Duolingoでкрокодилが暮らしていた
2026年から始めたDuolingoのロシア語。思ったより短い単語が多いし、文を構成する単語が少なめなのも意外でありがたいし、文末を上げるだけで疑問文になるのはエスペラント以上に親切設計。
キリル文字の解読も楽しい。
テキスト制作者の性格もあるかもしれないが、言語によってお国柄のような個性が見え、利き酒ならぬ利き言語を楽しめるのもDuolingoの面白いところ。画面の仕様やフォントは同じなので、同じグラスで味の違いを飲み比べる感じ。
そんななか、ワニが現れた。
ぎりぎりわかるクロコダイル
крокодил はどれか、イラストを選びなさいという問題。

ゾウ、犬、うさぎとワニが肩を並べている。ロシア語のワニ、人気者なのか⁉︎
к は c
р は r
р は o
д は d
и は i
л は l
そのルールで読むと、крокодил は krokodil。
発音は「クラカジウ」のように聞こえるが、ぎりぎり「クロコダイル」だとわかる。
英語だと crocodile
エスペラントだと krokodilo
ドイツ語だと krokodil
Duolingoロシア語もワニ推しだった
英語をロシア語に訳す問題で、3問続けてкрокодил が出てきた。
Наш крокодил сейчас в театре.
Our crocodile is now at the theater.
(うちのワニは劇場にいる)
劇場でダンスをしているワニか?

В парке есть крокодил.
There is a crocodile in the park.
(公園にワニがいる)
公園でダンスをしているワニか?

Крокодил сейчас на работе.
The crocodile is at work now.
(ワニは今、仕事中)
仕事でダンスをしているワニか?

ワニ、ワニ、ワニ。
Duolingoのエスペラントだけでなく、ロシア語もワニ推しだったとは!
自分らしく暮らしているワニ
Duolingoのロシア語は「存在」「所属」に関わる例文がやたらと出てくる。
いるか、いないのか。
あるのか、ないのか。
どこにあるのか。
いくつあるのか。
誰のものなのか。
「私のハエはどこ?」のような「どこで使うねん?」と首を傾げるものも多い。
犬や猫や馬も出てくるが、ペットや家畜として描かれていて、関心は、やはり「存在」「所属」。
仕事したり、劇場に行ったり、人間のように暮らしているワニは異色。
ワニがどこにいる、何をしている、も「所属」を表しているともいえるし、Наш крокодил(うちのワニ)は誰かに「所有」されているのかもしれないが(家族の可能性もある)、公園に出かける自由はあるようだ。
Duolingoロシア語のワニは、自分らしく、好きなことをして暮らしている。
『わにのだんす』のワニみたいに、道端でダンスを始めたり、きらきら光る帽子や背広を買ったり、電車に乗ったり、ワニサイダー飲んだり、手紙書いたり、贈りものをしたりするかもしれない。
そんなことをロシア語で言えるようになりたい。
ワニはいじられキャラ⁉︎
Duolingoのエスペラントがワニ推しなのには理由があった。
エスペラントを話すべき状況で自分の言語を話すことを指す動詞がkrokodili。「ワニる」はエスペラントになっていた。
Duolingoのロシア語がワニ推しなのも、理由があるのだろうか。
ちょうど30年ぶりに耳で読み直した「ガダラの豚3」の冒頭にワニジョークが出てきた。
ニューヨークの路上でワニ除けの呪いを唱えている人が「ニューヨークにワニなんていませんよ」と言われ、呪いが効いているじゃないかとオチがつく。
好かれているのか疎まれているのか、よくわからないが、ワニはいじりやすいのかもしれない。
「ワニ duolingo」で検索したら
エスペラントとロシア語のほかにもワニが登場するのだろうか。
「ワニ duolingo」で検索したところ、聞いてないけど勝手にまとめてくれる仕様になっているAIが「主にエスペラント語コースでよく登場」と答えた。

Duolingoで「ワニ」(クロコダイル、アリゲーター)は、主にエスペラント語コースでよく登場する単語で、「krokodilo」や「aligatoro」として例文に出てきます。特に、Duolingoのエスペラントコースを学習している人が、その例文( 「La krokodilo estas malbona. (ワニは悪い)」など)を通して、ワニが教材に頻出することに言及するブログ記事やSNS投稿が見られます。
ワニが教材に頻出することに言及するブログ記事やSNS投稿が見られます。
見てみよう、とリンク先に飛んでみると、自分のサイトだった。
よく見ると、AI回答のサムネイルに使われている画像は、わたしのnoteから拾ったと思われる。
「duolingo ワニ」と単語を入れ替えて再度検索すると、サムネイル画像が変わり、文言も変わった。
そのときそのときで広いネットの海から拾うものが変わるらしい。

Duolingoで「ワニ(crocodiles/alligators)」は、特にエスペラント語の学習で頻繁に登場するキャラクターや例文として有名で、学習者コミュニティで「ワニはエスペラントが好き」というミームにもなっています。多くの例文で「La krokodiloestas malbona (そのワニは悪い)」など、ユニークな例文を通して単語や文法を学べるのが特徴で、人気を集めています。
学習者コミュニティで「ワニはエスペラントが好き」というミームにもなっています。
ほんまかいな。
チェブラーシカと「ワニのゲーナ」
noteを公開後、やまねたけしさんのコメントで「ロシアのワニといえば、チェブラーシカのワニのゲーナ!」と思い出した。
ワニのゲーナを知ったのもつい最近で、チェブラーシカとアコーディオンを弾くワニが列車の上で揺られている動画がロシア語センサーに引っかかったのだった。
「チェブラーシカ ワニのゲーナ」で検索すると、
チェブラーシカ(Чебура́шка)は、ロシアの児童文学家エドゥアルド・ウスペンスキーによるシリーズもの絵本『ワニのゲーナ』(Крокодил Гена)に登場するキャラクターである。
「チェブラーシカに出てくるワニのゲーナ」じゃなくて、「ワニのゲーナに出てくるチェブラーシカ」。
逆だったのか!
横浜ロシア語センターのページにも詳しい紹介があ
る。
チェブラーシカの人気が出過ぎて、かすんでしまったワニのゲーナ。
日本語に訳された本「チェブラーシカ ワニのゲーナとおともだち」の表紙にもワニの姿はない。
左の手前にある黄緑を「ワニ!」と思ったら、サボテンだった。
サボテン(英語 cactus)はロシア語で кактус らしい。
ちなみにチェブラーシカ(Чебура́шка)はロシア語で「ばったり倒れ屋さん」という意味で、「ドスンと落ちる」等の意味を持つ古い俗語「チェブラハッツァ」(чебурахаться)から来ているらしい。
人気はばったり倒れず、主役のワニを食ってしまっていた。
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目に留めていただき、ありがとうございます。わたしが物書きでいられるのは、面白がってくださる方々のおかげです。