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攻略日記 Vol.39 母が警察にお世話になった話。

今日は、私の母(ぎりぎり60代)の話。

母がどんな人物なのかは、こちらの記事を先に読んでいただけるとさらに楽しめるはず↓( *´艸`)↓


その着信は、日常を切り裂く「110」だった

スマホの画面が明るくなり、バイブレーションがテーブルを叩く。

ふと目をやると、表示された番号の末尾は「110」。

「警察・・・やんな?」

一瞬で背筋に冷たいものが走る。

最近は巧妙な詐欺のニュースもよく聞く。

「還付金があります。」

「あなたの口座が。」

なんて怪しい電話かもしれない。

反射的に警戒モードのスイッチを入れる。

「安易に信じたらあかんよな。

まずは冷静に、相手の出方を見るべし。」

深呼吸をひとつして、

通話ボタンをスワイプした。

「はい、もしもし。」

努めて冷静に、

少し低めの声を出した私。

(ちなみに、いつもはピングーに出てきそうな声をしてる。

どんな声か気になる人は、[こちらでこっそり聴けます(笑)|https://note.com/like_broom9605/n/nda616a574e17]

まさかこんな声で警察と対峙することになるとは思わんかった。)

受話器の向こうの男性は淡々と、しかし決定的な一言を告げた。

「勇者マーキーさんのお電話でお間違いありませんか。

——実は今、お母様が署にいらっしゃいまして。」

詐欺を疑っていた私の脳内シミュレーションは、

その瞬間、

音を立てて崩壊した。

偽官僚でも、

詐欺師でもない。

本物の警察官からの、

本物の通告。

「えっ?母がですか?」

あの、スマホ片手に「楽しんだもん勝ち!」と笑っていた

現役バリバリの母が、

なぜ今、警察署に?

私の頭の中では、

母が攻略中だったスマホゲームの派手なエフェクトが消え、

代わりに重苦しい「事件」の二文字が点滅し始めた。

お母ちゃん、何をしたんや・・・(ノД`)・゜・。

最悪の事態は免れた

「あの、母は、なんでそちらにお世話になっているんでしょうか?」

最悪の事態を想定し、

奥歯を噛み締めながら聞いた私。

すると、警察官の方は拍子抜けするほど穏やかなトーンで答えた。

「いやぁ、実はお母様、お鞄を落とされたらしくて。」

カバン。落とし物。 ……えっ、それだけ?

いや、それだけじゃない。

「悪いことをしたわけでも、事件に巻き込まれたわけでもない。」

その事実に、

全身の力が抜けるような、

とてつもない安堵が押し寄せた。

でも、次の瞬間。 「・・・待てよ、カバンごと?」

自営業でバリバリ働く母だ。

中には現金だって入っているだろうし、

免許証、

スマホ(大事なゲームが詰まった端末)、

通帳やカード・・・

何より、

あのパワフルな母がカバンを丸ごと紛失して

警察に保護(?)されている状況は、穏やかじゃない。

「とりあえず、今すぐ迎えに行きます!」

(片道1時間はかかるが・・・)

私は、ピングーみたいな声を少し震わせながらそう伝え、

急いで警察署へと車を走らせた。

頭の中では、

お母ちゃんが署の片隅で

「あちゃ〜、やってもたわ〜。」

と頭をかいている姿が浮かんでいた。

脳外科の診察室で

そういえば最近物忘れがひどくなっているから心配していた。

脳外科の先生に

「認知症とか大丈夫ですかね?」

と先日尋ねたところだった。

「萎縮も無いし、大丈夫やと思いますけど、気になりますか?」

医師は少し笑いながら言っていた。

私は、

「気になることだらけです!」

と答えた。

ついこの間も、

スーパーで買い物をしたとき、

両手に買い物袋を持って、

鞄をスーパーのカートにかけたまま帰ってきたことがあったらしい。

聞いてみるとしかも3回目!!!

「お母ちゃん、気ぃつけなあかんで!」

というと、

「買い物袋2つになるほど買い物したらあかんわ。

両手ふさがるから忘れるんやわ。

今度から袋1つ分に節約するわ。あはは。」

と、言っていたが、結局買い物袋関係ないんちゃう⁈

なんて考えながら署に向かっていた。

母からの着信

半分ほど過ぎたころ、

私のスマホが再び鳴った。

私は車を停車し、その電話に出た。

母からの着信だった。

「ごめんやで。今、届けてくれたわ。」

どうも、また置き忘れていたらしい。

良い方に拾っていただき、無事に手元に戻ってきたようだ。

「もう高速のったのに・・・。まぁ、良かったな。じゃあ帰るわ。」

私はそう言って、

奈良県の山々を見ただけで県境に入ることなく自宅へ戻った。

帰ってからゆっくり電話で事情を聞いたが、やっぱり置き忘れが多い。

「ほんまに大丈夫なん?認知症じゃないん?」

私はもう一度聞いた。

「うっかりは元からやから、認知症になってもわからんよな。あはは。」

と笑っていた。

まぁ、今回は大丈夫やったから良しとするか(゚Д゚;)

人生イージーモードで絶賛攻略中の勇者だが、

お母ちゃんの介護でハードモードになる日も遠くないのかもしれない💦

💰今回の攻略で獲た人生経験値💰

  • 獲得経験値⇒親の介護への覚悟 +50(現実味が帯びてきた💦)

  • 紛失物⇒高速代と私の平穏(数百円で済んで良かったかな)

  • 習得スキル:110番への耐性(末尾110は本物かな)


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