水たまり【シロクマ文芸部】
雨が降った。
土が濡れて、葉が雫を落とした。
灰色の空から降りてきて、何もかもを濡らしていく。
平等に。
涙すらも、そっと隠してくれる。
土にできた足跡に、コンクリートにできた轍に、
ひそやかにたまる水。
隠してくれた涙を思い出させるように、
いやらしいくらいに、陽の煌めきを反射している。
逃げられない。
水たまりはやがて、陽に焼かれて姿を消す。
心の水たまりには、太陽は光を届けてくれない。
乾くことはない。
自らの力で、煌めかなければ。
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