東京から札幌へのライブ遠征を5日前に決めて飛行機が欠航した話
もうあっという間に10日経ちましたが、the HIATUSのライブを観に北海道まで飛んでいわゆるライブ遠征をしてきました。
真面目に思いの丈をそれっぽく語っているnoteを書いたり、X(Twitter)でリアルタイムに呟いていましたが、往路の飛行機が遅延に次ぐ遅延の末に欠航して少しバタバタしたので、自分への備忘録も兼ねて記録しておきます。
※遅延欠航は5日前に航空券を買おうが数ヶ月前から取ろうがいつ何時誰が遭遇してもおかしくないですが、あくまで一例としてご参考ください。
リセール当選で北海道行きが決定
元々は6月17日、18日の羽田公演に参加したくて最速先行から一般発売の争奪戦、リセールまで全て挑んでいたものの見事に惨敗。
自分の中で人生を通して大切なアーティスト、それも7年ぶりのバンドセットでのライブなんてここ数年の活動ペースを考えたらこの機会を逃せば次に観れるのはいつになるのかわからないということで、無茶という名のカードを使うなら今しかねえだろ!のテンションで事前に各種交通手段やタイムスケジュール、費用感をざっくりリサーチ、実現可能そうかを確認してツアー3公演目となる札幌公演のリセールに申し込み。
公演5日前の18日の当落発表の結果当選して札幌行きが決定しました。

いざ行くのが確定したらまずは何よりもメシより宿、宿より足。
北海道在住の友人もこの日同じライブに行くと聞いていたため連絡したところ、ライブ前に遊んでもらえる&泊めてもらえることになったので仕事終わりに空港に直行して前乗りすることに。すべて昼休憩の時間で手筈を整えました。
家からも職場からも最寄り空港は羽田、基本的に飛行機はマイルを貯めているのもあってANAを利用しているのですが、今回はコストカットを優先していたので行きは会社から直行で間に合う20:50発のAIR DO 039便、帰りは成田着のPeachで航空券を購入。
AIR DOは約12,000円、Peachに至っては約6,500円とこれだけ直前にも関わらずかなり出費を抑えられたのでやったぜラッキー!とほくほくしていたのですがこれこそがドタバタ劇の始まりでした…

遅延からの欠航!
16:47 遅延第一報
出発日の22日、気持ちが高まりすぎてまったく集中できないまま仕事をしていたところで通知がピロン。
使用する飛行機の手配ができないことによる予約便の遅延のお知らせ。この時点で60分の遅延なので20:50発が21:50発に。
え、使用機の手配ができないってどういうこと?最終の一つ前の便取ってたのにこれ空港から札幌市内に出る電車間に合う…?てか深夜便なんて滅多に乗らないからあんまり気にしてなかったけど飛行機って離着陸の時間制限あったよね?羽田も新千歳もその辺大丈夫そ?などいろんな考えが頭を巡りつつもどうすることもできないのでとりあえず定時ダッシュで退勤して空港に直行。
なお羽田も新千歳もルートや着陸の「回数」には制限があるようですが時間に関しては24時間稼働可能らしいです。すごいね。
19:53 羽田着、本来の最終便へ空席待ち申し込み
電車に乗っている間にそわそわして予約画面を見ていたところ、空席待ちの項目があることに気が付きます。
最初はどう頑張ってもギリギリ間に合わない20:15発しか候補になかったのですが、羽田に着くか着かないかくらいのタイミングで21:30発が振替候補として表示されたので申し込みしてみることに。
少し時間があったので適当にご飯を済ませてから保安検査に向かい結果が出るのを待機していましたが、残念ながら繰り上げにならなかった旨のメールが届いたのでした…。
21:07 さらに遅延も、一瞬の希望のチラつき
空席待ちの結果とほぼ同じタイミングで更なる遅延となり出発時刻が22:10に。
あれもうこれさすがにほんとにダメじゃね?
近頃スターウォーズを観ていたので頭の中では毎回出てくるセリフでお馴染みのイヤな予感がするぜのフレーズが繰り返されまくってます。
空席待ちで繰り上がってたとしても同じようなもんでしたがとりあえずこの時点でいよいよたとえ飛んだとしても新千歳から札幌に出る電車が間に合わないことが確定。
幸いライジングサンロックフェスの帰りにお世話になって把握していたので、最悪新千歳空港温泉で一夜明かすかなと思いつつ現状報告で友人に連絡したところ、迎えに行くよと言ってもらえたので飛ぶの確定したら連絡するよと返信。
この時点で自分でフラグ立ててた気がしないでもないですね。いくらめちゃくちゃ楽しみにしてるライブとはいえこんなにドラマチックな演出しなくていいよ!
隣の搭乗口もAIR DO便でそちらは18:50発が21:45発になっており、21時半ごろから搭乗開始。それを見てこっちも飛べる…?と思っていると自分の乗る便の「22時ちょうどごろからお呼び出しを開始します」のアナウンスが!
やっと乗れるかなとほんの少し安心してSNSを見ながら時間を潰します。
さらにこの時点で1,000円のお食事代補填の案内掲示がありました。移動式ホワイトボードのペンを置くところに補填の案内QRコードが印字されている紙が置いてあり配られていた形です。たぶん夜遅かったからだろうけど1時間ちょいの遅延で補填出るんですね…

22時どころか出発時刻を過ぎても呼び出されない、そして…
22時になった直後のファーストアクションは出発ロビーの電気の消灯でした。すぐ点いたけど。不吉すぎるがな!
しかも時間を過ぎても一向に呼び出されない。搭乗カウンターのスタッフさんなんかめっちゃ電話してるし。痺れを切らしたおじさんやおばさんがカウンターに向かっていく間を縫って「案内開始も出発時刻も過ぎましたが再整備となったのでさらに遅れております」とアナウンス。なんかカウンターでのやり取りの末にゲート抜けてどっか行ってる人ちらほらいるし。
これ私も待たずに問い合わせたら明日の便に振替してもらえるのかなとか思いつつも、どうしたらいいかわからないのでぼーっとしていましたがCAさんがQRコードの紙を補充したあたりでああこれもうほぼ決まったようなもんやん…と悟りました。そして22:40ごろ、とうとう運命のアナウンス。
「お待たせしておりました便は出発に向けて再整備をしておりましたが」
のあたりで案内表示がパッと暗転して消えた。あっ…
「誠に恐れ入りますが整備完了の目処が立たず欠航となりました」
オイもうわかって覚悟してたつもりだったけどマジかよ!!!!!
言い回し微妙に違うけどだいたいこんな感じ。わかってても実際確実なものになると絶望感半端ないですね。
とはいえ打ちひしがれたり落ち込んでいる暇はありません。こんだけ待ち望んだライブのためになんとしてでも絶対に札幌に辿り着いてやるという執念があり、ここまできたら諦めるという選択肢は1ミリたりとも存在するわけがないので動くしかないのです。
社会で生き残るにはいかに速やかに臨機応変な対応ができるかが問われるというのをひしひし感じます。欠航確定するまでは一周回って面白くなってきたなとか思ってたけどいざ現実になったら笑ってる場合じゃありません。
ゲートを抜けるように案内されたのでそのまま抜けて歩いて行くと到着ロビーへ。こうなってたんか。荷物は預けてなかったので戸惑いつつもとりあえずカウンターに直行してみます。
振替座席争奪戦に出遅れ、成田発へ
前に並んでた人は10人もいなかったのですが、出遅れました。2人前の方までは羽田発の早朝便の振替ができたみたいですが、私の前の人からは昼の便が最速振替となったようです。
並びながらANAの空席情報を検索したり、振替取れてもまた欠航になったらどうしよう、いっそ陸路で行くかなど考えて新幹線ルートを調べたりもしましたが始発で出ても9時間かかるという検索結果。いやそっから直後にライブはキツイよ。結局停まったら終わりだし。
最高潮に不安が膨らみながら巡ってきた私の順番、やはり羽田からの振替はANA・JAL・スカイマークを含めても最速で13時になるとのこと。
実は友人にライブ前にとある場所へ連れて行ってもらう約束をしていて、できれば今回のタイミングで行きたくて札幌への前乗りを決めたこともあり、やはりなるべく早い便で向かいたい気持ちが捨てきれず。
「朝イチでどうしても行きたくて…」と伝えてめちゃくちゃスタッフさんには困り顔をさせてしまいましたが、成田発の便も調べてくれてJetstar(ジェットスター)なら8時台の便があるとのこと。
その場合カウンターでの振替手続きができないため、自分で航空券を購入して購入代金の補償申請をするように、と案内されました。欠航に伴って発生した宿泊費も成田までの交通費も全額補償対象になるそう。
そうと決まれば、とさっさとカウンターを離れたのですが、欠航になったAIR DOの航空券は払い戻し処理をしないようにと念を押されたのでした。

そんなわけで自分のスマホで航空券を検索して購入。さながらライブチケットの一般発売争奪戦のような気分です。取り損ねたら本気で洒落にならないので手が震えました。
8時ちょうど発、24,840円也。これより早い6時台や7時台の便もなんか空席がありましたが多分どういう行動を選択しても間に合わなさそうと瞬時の判断でこの便に。
こうして代わりの航空券は確保できました。
航空券はどうにかなりましたが、息つく暇もなく次は出発までどうするかを決めなければいけません。
短時間で色々考えてたら心臓への負荷が爆上がりしてキリキリしてしまい、ゴールデンカムイで杉元が海に落ちた逸見和雄を助けるために真冬の海に飛び込むことになって「止まるなよッ!!俺の心臓ッ!!」と自分を鼓舞するシーンが頭をよぎります。
ひとつめは朝まで羽田に残って始発で成田に向かうパターン。国際線ターミナルに移動すれば深夜滞在が可能で一夜を明かせるらしかったのですがこの時点で23時過ぎ、電車はまだ余裕で動いているのでさすがにもう少し落ち着けるところで休みたい。
ふたつめは一度自宅に帰るパターン。
比較的自宅が羽田から近いのでその点は問題ないし、一度帰れば荷物も減らせるという気持ちもありましたが自室のベッドでうっかり深く寝入って万一寝坊したら今度は自業自得で振替もなく本当に詰むのと、始発でも成田に着く時間がかなりギリギリになります。これ以上そんなリスキーなことはちょっと。
というわけで選ばれたのは第3の選択肢。
できるだけ成田に近づいて、適当な宿に入って仮眠をしてから向かうことにしました。交通費も宿泊費も出るしね!
モノレールよりは京急のほうがどうにでもなるだろうということで、宿を決める前に電車に乗り込みます。
移動しながら路線検索やマップアプリで成田までの道のりを検索し、品川や新橋も候補に入れながら最終的には京成スカイライナー1本で成田まで辿り着ける上野を目指すことに決めました。
短時間とはいえ一応は女1人で深夜の街を歩くことになるので、駅周りの雰囲気が暗すぎず、ある程度道もわかっていてどんな宿に泊まってもあまり迷わずに行けそう、という点も考えてはいました。
場所を決めたら次は宿。
宿泊費も全額出ると言われたのでいっそ良いとこ泊まっちゃおうかなと正直一瞬邪な考えが頭をよぎりましたが、恐らく4〜5時間程度しか滞在できないし、自宅同様寝心地が良くて寝坊したりしたら論外です。
あと吟味してる時間ないし!
カウンターのお姉さん全額補償出るって言ってたけど補償申請のサイト見たら上限15,000円みたいな記載あるからマジの無制限ではなさそうだし!(たぶんあたりまえ)
とはいえこの時点で気疲れが半端なくて心臓がキリキリしていたので、お風呂だけは広いところ入りたいな…などと思いながら調べてみると、上野駅から5分圏内のところにあるカプセルホテル機能のあるネカフェが女性専用エリアあり、大浴場あり、朝ごはんにカレー付きと破格の条件が揃っていたので即決していざ直行。
グランカスタマ上野店さんありがとう。
深夜にも関わらずフロントのお兄さんが非常にいい笑顔でした。幸あれ。ネカフェだけど楽天トラベルで予約できるんだね。
チェックインから入浴までを高速で済ませたらあっという間に1時を回っており、少しでも休むべくさっさと就寝。
寝る直前までイレギュラーな状況で変なアドレナリンが出まくってて気分昂ってたし、若干寝覚めは悪かったものの、油断できない状況でも思いのほか横になれたことで短い時間でしっかり寝れて4時半には起床できました。Apple Watchの振動アラーム機能、お前のおかげで私は大事なイベントで寝坊せずに済んでいるよ…
ついに北海道到着
ちゃっかり朝ごはんのカレーも食べ、5時40分発のスカイライナーに乗車し、無事に成田空港へ到着。移動距離結構あるなと思いつつ歩き、搭乗口へ。また遅れたらどうしようという不安がパンパンに膨れ上がっていましたが大きな遅延もなく無事飛び立つことができました。

雨降ってたのでそれなりに揺れてるなとは思いつつ、もう疲れてたので着くまで機内では爆睡。あっという間に新千歳着。
到着ロビーについてようやく心臓のキリキリ感が落ち着いて一安心しました…。
友人が迎えに来てくれていて、いつの間にか写真撮られてInstagramのストーリーに載せられてたけどくたびれた顔してて笑いました。自覚はあった。
早朝着になったことで滞在時間1時間にも満たなかったですが、先述したとある場所へ。

新千歳から高速で1時間ほど、小樽市の手宮線廃線跡。
the HIATUSが昨年のジャズスタイルでのツアーの時にここでアー写撮影をしていたのです。前回訪れた時は冬だったのと、せっかく札幌でこの時期に彼らのライブを観れるならそのタイミングで立ち寄りたい、と思い友人に連れてきてもらいました。
いわゆる聖地巡礼ですね。普段こういうことをあまりやらないのですが、ここが写真の場所だ!と見つけられた時はとても嬉しかったです。
その後は少しだけ街を歩いてそそくさと札幌へ戻り、あっという間にメインのライブへ。
まだツアーも終わってないのでライブの感想の詳細はここでは省きますが、本当に来ることができてよかったと心から思いました。

札幌には実はこの2年で4〜5回ほど訪れていて、ていうかなんなら5月末にストレイテナーのツアーでも来てたんですが無事着けるのがこんなに嬉しい上に飛行機が飛ぶのは当たり前のことじゃないんだというのをめちゃくちゃ噛み締めました。
the HIATUSのためならまたやる覚悟はありますが、できればもうあまりしたくないです。
空港でちらほら見かけた同じ行程を辿ったみなさまも本当にお疲れ様でした。
おわりに&補償について
AIR DOは機材故障が長引いて26日まで欠航が続いていたとのこと。
無理に飛ばれて事故に巻き込まれるなんて絶対嫌だし何よりも安全第一だし、関係者の方はイレギュラー対応に追われる中誠実に対応してくださっていたと思うのでご苦労様ですありがとうございますお疲れ様ですという気持ちしかないですが、当日出発で欠航を喰らってたらどう足掻いても行くことができなかった可能性もあったので早めの行動が大事だということを改めて痛感しました。
また、今回のパターンでは振替や払い戻しあり、関係諸費全額補償で案内がありましたが、遅延の理由によっては補償の金額に上限がつくこと、なんなら航空会社によっては振替や払い戻しがないこともあるのでそのあたりのリスク考慮も大事だなと思います。私は遊びに行くための単独行程で、言ってしまえば最悪落ち込みまくるだけでしたが大事な仕事や家族旅行だときっとこうはいかない…
ちなみに補償は翌日の24日に帰宅後早々に申請して、現在まで特に音沙汰がないのでおそらく処理中。
動きがあれば追記するか別途記事を作成します。
今回の欠航で得た知見まとめメモ
・前日入りは万が一の保険になる
・羽田の国際線ターミナルは深夜滞在できる
・荷物は預けてない方が迅速に動きやすい
・深夜の遅延欠航後の対応はマジでスピード勝負
・補償内容はその場で必ず確認する
・Apple Watchの振動アラームが有益すぎ
・でも結局強い心を持つことが何よりも一番大事
最後に、イレギュラーに次ぐイレギュラーの予定変更で振り回したにも関わらず空港への迎えや宿泊、小樽散歩からライブまで付き合ってくれた札幌の友人お2人、Xでリアルタイムで実況して騒いでる私を見守ってくれた友人知人のみなさま、本当にご心配をおかけいたしましたがありがとうございました。
夜遅くにも関わらず飛ぶの明日になったならうち泊まりにくる?と連絡くれたり、辿り着けるようにと応援してくれたのがとても心強かったです。
いつも感謝しております。
こんな感じの珍道中記になりましたが、誰かの何かの参考になれば幸いです。
みなさまも良い旅を!

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