勤怠管理が回らない原因は属人化です|対策も解説

はじめに

結論から言います。勤怠管理が回らない原因は、属人化です。
属人化とは、業務の仕組みが存在せず、人に依存している状態です。この状態が続く限り、業務は持続的に回らなくなります。問題は人ではありません。業務の仕組みです。
同じ問題を繰り返したくない方は、ぜひフォローしてください。
BackofficeForceは、属人化を解消し、AI-readyなバックオフィスを構築する会社です。
毎月末、労務担当者の仕事は「追いかけること」から始まります。打刻漏れの催促、修正申請の督促、残業時間の確認。締め日が近づくほどメールと電話が増え、それでも揃わない。給与計算の開始日は決まっているのに、材料である勤怠データがいつまでも確定しない。締めのたびに担当者は消耗し、「今月も間に合うだろうか」と胃を痛めています。
勤怠システムを入れている会社でも、この光景は変わりません。むしろ「システムがあるのに、なぜ回らないのか」という疑問だけが積み上がります。理由は明確です。勤怠管理は、一見単純な出退勤の記録に見えて、実際は例外の塊だからです。直行直帰、半休と残業の重なり、休日の振替、遅刻の控除。この例外をどう扱うかのルールが、担当者一人の頭の中にしかない。だから判断はその人に集中し、その人が締めのボトルネックになり、その人が休んだ月は締まらない。この記事では、勤怠管理が回らない本当の理由と、締めに追われない仕組みの作り方を解説します。

実際の現場で起きていること

月末、担当者が全社員を追いかけ回している
締め日の朝、勤怠データを開くと、打刻漏れが何十件も並んでいます。担当者は一人ずつ確認の連絡を送ります。返事はすぐには来ません。来ても「先週の水曜って何時に帰ったっけ」と曖昧な答え。修正依頼は、メールで来る人、口頭で言ってくる人、付箋を置いていく人とバラバラで、抜け漏れの管理だけで一仕事です。
しかも、毎月同じ人が同じ漏れ方をします。催促も毎月同じ。担当者の月末は、この追いかけ作業で数日が消えます。処理そのものは一件数分でも、催促を書き、返事を待ち、届いた曖昧な答えを確かめる往復には、その何倍もの時間がかかります。給与計算はその後ろに控えているため、勤怠が締まらない遅れは、そのまま給与業務の圧縮に跳ね返ります。
「この場合どうなりますか」が、全部一人に集まる
日中の労務担当者の席には、質問が絶えず届きます。「直行直帰の日はどう打刻すればいいですか」「午前半休で午後に残業したら、残業代はどうなりますか」「休日出勤の振替は、いつまでに取ればいいですか」。
答えられるのは、長年勤怠を見てきたベテラン一人だけです。就業規則には大枠しか書かれておらず、実際の運用ルールはその人の頭の中にあります。だから質問はその人に集中し、その人の返答待ちで現場の申請が止まる。その人が休んだ月は、判断が止まり、締めが止まります。
勤怠システムを入れたのに、システムの外で運用が増えていく
勤怠システムを導入した会社でも、別の形で同じことが起きます。自社の例外的な働き方にシステムの設定が合わず、「この部署だけExcelで別管理」「このケースは手で直す」という運用が増殖していく。気づけば、システムの中の数字とExcelの数字を突き合わせる作業が新たに生まれています。
そして、システムの設定を触れるのは導入時に関わった一人だけ。なぜこの設定なのか、どこを変えるとどこに影響するのか、説明できる人がいません。制度改定でルールが変わっても設定を直せず、手作業の補正がまた一つ増える。システムはあるのに、運用は人に張り付いたままです。

なぜ勤怠管理が回らないのか

勤怠は「例外の塊」なのに、例外のルールが言語化されていないから
出退勤の9割は、定時に来て定時に帰る普通の記録です。問題は残りの1割、例外にあります。直行直帰、出張、半休、振替、遅刻早退、深夜残業。働き方が多様になるほど、例外の種類は増え続けます。
そして、最もルールが必要な例外こそ、最もルールになっていません。過去に起きたケースをベテランがその場で判断し、記憶に残すだけで終わる。次に同じケースが来ると、また同じ質問がその人に届く。就業規則という大枠はあっても、「このケースはこう打刻し、こう申請する」という運用レベルの基準がどこにも書かれていない。ここに、質問と確認が一人に集中する仕組みの正体があります。
毎月固定の締切がある業務は、仕組みの差が最も残酷に出るから
勤怠管理には、逃げられない特徴があります。毎月必ず締め日が来て、その先に給与支払日が待っていることです。締めが遅れれば給与計算が圧縮され、給与を遅らせるわけにはいかないので、最後は担当者の残業で吸収するしかありません。
年に一度の業務なら、属人的な運用でもなんとか乗り切れます。でも毎月締切が来る業務では、仕組みのなさが毎月確実に痛みとして現れます。担当者の頑張りで吸収し続けた結果、労務担当者自身が最も疲弊し、最も辞めやすいポジションになる。そして辞めた瞬間、頭の中の運用ルールごと消えるのです。
しかも勤怠は、給与や残業代の計算根拠であり、労働時間の上限管理にも直結します。締めの遅れやルールの揺れは、単なる業務の遅延ではなく、未払い残業や法令違反のリスクとして会社に跳ね返ります。属人化した勤怠を放置することは、毎月、法的リスクの上を綱渡りすることと同じです。
ルールが共有されないから、現場がいつまでも学習しないから
打刻漏れや申請ミスを毎月繰り返す社員は、怠けているのではありません。正しいやり方を知らされていないのです。ルールが担当者の頭の中にしかなければ、現場は間違え、担当者が直し、また間違える。確認と修正の往復が毎月発生し続けます。
質問一回、催促一回ごとに、書く時間、待つ時間、答える時間が発生します。この確認コストの積み上げが、勤怠の締めを遅らせている本体です。ルールを配らないまま催促を強化しても、確認コストは一円も減りません。

解決方法:締めに追われない勤怠の仕組み

このような問題は、BackofficeForceが多くの企業で見てきた典型的なケースです。
第一に、運用レベルの勤怠ルールを言語化します。
就業規則の大枠ではなく、「直行直帰の日はこう打刻する」「半休と残業が重なったらこう計算する」「振替はこの期限までにこの申請を出す」という運用の基準を、ケースごとに文書にします。ベテランの頭の中の判断を外に出す作業です。過去半年に受けた質問を洗い出せば、書くべき例外はほぼ網羅できます。ベテランがいる今が、言語化できる最後の機会です。
第二に、ルールを担当者ではなく、現場に配ります。
言語化したルールは、労務担当者の手元に置くだけでは足りません。打刻する側の全社員が見られる場所に置き、申請の型と締切を固定します。文章の羅列では読まれないので、画面の操作箇所に印をつけ、「このケースはこれ」と一目でたどれる形にします。現場が最初から正しく打刻し、正しく申請すれば、修正と催促そのものが消えていきます。勤怠の締めを速くする一番の近道は、担当者の処理を速くすることではなく、入口のミスを減らすことです。
第三に、催促とチェックを人の記憶から仕組みに移します。
打刻漏れのリマインドは自動化し、締め前の確認はチェックリストに落とします。残業時間は締め日にまとめて見るのではなく、月の途中で推移を確認し、上限に近い人を早めに捕まえる。システムの設定は、設定の意図までマニュアルに残し、触れる人を一人にしません。毎月同じ手順で回る形にすれば、締めは「追いかける仕事」から「確認する仕事」に変わります。
第四に、定型は外に渡し、判断の基準は共有します。
勤怠データの確認、集計、給与計算への連携といった定型業務は、標準化すれば外部やシステムに渡せます。社内に残すべきは、制度の改定判断や個別事情への対応といった判断の部分です。その判断も、基準を文書化して共有しておけば、特定の一人に依存しません。担当者が替わっても、休んでも、締め日は同じように来て、同じように締まる。これが回る勤怠管理です。

BackofficeForceの位置づけ

14年・3,500社以上のバックオフィス支援に携わってきたBackofficeForceは、この問題を何度も見てきました。代表の筧智家至は公認会計士・税理士で、経理だけでなく労務まで含めたバックオフィス全体を、単なる代行ではなく仕組みから解決できる点が特徴です。
労務の支援では、給与計算や社会保険手続きの実務を担いながら、その裏側で勤怠ルールの言語化と業務の可視化を進めます。手順と判断基準は独自システムKITHUBのマニュアルとして一元管理され、整備率は98%以上、工数削減実現率は95%以上。最短2ヶ月で業務が安定します。勤怠の締めから給与計算までの流れを、担当者一人の頑張りではなく、仕組みで回る形に作り替えます。
体制は正社員50名・パートナー400名。プロジェクトマネージャーを中心に、引継ぎ担当・マニュアル担当・作業担当・チェック担当の専門チームで対応するため、担当者の交代や休みで締めが止まりません。

まとめ

勤怠管理が回らないのは、担当者の能力や社員の意識の問題ではありません。例外の塊である勤怠の運用ルールが言語化されず、一人の頭の中にあるからです。質問と判断がその人に集中し、毎月の締切がその人の残業で支えられ、ルールを知らされない現場は同じミスを繰り返す。システムを入れても、運用が人に張り付いたままでは回りません。
解決の順番は決まっています。運用レベルのルールを言語化する。担当者ではなく現場に配る。催促とチェックを仕組みに移す。そして定型は外に、判断の基準は共有する。締めに追われる毎月から、締めが勝手に締まる毎月へ。その差を作るのは、人の頑張りではなく仕組みです。
これは予測ではありません。すでに多くの会社で起きている現実です。
AI時代には、AI-readyなバックオフィスの構築が必要です。
BackofficeForceは、このような問題を仕組みから解決します。
BackofficeForceは、属人化を解消し、AI-readyなバックオフィスを構築する会社です。
問題は人ではありません。業務の仕組みです。
すっと解決、ずっと安定。


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