お酒を全く飲めないホストが、No.1になった理由
ホストって浴びるほど酒を飲んで、たくさん吐いて、また浴びるほど飲んでの繰り返し。
こう思う人もいると思います。
実際に辞めた後に僕が元ホストだったことを伝えると大半の方から「元ホストだから酒強そうだよね!」って言われます。
しかし‼
正直にいうと、僕は酒が飲めません‼‼‼
ちょっとなら飲めるでしょ?ってよく言われますが、350ml缶ビールを三分の一も飲めば、顔を真っ赤にして夢の中にイーンします!笑
酒が飲めないホスト。普通に考えたら、致命的です。笑
ただそれでも、僕はNo.1になりました。
今日はその理由を、全部話します。
ホストクラブという場所は、シャンパンコールに象徴されるように、お酒がすべての中心にあります。
お客様と一緒に飲み、一緒に酔い、一緒に盛り上がる。
それがこの仕事の醍醐味であり、多くのホストが武器にしている部分です。
その一番の武器を、僕は最初から持っていませんでした。
体質的にお酒がほとんど飲めない。すぐに顔が真っ赤になるレベルです。
正直、この業界に入る前の一番の不安は「お酒が飲めるかな」ということでした。
それでも、辞めるという選択肢だけは、最後まで選びませんでした。
飲めないなら、飲めないなりの戦い方を見つけるしかない。
そう腹をくくってから、僕のホスト人生は大きく動き出しました。
今回は、そんな僕が、飲めないというハンデを抱えながら、どうやってNo.1まで上り詰めたのか。その裏側を、包み隠さずお話しします。
目次
売れる前は地獄‼地獄‼地獄

基本的にお客様の前では「お酒が飲めない」とは一切言わないようにしていました。
なので初飲み卓では飲んで吐いてを繰り返し、初回卓では基本水を飲んでいました。
ただ指名客が呼べないホストが1日に1杯も飲まずに営業を終えることはほぼ無いため、基本的に飲み卓のヘルプで潰れるか、ラストオーダー後のシャンパン減らす要因でガブ飲みします。
これを毎日繰り返し。ひどいときには酔いつぶれて営業時間中なのに非常階段で寝たり、帰りに路上で爆睡したりしていました。笑
これが1年くらい続いたと思います。
ラストオーダー後にシャンパン合戦が始まると「あっ終わった。」と思いながらシャンコ(シャンパンコール)をしていたあの日のことを、今でも鮮明に覚えています。
しかもこうなると、毎回酔いつぶれていたため、お客様への営業活動もままならない状態だったため、今考えると負のループに入っていたなとおもいます。
飲み続ければ強くなる!いや、なりません‼笑

当時の僕は必死に解決策を探しました。
どうしたらお酒が強くなるのか。
ネットを使って色々調べると、「飲み続ければ強くなる」という結果が出てきました。
確かに先輩からもこんな話をされたことがあります。
「俺昔はお前と同じくらい飲めなかったけど、今はテキーラ10杯くらいいけるようになったから大丈夫だよ」
うーん。確かにネットにも書いてあったし、先輩の実体験もあるみたいだし、いずれは自分も!と期待を抱きながら1年間耐え続けました。
しかし、結果的に全く強くなりませんでしたぁぁぁ。
強くなるどころか、心底お酒が嫌いになりました。笑
多分強くなる人もいるんだとは思います。
しかし、本物の下戸はもしかしたらこれに該当しないかもしれません。
というよりこれって科学的な根拠があるのかもわかりません。
そう思ったこの時の僕は、自分自身に耐性が付かないことがわかったため違う方法に舵をきることにしました。
「売れれば飲まなくていい」という、先輩の言葉
ホストをやり始めたときに先輩からこんな言葉を掛けられました。
「お前、飲めないなら、飲まなくていいくらい売れればいいんだよ」
当時は、正直、意味が分かりませんでした。
でも、後になって、この言葉の意味がようやく理解できました。
売れていないうちは、お酒を一緒に飲んで場を盛り上げることでしか、お客様との距離を縮める手段がない。
でも、売れてくれば、周りのスタッフやヘルプがその役割を担ってくれるようになる。
つまり、「飲めない」という弱点は、実力さえつければ、周りの力で補える。
そう気づいてから、僕は「飲めない自分でも売れる方法」を、本気で探すようになりました。
死に物狂いで営業した半年間

そこから、まずはお客様を呼ばなければ始まらないと思い、全力で営業をしました。
初回卓では場内指名を入れてくれなくても必ず連絡先を聞いて、積極的にアフターへ行きました。
自分が酒に酔いつぶれそうになっても限界でない限りは、女の子に電話やアフターを行い、店休の日は毎回店外をしました。
ホテルにも何回もいきました。
まさかの一夜でホテルをはしごした時もあります。(違う人で)
この時はとにかく指名が呼びたかったため、使えるものは最大限に使おうと必死に行動しました。
それくらい本当に死に物狂いで営業しまくりました。
ただ、これでも結果ってすぐについてこないんですよね。
「本当にお客様になるかどうかも分からない相手に時間を使いすぎているのか」と考えていた自分もいました。
自分の努力が全く成果として現れない。
このギャップがどうしても許せなくて、最終僕が取った行動は自腹作戦です。
これ実はやってるホストは多いと思いますが、これからホストをやろうとしている方にはオススメはしません。
やり方は簡単で、リピーターになりそうな女の子に、
「最初は、半分だけ出すからお試しで来てよ!」というだけです。
ただ、これが効果的だったのか、そうするうちに2日1組くらいのペースでは来てくれるお客様も出てきました。
この時は半分自腹でしたが、指名を呼んだ時のあの快感は今でも忘れないです。
大きい声で「1名様ご来店でーす‼‼‼‼」と声を出す気持ち良さ。
指名側から見るヘルプの姿。
そして何より、もう浴びるようにお酒を飲まなくていいのか!と。
この時にはじめて、自分が輝ける場所はここしかない!と思った瞬間でした。
飲めない分、会話で圧倒的に上を取った
ただこれだけでは№ホストには到底及びません。
お酒で勝負できない以上、残された武器は「会話」しかありませんでした。
だからこそ、人一倍、会話の質にはこだわりました。
暇さえあれば本を読み、色々なジャンルの知識を頭に入れておく。
お客様がどんな話題を振ってきても、最低限相槌を打てるだけの引き出しを、常に用意しておきました。
さらに、お笑い芸人さんの舞台を見たいと思い、西武新宿線沿い近くのスタジオにもよく通いました。
話のテンポ、間の取り方、オチの持っていき方。
プロの話術を、現場で肌で学ぶことが、僕にとって一番の勉強になりました。
お酒の力を借りずに、会話だけでお客様を楽しませ、笑わせる。
これができるようになってから、「飲めないこと」は、僕にとって、むしろ武器になっていきました。
「あのホストは飲めないのに、それでも一緒にいると楽しい」
そう思ってもらえた時、初めて、お酒という土俵で戦わなくても、 自分の力でお客様を掴めるようになったんだと実感しました。
どうやって売上を作ったのか

一つ注意しなければいけないのは、指名を呼んだからといって100%飲まないかと言われるとそんなことはありません。
もちろん自分の本意とは反した飲み卓は出てきてしまいます。
ただ指名客を呼び始めたこの頃から一番変化があったのは仲間のサポートです。
僕が毎日頑張って営業していたことは全員が知っていたので、飲み卓へは付かないように配慮されたり、一緒に付いているヘルプが飲んでくれたりと色々助けてもらいました。
そして、自分の指名卓でのシャンパンは毎回ヘルプの方が全部飲んでくれてました。
逆に浴びるほど飲むことになってしまったヘルプには本当に申し訳なかったと今でも思っていますが、これはホストの世界では当たり前のことで、自分も体験してきました。
ただ、僕は担当側といえど、少しも協力できなかったので、ヘルプで付いてくれた後輩には必ず飯を奢ったりしていましたし、先輩にもタバコを買って渡したりと恩だけは忘れないようにしていました。
ここまで読んで頂いている方の中で、担当が飲まなくて大丈夫なの?と思う方もいると思いますが、お客様から見れば、担当のお願いを聞いてあげて、シャンパンコールで場が盛り上がって担当が喜んでいることが重要であって、 それを実際に誰が飲んでいるかは、そこまで気にされないことがほとんどなんです。
もちろん売れるために使っていた方法はこれだけではありません。
僕が一番入れていたのは「飾りボトル」です。
これは、実際に飲むためというより、卓を華やかに見せるための、いわば演出用のボトルです。
実は飾りボトルってホスト側からしても便利で、酒類が豊富なため集めていって想い出を形にできるっていうメリットがあります。
つまり、「次はこれにしようね」とか「このボトルいれた時大変だってよねぇ」とかストーリーが出来ていくんです。
また飾りボトルの中身は飲むことはほぼありませんので、お酒が飲めないホストにも重宝されます。
僕自身も今まで何本の飾りボトルを入れていただいたことか。。。
飾りボトルについては以前の記事で書かせていただいていただいてますので是非ご覧ください。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
僕自身はこれを軸に№1まで駆け上がりました。
これらの経験を出来たことは僕にとっては貴重な財産です。
本当に自信が付きましたし、その後の人生に活かせていることもあります。
そしてこの経験から、売れるために本当に必要なのは自分自身の長所と短所を理解したうえで、その短所を長所に変えられるエネルギーがある人間が最終的には売れるんだなと実感しました。
「ピンチはチャンス、短所を長所に」この掟の意味を今悩んでいる現役プレイヤーにも伝われば良いなと思います。
さいごに
いかがだったでしょうか。
僕と同じでお酒を飲めないホストで、嫌になって辞めたいと考えるホストはたくさんいると思います。
たしかにお酒が飲めないというハンデは、僕にとっても確かに大きな壁でした。
それでも、弱点をそのままにするのではなく、 周りの力を借りたり、別の武器を磨いたりすることで、乗り越えることができました。
もし今、何かハンデを抱えて悩んでいる方がいらっしゃれば、 その弱点を補う方法は、必ずどこかにあると、僕は思っています。
今のホスト界隈は僕がプレイヤーでいた時代よりも規制が厳しい部分もあり売れるのも難しいかもしれません。
しかし、今はSNSという最強の武器もありますし、自らをプロデュースするチャンスはたくさん転がっていると思います。
使える物は最大限に使って乗り越えていってもらいたいと切に願っています。
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