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検証の後で、大切にしたい学び方

小さく試したら、次はその結果から学ぶステップに入ります。

ここで多くの方が、うまくいったか、いかなかったか、という結果だけを見て終わってしまいます。けれど、検証の後で大切にしたいのは、結果から何を学ぶか、です。


大切なのは、事実を直視すること

重要なのは、起きた事実を、そのまま直視することです。私たちは、期待した結果が出ないと、つい別の理由を探したくなります。「たまたま運が悪かった」「時期が悪かった」。そう考えると、少し楽になるからです。

私自身、試作したサービスを知人に見せた帰り道で、頭の中で言い訳を組み立てていたことがあります。相手の反応が薄かったのは、忙しい時間に声をかけたせいだ、と。けれど家に戻って落ち着くと、それは事実ではなく、自分を守るための解釈だったと気づきました。反応が薄かった、という事実だけが、そこに残っていたのです。

事実から目をそらすと、学びは得られません。都合の悪い数字や、聞きたくなかった一言を、なかったことにしてしまうからです。まずは、良い結果も悪い結果も、起きたことをありのままに受け止める。この受け止めが弱いと、その先でどれだけ考えても、土台が揺らいだままになります。直視は、学びの出発点になります。

解釈より先に、事実を並べる

学び方のコツは、解釈より先に、事実を並べることです。「十人に見せて、二人が申し込んだ」。これは事実です。「思ったより関心が低かった」。これは解釈です。この二つは、頭の中では混ざりやすいものです。

先に解釈から入ると、思い込みが混ざります。たとえば「関心が低かった」と決めてしまうと、断った八人の理由を、もう調べようとしなくなります。けれど事実に戻れば、八人が断った背景は、価格なのか、時期なのか、伝え方なのか、まだ分かっていないと気づきます。

私は振り返りのとき、紙の左側に事実だけを箇条書きにし、右側に解釈を分けて書くようにしています。左に書けるのは、数と、相手が実際に口にした言葉だけです。まず事実だけを並べ、そのうえで「そこから何が言えるか」を考える。この順番を守るだけで、学びの質が変わります。感想ではなく、事実から学ぶのです。

学びは、次の一手のためにある

学びは、反省するためのものではありません。次の一手を決めるためにあります。「この人には響かなかった。では、別の相手なら、あるいは別の伝え方なら、どうか」。学びが次の行動につながって、初めて意味を持ちます。

反省だけで終わると、気持ちは沈み、行動は止まります。「準備が足りなかった」と自分を責めても、次に何を変えるかは見えてきません。私が意識しているのは、振り返りの最後に、次の検証で試すことを一つだけ言葉にすることです。相手を変えるのか、見せ方を変えるのか、聞く順番を変えるのか。一つに絞ると、次の一歩が具体的になります。

うまくいかなかった検証も、次の精度を上げる材料になります。断られた理由が一つ分かれば、次はその一つを外して試せるからです。結果に一喜一憂するより、そこから何を持ち越すかを考える。その持ち越しの積み重ねが、前に進む力になります。

次回は、その学びを引き出すための、振り返りの問いをお伝えします。

なお、その前段にあたる「小さく試す」については、過去に『小さく試すステップで、大切にすること』でも書いています。よろしければ、あわせてご覧ください。


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さいごに

事実を直視するのは、うまくいかなかったときほど、つらい作業です。私も、期待した結果が出ないと、つい言い訳を探してしまいます。それでも、事実から逃げなかったときのほうが、次の一手がはっきり見えます。直視することは、自分を責めることではなく、前に進むための誠実さなのだと思います。

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