スピッツ歌詞考察(第115回)手鞠
【基本情報】
手鞠
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ
3分19秒
<リリース日>
2023年5月17日(17thオリジナルアルバム「ひみつスタジオ」)
<収録アルバム>
ひみつスタジオ(2023年5月17日リリース 17thオリジナルアルバム)
【MUSIC VIDEO】
【歌詞】
歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。
【考察】
自分を探す旅の帰りに 独りが苦手と気づいて
手に入るはずだった未来より 素朴な今にありついた
見栄張ってた頃の魂なら 近づけなかったかも
この指を伸ばすよ
自分探しの旅に出て、その帰り道になってやっと独りでいることが苦手だと気づいた。
手に入れるつもりだった未来より、だいぶ素朴な今にありついている。
見栄を張っていた頃の自分なら、“君”に近づけなかったかも。
でも今なら、この指を伸ばして“君”に触れるよ。
可愛いね手鞠 新しい世界
弾むように踊る 君を見てる
手鞠のように弾んで踊る“君”は可愛いね。
“君”を見て、新しい世界を感じている。
常識を保つ細いロープで 身体のあちこち傷ついて
感動の空気から逃れた日 群れに馴染めないと悟った
誰のことももう愛せないとか 決めつけていたのかも
その姿真似るよ
常識の範囲内でバランスを保とうをしすぎて、結局うまくできずに身体のあちこちを悪くした。
みんなで一緒に盛り上がったり感動したりする空気から逃れた時に、自分は群れに馴染めない性格だと悟った。
もう誰も愛せないとか、勝手に決めつけていただけかも。
予想もつかない方向にコロッと変わった。
まるで、手鞠を真似ているようだ。
可笑しいね手鞠 変わりそうな願い
自由気ままに舞う 君を見てる
可愛いね手鞠 新しい世界
弾むように踊る 君を見てる
手鞠で自由気ままに遊ぶ“君”を見ていると、可笑しいね。
“君”への願いも変わっていきそう。
手鞠のように弾んで踊る“君”は可愛いね。
“君”を見て、新しい世界を感じている。
定められたストーリーにも 外側にあるのかも
悪い夢溶かすよ
こうなると思い込んでいた人生でも、外側に違う物語があるのかも。
悪夢を消し去っていくよ。
好きだよ手鞠 清らかなせせらぎ
バレバレの嘘に笑う 君を見てる
可愛いね手鞠 新しい世界
弾むように踊る 君を見てる
手鞠で遊ぶ“君”が好きだよ。
冗談で言ったバレバレの嘘にも無邪気に笑う“君”を見ていると、清らかなせせらぎが流れる場所にいるのと同じように感じる。
かなり思ってたんと違うけど
面白き今にありついた
こんな未来がやってくるなんて思ってもいなかったけど、それはそれで面白い今にありついた。
登場人物は、主人公と“君”です。
手鞠(ゴムボール)で自由気ままに遊んでいるので、“君”はおそらく子供です。
「手鞠」は思っていた方向と違うところにはねたりして、可笑しいね。
“君”も「手鞠」と一緒になってぴょんぴょん跳ねて、まるで踊っているかのようで可愛いね。
主人公は、天涯孤独のまま人生を終えるものだと勝手に思い込んでいました。
しかし自分探しの旅に出た結果、孤独のままで人生を終えるのはイヤだと気づき、パートナーを見つけて子供を授かりました。
そして今、無邪気に「手鞠」で遊ぶ我が子を見つめ、幸せを感じています。
人生は「手鞠」のように、思いがけない方向に転がったり跳ねたりします。
少しだけ自分が変わる努力をすることで、大きく人生が変わったと実感する「生」(=「愛」)がテーマの曲でした。
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