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フィンランド語て大阪弁と似てるねん

タイトルを「フィンランド語と大阪弁と似てるねん」から「フィンランド語て大阪弁と似てるねん」に変えました。
Muutin otsikon otsikosta "Suomi ja Osakan murre ovat samankaltaisia." otsikoksi "Suomi muistuttaa Osakan murretta."

3月からDuolingoでフィンランド語を始めた。

去年、アイスランド語に手を出したとき、1レッスンだけやっていた。Duolingoにアイスランド語がなく、「距離が近いと言語的にもご近所かも」と北欧の国々の言語を見てみたのだった。

スウェーデン語とノルウェー語は比較的アイスランド語に似ていて、この2言語も似ていた。フィンランド語は、まったく違った。

「フィンランド語は孤独な言語なんだ」

アメリカ留学したとき同じ高校に通っていたフィンランドからの留学生が淋しそうに言っていたのを思い出した。

フィンランド語はどの言語とも違う。とっつきにくくて敬遠される、と。

時は流れて、はたと気づいた。

その立ち位置、日本語と似てる。


日本語の仲間だった

実際、フィンランド語は「膠着語」(「てにをは」のように語幹にくっつく言葉で意味が変わる)で、日本語の仲間だった。

前置詞が英語のinやtoなどのように独立しているのではなく、名詞の後ろにくっついて一体化している。

単語は長くなるが、分解できるし、長いと言えば、日本語のほうが長い。スペースがなくつながっているひとまとまりが何十文字にもわたる。母語話者じゃない人から見たら、どこが切れ目かわからない。

冠詞(英語のa/an)と定冠詞(英語のthe)がないところは、エスペラントよりもシンプル。

読み方もカタカナ読みでいい。エスペラント並みにカタカナ。ロシア語以上にカタカナ。アクセントは第一音節。初心者でもカタカナ読みでネイティブっぽく聞こえる。

読めるということは聞き取れるということ。

その響きはわたしの母国語、大阪弁に似ている。

「こうなってるんか」と歩きながら道を覚える探検型サバイバル学習なので、有識者の方、「そこ、ちゃうで」を見つけたら遠慮なくご指摘ください。

「ン」で終わる単語が多い

大阪弁は「ん」で終わることがむっちゃ多い。

どこ行くん?
やっぱ好っきゃねん。
全国的にも話題になった痴漢防止ポスターのキャッチコピーは「チカン アカン」。

フィンランド語も大阪弁に輪をかけて「ン」で終わる単語が多い。

ネンネン言うてる

たしか学習1日目に出てきた単語が nainen だった。

読み方は「ナイネン」。大阪弁やん。

意味は女性。英語のwoman。女ないねん。

punainen(プナイネン)は赤。
プ+女性(nainen)。おなら出て顔真っ赤。

sininen(シニネン)は「青」
死に神青いねん。

valkoinen(ヴァルコイネン)は「白」
バルコニー白いねん。

keltainen(ケルタイネン)は「黄」
煙たいタバコのヤニは黄色いねん。

ダジャレを作るつもりはなくても言いたくなってしまう大阪人。

hevonen(ヘヴォネン)は「馬」
ヘボい馬やねん。

kiireinen(キレイネン)は「忙しい」
朝のメイクでバタバタしてる人は、きれいになるのに忙しいねん。

millainen(ミライネン)は「どのような」。英語のwhat kind of。未来について、どのような考えをお持ちですねん?

likainen(リカイネン)は「汚い」「汚れた」「不潔な」。英語のdirty。この部屋汚いのん、理解に苦しむねん。

国の名前の後ろに lainen をつけると「〜の国の」「〜の国の人」となる。

フィンランドはSuomi(スオミ)。フィンランドのフィもないが、「スオミの話をしよう」というタイトルの三谷幸喜映画があったのを思い出す。スオミはここから来ているのだろうか。

suomalainen(スオマライネン)は「フィンランドの」「フィンランド人の」。

Japani(ヤパニ)は japanilainen(ヤパニライネン)で「日本の」「日本人の」。

どちらも国名は i で終わるのに lainen がつくとき、フィンランドは suomilainenではなくsuomalainenと i が a に化けるのはなぜなのか。サバイバル学習なのでまだわからない。何度も言ってるとスオマライネンのほうがしっくりくるから、そういうことなのかもしれない。

ドイツは Sakusa(サクサ)で、これまたジャーマニーのジャの字もドイチェランドのドの字もない。

どこから出てきたサクサ? どさくさ?

調べてみたら「ザクセン人」(Saxon/Sachsen 古代ゲルマン系部族)に由来するらしい。なるほど。

sakusalainen(サクサライネン) は「ドイツの」「ドイツ人の」。咲くさ来年。

どんな地名でも lainen をつけられるらしい。「浅草人」は asakusalainen(アサクサライネン) 。サクサライネン(ドイツ人)と仲良くなれそう。

「大阪人」は osakalainen(オオサカライネン)。大阪来年。万博の前の年に覚えて使いたかった。

「堺人」は多分 sakailainen(サカイライネン)。堺に来年来てや。

学校、団体、組織など集団につけて「〜に属する」「〜に属する人」と言えるらしい。

膝枕リレーに参加している人たちを「膝枕er」と呼んでいるが、フィンランド語だと 膝枕lainen(ヒザマクラライネン)のラを詰めて 膝枕lainen(ヒザマクライネン)!?

インイン言うてる

痛いん? 痒いん? 

大阪弁は形容詞に「ん」をつけて疑問文にする。フィンランド語は「イン」で終わる単語も多い。

「しょっちゅう」は usein(ウセイン)
「めったに」は harvoin(ハルヴォイン)
うざいん? 春っぽいん? 大阪弁ぽい。

「動物」は elain(エライン)
動物て偉いん?

「何か(something)」は jotain(ヨタイン)
なんか与太話ないん?

量を表す単語も「ン」で終わりがち。

「少し」は vähän(ヴァハン)
「たくさん」は paljon(パルヨン)
オバハン欲張°るよん。

「少なくとも(at least)」は ainakin(アイナキン) 

一人称単数も「ン」で終わる

一人称単数の動詞や助動詞は、基本「ン」で終わる(わたし調べ)。

Mina olen japanilainen. (ミナ オレン ヤパニライネン)
olen はbe動詞にあたる。原形は olla

olenで一人称単数だとわかるので I にあたる mina を略せる。主語を略せるのもフィンランド語のいいところ。

Olen japanilainen. (オレン ヤパニライネン)
響きとノリが「俺日本人やねん」にかなり近い。

「a」で終わる単語が多い

あ行で終わりがちな大阪弁。

ほな。せやな。しゃーないな。
いこか。あかんな。
春やな。さっぱりワヤや。
アホか? アホちゃうわ!
あんたらしいわ。
ぼちぼち行こら。

フィンランド語も「a」で終わりがち。

「わたし」は mina(ミナ) 
「あなた」は sina(シナ)

「わたし、行ってみなわからんわ」
「行きしな、あんた見かけたで」
無意識にミナやらシナやら言うてる大阪人。

「この/これ(=this)」は tämä(タマ)

「これはタマです」
Tämä on tama.(タマ オン タマ)
たまたまやけど面白い。

「これはサウナです」は
Tämä on sauna.(タマ オン サウナ)

sauna(サウナ)は日本でもおなじみ、フィンランド名物の「サウナ」。

Mina olen 「私は〜です( I am 〜)」
Sina olet
「あなたは〜です( You are 〜)」
Tämä on 「これは〜です( This is 〜)」

後ろの名詞や形容詞を入れ替えて、文をどんどん作れる。

一人称と二人称と三人称でbe動詞にあたるollaが変身するのがややこしい(複数形でも変わる)けど、漢字の読み方が文脈によって別人に化けることに比べたら朝飯前。

国と言語の名前は「a」で終わるものが多い

sauna からuを引いた sana は「単語/言葉(word)」という意味。

Tämä sana on 〜.(タマ サナ オン 〜)は「この言葉は〜です」

Tämä sana on japania.(タマ サナ オン ヤパニア)は「この言葉は日本語です」となる。

「◯◯語」を表す単語は国の名前の頭を小文字にするだけ。

スペイン語 espanja
フランス語 ranska
ドイツ語 saksa
ロシア語 venäjä
ノルウェー語 norja
中国語 kiina
韓国語 korea

フィンランド語 suomi
スウェーデン語 ruotsi
アイスランド語 islanti
英語 englanti
日本語 japani
ハンガリー語 unkari

エストニア語 viro

aで終わるものが過半数。
次いで、iで終わるもの。
oは少数派(わたし調べ)。

フィンランド語の「ハンガリー(Unkari)」を覚えた日にハンガリーにある世界一美しいマクドナルドとハンガリーの政権交代を知った。

動物の名前も「a」で終わりがち

「犬」は koira(コイラ)
コアラっぽいけど犬。

ちなみに「コアラ」は koala(コアラ)

「猫」は kissa(キッサ)
発音はほぼ「喫茶」。喫茶店に猫おるで。

「豚」は sika(シカ)
日本では馬との区別を問われる鹿だが、フィンランド語では豚を意味するのが味わい深い。

「鹿」は peura(ペウラ)
ペラペラのせんべい食べてそう。

「馬」はさっき出てきた hevonen(ヘヴォネン)

動物の名前はほぼ a か n で終わっている(わたし調べ)。

「狼」susi (スシ)
狼肉が寿司ネタに⁉︎

気になる「ワニ」も krokotiili(クロコティーリ)で少数派。

Duolingoではエスペラントの常連、ロシア語にも登場したワニだが、今のところフィンランド語には登場していない。フィンランドの気候には合わないワニか?(その後登場したので後日noteを書くつもり)

「a」を伸ばしがち

目的語になると名詞の後ろに「a」がつく。

aで終わる名詞の場合は tanskaa(=ドイツ語を)norjaa(=ノルウェー語を)koiraa(=犬を) kissaa(=猫を) など「aa」で終わる。

大阪弁も語尾の「あ行」を伸ばしがち。

あんたなー。そんでなー。
うちら友だちやんかー。
しゃーないやんなー。

「国」は最初から maa(マー)
「この国」は tämä maa

「この国は日本です」は
Tämä maa on Japani.

「この国はドイツです」は
Tämä maa on Saksa.

「絵を描く(paint)」は maalata(マーラタ)

「彼/彼女は絵を描く」は
Hän maalaa.(ハン マーラー)

iiやuuも多い。母音を伸ばしがち。

ところでフィンランド語は「彼(he)」と「彼女(she)」の区別をしない。

スウェーデン語では「彼」は han、「彼女」は hon で、性別を特定しない場合は hen が使われているらしいが、フィンランド語は、おっちゃんもオバハンもどちらかはっきりしない人もさせたくない人も hän が受け止める。

heでもsheでもない三人称単数のtheyについてはこちら。

形容詞も「a」で終わりがち

形容詞も a や ä で終わるものが多い。

「素敵な/快適な」は mukava(ムカヴァ)
「良い」は hyvä(ヒヴァ)
この二つは例文でよく出てくる。むっちゃええわーの気分が出ている。

「正しい/合っている」は oikea(オイケア)
「面白い」は hauska(ハウスカ)
「大切な」は tärkeä(タルケア)
「難しい」は vaikea(ヴァイケア)
ちなみに「易しい」は helppo(ヘルッポ)

「とても」は todella (トデラ)
「とても良い」は todella hyvä(トデラ ヒヴァ)

「たくさん」はさっき出た paljon の他に monta(モンタ)がある。疑問文を作る ko をつけて montako(モンタコ)でhow manyを問う文を作れる。

大阪人はタコが好き。
「タコいくつ?」は Montako mustekalaa? だろうか。

ところでタイトル画像は自分でたこ焼きを焼ける大阪梅田の「蛸之徹」さんの鉄板。

高校時代に通った丸ビル店(2023年5月21日に閉店。KITTE大阪4階に移転し、2024年7月31日オープン)を再訪したときのもの。ここのたこ焼き、むっちゃおいしい、todella hyvä(トデラ ヒヴァ)やで。

動詞も疑問詞も「a」で終わりがち

動詞の原形は基本「a」で終わる(わたし調べ)。

先ほど出たbe動詞にあたる olla(オッラ)
「行く」は mennä(メンッナ)
「食べる」syödä(スュオダッ)
「飲む」は juoda(ユオダッ)

疑問詞も今のところ「a」で終わっている。

「何(=what)」にあたる mika(ミカ)
「どこ(=where)」にあたる missa(ミッサ)
「誰(=who)」にあたる kuka(クカ)

「日本はどこ?」は
Missa Japani on?(ミッサ ヤパニ オン)
Where is Japan?

英語と違ってSVをひっくり返さなくて良いので楽。

「日本てどんな国?」は
Millainen maa japani on?
What kind of country is Japan?/What country is Japan like?

主語が省略できて前置詞が名詞と一体化しているので単語数が少ない(日本語といい勝負)。テンポが良いのも大阪弁っぽさを出している。

助動詞と関係代名詞もどうやら a で終わるものが多い様子。

文章を見ていると「a」か「aa」で終わる率がとても高い。

ア終わり率100%の文がDuolingoに出てきた。

Neljä sinistä lintua laulaa hiljaa.
Four blue birds are singing quietly.
4羽の鳥が静かに歌っている。

ネリヤ リントゥア ラウラー ヒリヤー
鳥、むっちゃ歌ってそうやー。

小さい「っ」が多い

大阪弁は小さい「っ」が多い。

「取っといたった」(=取っておいてあげた)
「やっといたった」(=やっておいてあげた)

「あーぶく立った 煮え立った」は全国区だが、大阪弁は日常的に「たった」「たった」言っている。

フィンランド語は大阪弁よりさらに弾んでいる。スタッカート度合いが高い。日本人、とくに大阪人にはとっつきやすい。

逆に英語圏の人には発音しにくいと思われる。フィンランド語が孤立しているのは発音の難しさもあるのかも。

タッタタッタ言うてる

「先生」は opettaja(オペッタヤ)
「おべっかや」のリズム。先生におべっか言うたったんや。

Duolingoと並行して聴いているaudible教材(カラーイラスト豊富なPDF資料つき。例文も楽しくておすすめ)に出てきた例文も、とても弾んでいた。

Kato tota autoa!(カトットタ アウトア!)
「あの車を見て!」という意味らしい。カッコいい車を見た興奮が伝わってくる。

kato tota(カトットタ)で「〜を見て」となる。車が目的語になっているのでauto(車)にaがついて autoa(車を)となる。

「加藤さんを見て!」は Kato tota Kato! (カトットタ カトウ)だろうか。目的語の a は人名にもつくようなので、 Kato tota Katoa! (カトットタ カトア)かも。

車など乗り物に「乗る」は ratsasta(ラッツサスタ)

ある年代以上の人には懐かしいこの響き。1976年に発売された原付バイク「ラッタッタ」に似ている。

わたしが子どもの頃、大人気だったラッタッタ。弾む響きが大阪で特に受けたのかもしれない。正式名称の「ホンダ・ロードパル」だと、あんなに人気が出なかったかも。え、CMで「ラッタッタ」を流行らせたの、ソフィア・ローレンやったん!?

「私はラッタッタに乗る」は Mina ratsastan Rattattaa.(ミナ ラッツサスタン ラッタッター)で通じるのだろうか。目的語になるので後ろにaを足してみた。

乗っているのが彼/彼女だと Hän ratsastaa Rattattaa.(ハン ラッツサスター ラッタッター)

むっちゃラッタッタ感出るやん。

エッサホイサデッサ

場所に ssa をつけると「〜で/に(in)」の意味になる。

sauna(サウナ)に ssa をつけて
saunassa(サウナッサ)は「サウナで/に」

「あんたどこおるん?」
Missa sina olet?(ミッサ シナ オレット)
「サウナおるで」
Mina olen saunassa.(ミナ オレン サウナッサ) 

Suomi(スオミ)は「フィンランド」
Suomessa(スオメッサ)は「フィンランドで/に」

「フィンランドに住みたい」は
Haluan asua Suomessa.(ハルアン メンナ スオメッサ)
haluan は「〜したい」を表す助動詞の一人称単数形。
asua は「住む」の原形

Saksa(サクサ)は「ドイツ」
Saksassa(サクサッサ)は「ドイツで/に」

「彼女はドイツで絵を描く」は
Hän maalaa Saksassa(ハン マーラー サクサッサ)

サクサッサはエッサッサのリズム。エッサッサは大阪弁じゃないけど、でっさ、でっせのノリ。

大阪の人は「さっさと」をよく使う。
「さっさとドイツで遊ぼ」は
Hengaillaan pian Saksassa.(ヘンガイラーン ピアン サクサッサ)

「さっさと」にあたるのが pian 
hengaillaan だけで「一緒に遊ぼう」という意味になるらしい。

ちなみに「一緒に」は yhdessä(ユーデッサ)
一緒にお湯に行くんでっさ。

さらにちなみに数字の「9」は yhdeksän(ユーデクサン)。yhdessä(ユーデッサ)と紛らわしいので一緒に覚えることにする。

「(うちら)9人(みんな)で一緒にお湯に行くんでっさ」は 
Menemme kuumille lähteille yhdessä, kaikki yhdeksän.

Menemme=We go

フィンランド語やけどむっちゃ大阪弁

英語のbutにあたる mutta (ムッタ)は aで終わって「っ」が入っている。フィンランド語やけどむっちゃ大阪弁。

響きがむっちゃ楽しいフィンランド語。発音がほぼカタカナ、しかも大阪弁に近いので、体に入ってきやすい。

文法的には、ちょっと手強いところもあるけれど(mutta)、日本語に比べたらむっちゃシンプル。

学習を初めてから50日で「かもめ食堂」(公開20周年を記念して全国でリバイバル上映中)を観たら、聴き取れるフィンランド語が結構あった。これまでに学んだ他の言語より数倍の速度で理解がはかどっている気がする。



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脚本家・今井雅子📚言葉遊びが好きな物書き 目に留めていただき、ありがとうございます。わたしが物書きでいられるのは、面白がってくださる方々のおかげです。