スケベ暖簾の向こうから〜ありがとう〜

一昨日、『スケベな話をする』という有料記事を出した。

成人向け作品を取り上げながら、「わたしはどういうものに性的な魅力を感じるのか」について考えた記事である。

スケベな話を普通にしてみたいのと、これ金払ってわざわざ読む人いるのか?という興味から書いた。
有料部分をビデオ屋のR18暖簾のように使ってみたくなったのである。

暖簾を出したあと、わたしは緊張し、しばらく店の前でウロウロしていた。

店主が👁️👁️←こんな顔で暖簾をガン見している店。
嫌すぎる。

わたしは普段、下ネタをめったに話さない。
それは照れというより、下ネタを誰かと気持ちよく、同じ温度で話すのって、めちゃくちゃ難しいと感じるからだ。

話す内容に、相手との関係とか、温度感、性への考え方とかが全部乗る。

ラブホ女子会でふざけて海外のアダルトビデオ流して爆笑したこととかはあるけど、
こういう芯食った話は、今までの恋人以外とはちゃんとしたことない。

女が性や暴力のような「お行儀良くないもの」に興味を示すこと自体に抵抗ある人もいると思う。

独身の頃、街コンで映画好きの男性と話したことがある。

男性が『マッドマックス』を観たというので、「わたしも観たいんです。面白いですか?」と聞いたら、

「女の子が見るもんじゃないよ」
と言われた。

彼が今のわたしを見たらどうなるんだ。
マッドマックスどころではない。

そんなこともあり、👁️👁️←こんな顔でソワソワしながら暖簾を出したわけである。
とはいえ、誰も買わなくてもそれはそれでおもしれえなという気持ちもあった。

結果、17人買った。
17人?


まず、暖簾を設置してたった20分くらいで、3人がつぎつぎと暖簾の向こうに吸い込まれていった。
入って行った方たちは、爽やかな顔で出てきて、「ナイススケベ!」とコメントを残していく。

公開24時間たったころ、
せっかくなのでアクセス状況を見てみた。

過去7日間のトップ閲覧数になっていた。
暖簾の前まで静かに来る人もめちゃくちゃいた。

フォロー外す人もまあいるだろうなと思っていた。

7人増えた。
増えるのかよ。


もちろんこの記事きっかけでフォローしていただいた場合だけではないと思うのだが、少なくともスケベな話をしたことが、フォローを避ける理由にはならなかった。

コメント欄も非常におもしろかった。
みなさま朗らかにコメント残してくださるのだが、
ネタバレしてる人がひとりもいない。
意識が妙に高い。

あと、こういう内容なので、
「うどじょの実際の夜事情もこんな感じなんですかねえ(ゲス顔)」
みてえなコメント来んのかな、とも思っていたが、まじでひとつもなかった。
誰もわたしを性的に消費してこなかった。

記事を購読してくださったおたわさんが、わたしの記事をきっかけに記事を書かれた。

読ませていただき、「わたしは…こういうスケベ話が誰かとしたかったんすよ…」と拳をグッと握りしめた。

エロをただ消費するわけではなく、かと言って「アダルトビデオは芸術だ!」と変に高尚にするわけでもない。

「人間って面白いなあ」というおたわさんのあったかい眼差しが感じられる内容である。

おたわさんは、引用元としてわたしの紹介をしてくださっているのだが、引用される側のわたしがどう見えるかをすごく考えて紹介してくださっており、それにもすごく感動した。

わたしも今回の記事を書くにあたり、「センシティブな内容について有料記事で書く」というきっかけをくださった、はるさんの名前を出させていただいた。

もちろん事前に許可はいただいていたのだが、おたわさんの記事を読んで、自分の紹介の仕方はずいぶんあっさりしていたな、と反省した。

引用元を明記することと、引用した相手を大事に紹介することは、同じではない。
自分が引用される側になって、初めて気づいた。
人の記事を紹介するって、こういうことなのか。

おたわさん、ありがとうございます。
今後、誰かの文章を紹介するときには、わたしもこの姿勢を見習いたい。

それにしても。
noteを始めてから何度か、自分のかなり芯のところを書いたことがある。

そのたびに思うが、ここにいる人たちは、安易に同調しない。

「わかる!」「私も!」と、その場の雰囲気に合わせてこちら側に来るわけではない。
自分は自分の場所に立ったまま、こちらの話を聞いてくれる。

今回も、「あんまり興味ないですけど?」という顔で暖簾をくぐって、しっかり読んで帰っていった人もいた。

興味のない人は興味のないまま。
面白がる人は面白がる。
黙って暖簾の前まで来て、帰っていく人もいる。

安易に同調しない。
雰囲気に流されない。
だけど、優しい。

性について書いたのに、性だけで見られなかった。
わたしが「こういうところに性的な魅力を感じる」とちょっと奥のほうを見せても、誰も勝手にその先まで覗こうとはしなかった。
暖簾はくぐっても、バックヤードは覗かない。

ただ、「うどじょはこういうことを考えているのね」と、それぞれの場所から受け取ってくれた。

それがとても心地よかった。
暖簾を出してみてよかった。

今回みなさまからいただいたお金は、成人向け作品のレンタル代に充てよう、と強く誓った。

スケベから得た金は、スケベに還す。
循環型社会を、わたしは、創っていく。