食わず嫌いしていたпиццаはおいしかった
Duolingoのエスペラントが軌道に乗ったので、2026年からロシア語を始めた。
Duolingoにウズベク語がなかったから
ロシア語を始めたきっかけは、ウズベキスタン。
2025年、これまで縁のなかったウズベキスタンに興味と親近感が最接近した。
さらにお近づきになろうと、2026年はウズベク語を学ぼうとしたのだが、Duolingoにはなかった。
そのかわり、ロシア語があった。
ウズベキスタンではソ連時代に公用語だったロシア語が今も広く使われていて、年配の方にはロシア語のほうが通じたりするらしい。
音と文字が不一致すぎる
キリル文字に気後れしてロシア語に手を出していなかったが、Duolingoで始めてみると、意味のわかる単語が次々出てきた。
ピッツァ、アメリカ、オフィスなどなど、カタカナでも通じるくらい近い発音で使われている。
つかみの印象は「気難しいと思ってたけど、意外と気さく」なロシア語さん。
でも、文字にした途端、よそよそしくなる。
пицца は pizza のこと。
音を文字に置き換えただけ(発音はアルファベットで表記するとpitstsa)。なのにaしか同じじゃない。5文字中4文字が違う文字になっている。音は80%くらいpizzaなのに、音の一致率は20%。
америка は america とぎりぎり読めるけど、офис と office は文字数も違うし遠い。4文字中2文字が見慣れない読めない文字。カタカナのオフィスよりは見た目が近いけど、似て非なるのが紛らわしい。

Lettersで暗号解読
「Letters」のボタンを見つけ、飛んでみたら、キリル文字を学べる仕様になっていた。

一文字ずつ押すと発音してくれる。
「LEARN THE LETTERS」に飛ぶと、書き方と発音の演習もしてくれる。
たしかDuolingoの韓国語コースも同じような仕様でハングルを学べるようになっていた。

アルファベットと見た目は同じで音はまったく違う文字が結構ある。
どう見ても「H」なのに「n」と読ませたり、どう見ても「p」なのに「r」と読ませたり、「N」が鏡文字になったようなものを「I」と読ませたり。
手強いが、暗号解読だと思うと、クセのある文字ほど攻略し甲斐がある。
回路が開いた
キリル文字をアルファベットに、アルファベットをキリル文字に変換する問題を解きながら文字と音の組み合わせを覚えていく。数をこなして身につける。漢字の書き取り練習の要領。
пицца の ц とよく似た ч があり、とても紛らわしい。ちょっとした違いでも慣れていないと大違いに感じる。日本語学習者が「は」と「ほ」の区別がつかなくて混乱する感じだろうか。
やがて、пицца の文字列が pitstsa の音に置き換わり、pizza の意味とつながり、ピザの絵が浮かぶようになる。
読めた! ピザの回路が開いた! ピザで回路が開けた!
文字と音のルールがわかると、音を文字に置き換えていくだけでどんどん書ける。
ピッツァ・マルガリータはпицца маргарита
膝枕外伝「ピザ浜」は Пицца Хама
「Pizza Hammer」は Пицца Хаммер
イマイマサコはたぶんИмаи Масако
読み書きできるようになると、とても楽しい。キリル文字で手紙を書きたくなる。
そう言えば、ローマ字を習った小学校高学年のとき、覚えたてのローマ字を使いたくて、友だちとローマ字で書いた手紙を交換したっけ。
ローマ字を一から覚えたときに比べれば、キリル文字は新たに覚える文字も読み方もずっと少ない。小学一年生で習う漢字よりもずっとずっと少ない。おそれるなかれ。
キリル文字のキーボードが2つ⁉︎
キリル文字のキーボードを入れていたはずと見てみると、出てきた。

もう一つ出てきた。文字の数が少し多い。

キリル文字のキーボードが、なぜ2つ?
去年、映画『チェンソーマン』を観た後に友人とのやりとりでロシア語からキリル文字に話題が及び、「キリル文字のキーボードを入れている」と言うので、わたしも入れてみた。
そのとき、「モンゴルもキリル文字使うよ」と聞き、入れてみて見比べ、「ほんとだ」となった。
という記憶が蘇った。
どっちかがロシア版、どっちかがモンゴル版らしい。
東京外国語大学言語モジュールのモンゴル語を見てみると、
《モンゴル国のモンゴル語ではロシア語と同様キリル文字が使われています。現代ロシア語で使われているロシア文字に өとүの2文字が加えられたもの》
とのことで、文字の多いほうが「モンゴルのキリル文字」のよう。
ロシア語のキリル文字のキーボードの一番下に横たわる「пробел」はスペースのことだろうか。Google翻訳にかけると、「空間」と出た。

となるとモンゴル語で「スペース」はキリル文字のキーボードに横たわる「зай」と書くのだろうか。

当たり。
モンゴルではキリル文字とモンゴル文字が併用されていて、「モンゴルは本当にキリル文字を止めるのか?」という興味深いnoteを多言語学習・人工言語話者まさやさんが書かれている。
キリル文字を使っている国や地域は他にもある。
「ロシアの文字を使うのはよろしくない」と物言いがついて表記から外したら、「キリル文字=ロシアじゃない」と意見があり、また復活させたというすったもんだを最近のニュース記事で読んだ。どこかの鉄道だっただろうか。
「Source Serif 4の惜しいキリル文字組版」のnoteを書かれているのはLingvenkoさん。
ロシアのキリル文字とモンゴルのキリル文字が完全一致ではないように、違いがちょこちょこあるらしい。ところ変われば発音も変わるのだろうか。
アルファベットも国や地域によってウムラウトがついたり発音が違ったりする。「キリル文字が読めるようになった!」は、「ロシア語のキリル文字が読めるようになった!」と言うべきかもしれない。
食わず嫌いしていたпиццаはとてもおいしかった。
ロシア語note2つ目、ワニ(крокодил)に続く‼︎
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