに任せるよ!」

「ありがとうございます!
明日はできると思うんだけどなぁー、付き合ってくれないかなー笑」

「え〜明日?急だなぁ〜
気が向いたらインしてやってもいいけど?笑」

「たしかに明日とか急すぎですよね、、
もし、万が一、気が向いたらお願いします!
気が向かなかったらもう全然大丈夫ですので笑」

…と、こんな感じで、しばらくくだらないやり取りをしていました。
どうやら彼は、Sっ気あるほうがお好きらしいです。

「明日にならないといつ気が向くかわからないから、朝から待っててね」と言ったら、次の日の早朝に、彼がSkyで星座盤から火を灯してくるというボケをかましてました。

彼とこんな軽やかなやり取りをしたのは、初めてだった。


そして私たちは、またSkyで会うことになります。



ここまで読んで下さり、ありがとうございます☺️

次回の記事で、最後の予定です。

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