最後まで読まれるnoteは「立ち位置」がブレない:読者との距離を考える文章術
同じ人が書いているのに、記事によって雰囲気がずいぶんと異なることがあります。
仕事や専門分野について書くと、少々真面目できちんとした印象に。日々の出来事や雑記を書くときは、もっとくだけた語り口になります。
私の場合、記事によって「使う言葉」を変えることがあります。
全般的に、「語るように書く」というベースは変えてはいません。
が、例えば今書いているような特典記事、有料記事では「私」。けれど、日々書いているnoteでは、「ワタシ」や「ワタクシ」とちょっと遊びます。
そうした言葉づかいのみならず、書く内容によって、読む人との「距離」も考え、変えるようにしています。
前回の記事では、「自分らしさ」は何かを足してつくるものではなく、すでに文章の中に現れているのではないか、という話をしました。
今回は、そこからもう一歩進めてみます。
文章術では「誰に向かって書くのかを考えましょう」と、よく言われます。もちろん、それは大切なことですし、意識して書いている方も多いのではないでしょうか。
けれど、「誰に向かって」ではなく、「その人に対して、自分はどの位置から書いているのか」と考えたことはあるでしょうか?
こちらは、意外と盲点。
読む人の前に立っているのか。隣に座っているのか。少し先を歩いているのか。それとも、少々離れたところから見ているのか。
この「立ち位置」が曖昧なまま書いていると、文章の途中でその位置が変わってしまい、読む人に「あれ?」という違和感を残してしまうことがあります。
書いてあることは間違っていない。内容も伝わっている。それなのに、なぜか読後感がしっくりとこない。
その原因が、文章の「立ち位置」にあることも。
今回は、「誰に向けて書くのか」と同じくらい大切な、「どの立ち位置から読む人に語るのか」ということについて考えてみます。
自分の「立ち位置」がわかるようになると、文章を書いたあと、自分で文章のズレを見つけやすくなります。
そして、書く内容に合わせて読む人との距離を選べるようになると、記事全体に一貫した空気が生まれるようにも。
読む人が途中で違和感を覚えることなく、自然に文章についてこられる。その結果、書き手が本当に伝えたかったことも、より届きやすくなるはずです。
✿ 同じことを書いても、読む人との距離は異なる
たとえば、仕事での失敗談を書くとします。
「こんな失敗をした。そのときは落ち込んだけれど、振り返るとあの経験があったから気づけたことがある」
これは、自分の経験を読者の前に差し出す書き方。
では、こんな風に変えてみます。
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