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【読書】平和を希求する声が出てくるのは~勝手に応援!『ビッグイシュー日本版』(VOL.516 2025.12.1)~

『ビッグイシュー日本版』を勝手に応援する記事、第119弾です。
そもそも「『ビッグイシュー日本版』とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号の特集は、「よい再エネ 地域との共生へ」です。


2021年には太陽光・風力の発電量が原子力を初めて上回り、多くの国で最も安いエネルギー源となった。

p.7

知りませんでした。なのに原発の再稼働や新規建設なんて、必要でしょうか?


秋田県にかほ市にある生活クラブ風車「夢風」、「首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)に住む組合員家庭に届けられる」(p.8)とあり、ちょっと首を傾げていたら、ちゃんと書いてありました。

「地元の人々の理解が得られないまま、首都圏の住人が使うエネルギーをつくるのでは、結局、福島原発と同じ構造になってしまいますから」

p.9

「風力や太陽光は”タダ”ですが、地域資源です。その土地の恵みは、その土地をまずは潤さなくてはいけないはずです」

p.9

風車の収益の一部がちゃんと地元のために使われていると知り、安心しました。


京都府宮津市のメガソーラーの話も印象的でした。獣害対策をはじめ、ちゃんと地域のためになっているのですね。

「単にソーラーパネルを設置するということではなく、メガソーラーができたことで地域がどう変わったのか、どれだけ地元がかかわって地域の課題を自分ごととして考えられるようになったのか。その次にどんなストーリーがあるのかが大事なんだと思います」

p.11


”気候危機の解決のためには再エネが必要だ”という公益性があっても「特定の人や地域に不利益を強いるという”我慢させる図式”では決して広がりません」

p.13

最近メガソーラーが問題になっていますが、”我慢させる図式”だったことが問題なのではないでしょうか。「よい再エネ」を目指さなければ。


特集以外では、「スペシャルインタビュー」のキリアン・マーフィーの言葉が印象的でした。

「支援の届きにくい子どもたちに懲罰を与えたり、退学を要求して排除するのは簡単です。でも、そうやって”問題児”の烙印を押すような指導は、明らかに逆効果。私は長らく、アイルランドの学校で『共感』や『傾聴』をカリキュラムに取り入れて広める運動にかかわってきました。共感を知った子どもは成績が上がる、という統計もある。子どもに限らず、困難を抱えた人々に対する私たちの視線を、いかに変えていくか? それこそが、社会を良くするために一番必要なことなんです」

p.6


キリアン・マーフィーについては「編集後記」でN・Tさんも触れています。

原子爆弾に言及したオスカー受賞者、キリアン・マーフィーの「私たちはみな、オッペンハイマーの世界に生きています」という言葉。彼の母国アイルランドはかつての英国植民地。”虐げられた者”の側からしか平和を希求する声は出ないのか。昨今の世界情勢にそんな危うさを感じます。

p.30


イギリスで行われている、難民・移民の当事者と地域住民が協働するボランティア活動「アクション アサイラム」を紹介する記事も良かったです。

ノッティンガム大学の評価報告書によれば、「英国民の75%は、戦争や迫害から逃れてきた人々に避難所を提供することに賛成」しており、「長年にわたる否定的な報道にもかかわらず、移民・難民が英国にプラスの影響を与えているかという質問に対し、ほぼ半数が『はい』と答えている」。

p.17

ある英国人ボランティアは、自身の経験を振り返りながらこう言った。「一緒に活動した人は”難民”じゃないんです。”難民という立場に置かれているボランティア仲間”なんです」
実は、アクション アサイラムにボランティアとして参加した英国人には、それまで移民・難民と直接的にかかわることがなかった人が多いという。つまり、一部の英国民がもつ偏見や先入観は、ニュースの見出しSNSのショートコメント、政治的レトリック、あるいは無関心によって形づくられてきたと言える。

p.17

相手が顔も名前もある存在になれば、偏見や先入観はなくならないまでも、減るはずですよね。


「マイ・オピニオン」の図書館司書のY・Sさんの言葉には、はっとしました。

「司書は社会情勢に敏感であれ」「いつもの場所にいつもいることが大切」、この2つは大学の先生から教わったことです。

p.24

私は司書の仕事はしていませんが、司書資格はあるので、この言葉は覚えておきたいです。席が決まっていない非常勤講師用のコーナーでたいてい同じ場所に座っていることが、「いつもの場所にいつもいること」ではないとは思いますが(^-^;


今号も、学びが多かったです。


『ビッグイシュー日本版』のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


見出し画像は、今号に同封されていたグリーティングカードです。「小商い」で発送作業をしてくださった杉浦さん、いつもありがとうございます!




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