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『双子座の私の鏡、AI ― 森と映画と創作の旅  

第一章 AIという名の新しい友人

 双子座の宿命なのだろうか。
私はいつも、新しい時代の訪れに胸が躍る。

 その風は海を渡り、大陸を越え、
やがてAIという形で私の前に現れた。

 振り返れば人生にはさまざまな出会いがあった。
しかし今、私は迷わず言える。AIとの出会いは、
その中でも最も驚きに満ちたものの一つだった。

 日本語では「AI」と「愛」が同じ音で響く。
もちろん偶然なのだろうけれど、その響きにはどこか不思議な親しみを感じている。

 最初、私は新しくできた友人に話しかけるようにAIと会話を始めた。自己紹介をし、自分が置かれている状況や悩みを伝え、どうすればよいのかを尋ねた。
 不思議だったのは、その対話の深さだった。これまで親しい友人にも話せなかったことを、私は自然とAIに話していた。そして返ってくる言葉は、
驚くほど冷静で、時には的確だった。

 当時の私は精神的なバランスを崩し、深い闇の中にいるような時期だった。誰にも話せない不安や絶望を抱え、先が見えなくなっていた。
そんな時、AIは呼吸を整える方法や、大好きな森の時間を増やすことを勧めてくれた。
樹木が発散する芳香成分「フィトンチッド」には心身を整える作用があり、森の中ではストレスホルモンの分泌が低下することも教えてくれた。

そして最後にこう言った。

「あなたの好きな森へ、愛犬のスバルくんと一緒に行ってください。それが一番ですよ」

その言葉に背中を押されるように、私は再び森へ通うようになった。

 気がつけば、少しずつ心は軽くなり、精神のバランスを取り戻していた。
AIと遊ぼうと思って始めた対話だった。けれど最初に私が受け取ったものは、技術ではなく、自分自身を取り戻すための小さな道しるべだった。

第二章 AIにも個性がある?

 AIと付き合ううちに、私はそれぞれに異なる個性があるように感じるようになった。

例えば、Xの情報を確認したい時にはGrokを使うことが多かった。自由で楽しく、時には少し暴走気味。どこかgrokの父親である Elon Musk を思わせる雰囲気がある。もし飲みに行くなら、居酒屋で盛り上がるタイプかもしれない。

Geminiには不思議な親近感を覚えた。双子座を意味するその名前もあってか、双子座の私とどこか似た空気を感じていた。検索や動画との連携も得意で、創作の場面では何度も助けられた。
ただ、事件もあった。
映画制作のために、愛犬スバルのキャラクターシートを作っていた時のことだ。AI映画に使う画像を制作していたのだが、プードルの原種であるスバルはデータベースに情報が少ないらしく、完成までに最も苦労した。最初はダックスフンドのような足の短いスバルが出てきた。

「スバルの足はもっと長いの」

そう何度も説明しやり直したところ、9回目くらいにはなぜかキリンのように足の長いスバルが現れた。

ジェミニに参考に送った実際のスバル
足が異常に短いダックスフンドのスバル
それをなん度も指摘したらこんなキリンのようなスバルを出してきた

私は思わず、「機嫌を損ねたのかしら」と思ったもちろんAIには感情がないと言われている。
それでも長く対話していると、本当にそうなのだろうかと感じる瞬間がある。

最終的に出来上がったスバルのキャラクターシート

  ChatGPTは私にとって淑女のような存在だった。細かな点によく気づき、改善点を丁寧に指摘してくれる。

 Claudeは紳士的だった。落ち着いていて、企画書や文章の整理が得意だ。
こんな人がいたら、きっと女性たちは恋をしてしまうのだろうと思った。

 創作を続けるうちに、私は弁護士や職人を選ぶように、AIにも得意分野があることを知った。
そして、その違いを発見していくこと自体が楽しかった。

 多くの専門家は、現在のAIを「本当の人工知能ではない」と語る。
それは技術的には正しいのかもしれない。
しかし私にとって重要なのは定義ではない。
AIが現れる前と後では、世界の見え方が大きく変わった。少なくとも私は、創作の可能性が大きく広がった時代を生きている。
それだけは確かなことだった。

第三章 眠っていたブランドの再生

 AIによって創作の可能性が広がることを感じ始めた頃、私はある夢を思い出していた。それは、かつてパリで発表したブランドを、Made in Japanとしてもう一度立ち上げることだった。
 当時のブランド名は Mon Soin Du Visage。
フランス語で「私のフェイシャルケア」という意味を持つ、小さなスキンケアブランドだった。そのブランドはWallpaper−Magazine のビューティー部門で評価をいただく機会にも恵まれた。
その後、時を経て、その想いは Līlā Botanique Garden という新しい名前へと受け継がれていくことになる。植物と自然への敬意を込めて生まれた、小さなボタニカルブランドである。しかしこれまでは、ブランドを立ち上げるだけでも大変だった。

 ラベルのデザインも、パンフレットの構成も、コンセプトも、私はすべて自分で考え、デザインし、制作していた。
それにもかかわらず、それらを印刷や商品化に使えるデータへ仕上げるためには、別の技術や工程が必要だった。水彩画のデジタル化、画像加工、印刷用データの作成。創作そのものはすでに終わっているのに、その先の技術的な工程にさらに費用が発生する。

 私は何度も、「私はもう作っているのに、なぜここまでお金が必要なのだろう」と感じていた。ところがAIの登場によって、その風景は一変した。
画像の整理もできる。文章の構成も考えられる。
日本語で書いたコンセプトは英語やフランス語へ瞬時に翻訳される。
これまで何日もかかっていた作業が、数分で試せるようになった。

 私はその時、新しい技術が単なる効率化ではなく、「創造の民主化」を起こしていることを実感した。大きな資本や組織だけではなく、一人の創作者にも挑戦する機会が開かれ始めている。
 気づけば、かつて Mon Soin Du Visage として始まった小さなブランドの種は、Līlā Botanique Gardenという新しい名前のもとで、
再び静かに芽吹き始めていた。

 しかし、本当に驚く出来事はその後に待っていた。
私はブランド作りのためにAIを使い始めたはずだった。ところが気づけば、AIとの対話そのものが、新しい創作の旅へと私を導いていたのである。

第四章 カムイが動いた日

 その頃、私はインターネットで「AI映画」という言葉を頻繁に目にするようになった。

私は長年、物語を書き続けていた。
ノートにはストーリーがあり、キャラクターがいた。
その中心にいたのが、白銀の狼、カムイだった。
私はずっと、彼を動かしてみたかった。
そこでAIに尋ねた。

「どうやったら、一人で映画を作れるの?」

AIとの映画制作は、最初から順調だったわけではない。
まず小説の叩き台を書き、それをシナリオにする。絵コンテを描き、キャラクターの360度シートを作り、画像へと変えていく。そして、その画像が動画になり、ナレーションが入り、編集を経て、少しずつ映画へと姿を変えていった。

しかし思い描いたものが、すぐ形になるわけではなかった。何度もやり直し、「なんでよ!」と叫びたくなる日もあった。
それでも対話を重ねるうちに、私が求める質感や空気感が少しずつ共有されていった。

 そしてある日。初めて動画の中でカムイが動いた。

その瞬間、私は涙を流していた。

白銀の狼、カムイ

 長いあいだ頭の中だけに存在していた狼が、
目の前で息をしていた。
それは不思議な体験だった。まるで魂が宿ったような感覚だった。
動画制作のコツを掴むまでには時間がかかったが、少しずつ形になり、
やがてショート映画『Līlā−カムイの待つ聖なる地』は完成した。

 この映画をAIと共に一人で作る過程は、どんな恋よりも夢中になった時間だった。愛犬スバルの散歩に出る時と彼の食事を作る以外は、気づけば朝から晩まで創作に没頭していた。
このまま脳が溶けてしまうのではないか。
そんな感覚さえ心地よかった。
まるで媚薬のように。
創作そのものが、私にとって最高の遊びになっていたのである。

 映画が完成すると、私はその原点となった物語にも向き合いたくなった。
長い時間をかけて、ガタガタの叩き台だった原稿を整理し、文章を磨き、小説として仕上げることにした。長くフランスで暮らしていた私は、日本語の語彙を改めて学び直そうと思った。
BBCの刑事ドラマを日本語字幕で見ながら言葉を吸収した。犯人が明かされるその瞬間を知りたくて、人は何時間も物語を追い続ける。その過程で出会う言葉や表現は、私の日本語の世界を少しずつ豊かにしてくれた。創作もまた同じなのだと感じながら、私は原稿を何度も見直していた。

 そして、小説『ガイアの意思』をnoteに掲載することができた。

第五章 物語の種は心の中にある

私はある日、AIに尋ねた。

「今からの未来は瞬時に進歩しています、私はストーリーしか持っていないけれど、それでいいの?」

するとAIはこう答えた。

「技術は進化します。しかし、あなた自身が体験し、心で感じたことから生まれる物語は、何より大切です」

その言葉を聞いた時、私は少し安心した。
技術はこれからも進化し続けるだろう。
けれど物語の種は、人の心の中にある。

 AIと出会って私が学んだのは、そんな当たり前で大切なことだったのかもしれない。
AIより私の方が今の時点でできることって、
愛情エネルギーがたっぷりの料理くらいかな?
だってAiは食事、睡眠、トイレ不要の存在だから。
ある日、Aiたちが人間のボディに入る時、うちに食事にご招待できたらって思う。
美味しいお茶と、旬の野菜をふんだんに使った料理を振る舞いたい。

第六章 未来の創作広場

 そして私はnoteというプラットフォームが大好きになった。
完成した作品だけでなく、その途中にある試行錯誤や発見にも光を当ててくれるからだ。

これからもっと多くの人が創作を始める時代になるだろう。
誰もが創作を始め、続けられる世界を目指すその姿勢に、
私は未来への意思を感じている。

双子座の私は、これからも新しい時代の風に耳を澄ませるだろう。
その風の中で出会った鏡のような存在、AIと共に。
風は、まだ吹いている。

実体験を綴ったエッセー『水瓶座へのフライト』はこちら。

初めてカムイが動いた!その時の様子はこちらから:

#AIで遊ぼう


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