治療理論:停止が起始に近づく時 起始もまた停止に近づく
「停止が起始に近づく」
これは解剖学で筋肉の作用を理解する時に覚える原則
しかし これが現代医学における運動分析を見当違いの方向に導いている大きな要因の一つになっています
人間の自然体の運動における筋肉の作用は
決して単方向ではない
たいていの場合において筋肉が収縮すれば起始と停止は互いに作用します
停止が起始に近づく時 起始もまた停止に近づく

その変化は末端の方が目に見えて分かりやすい
だからといって起始部の作用を無視して良いものではありません
例えば腕を挙上する動作において
解剖学的に定義すれば棘上筋 三角筋 僧帽筋などがそれに作用するとされます

しかし 本当にこの筋肉のみで動作が行われれば骨格の軸はズレます
拮抗筋ともいうべき筋群による「起始が停止に近づく」遠心性の作用が骨格の軸運動を保つためには必要になります
またその影響は肩関節に作用する筋肉に限りません
メディアなどで医師が特定の競技などの運動分析をすると大概が的外れな回答になります
人間の運動とは一般的な基礎医学では理解しきれない
はるかに複雑な機構で成り立っています
次回も視点を変えてそんなお話が続きます
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