『失われた時を求めて』ミュージックプレイリスト vol.1 「スワンの恋」|読むより音楽で「聴く」プルースト
『失われた時を求めて』の第一部「スワンの恋」を中心とした、音楽でたどるプルーストの世界へようこそ。
途方もなく長い小説として知られる名作ですが、言葉で追いきれない豊かな感情やサロンの空気感は、作品を彩る「音楽」を聴くことで一気に解像度が上がります。
今回は作品世界を深く感じるための重要曲を3曲ピックアップしました。
従来、作中の楽曲の「モデル」の最有力候補とされてきた名曲です。
1. フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
作品のポイント:劇中で主人公スワンと恋人オデットの記憶を繋ぐ「ヴァントゥイユの小さなフレーズ」の最有力モデルとされてきた楽曲。
聴きどころ:美しく循環するメロディが、ふとした瞬間に過去の情熱や記憶を呼び覚ますような、プルースト的「記憶の喚起」を体現しています。
💡「ヴァントゥイユのソナタ」についての比較的新しい説↑
2. サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
作品のポイント:小説の舞台となった「ベル・エポック(佳き時代)」のパリのサロン文化を代表する傑作。劇中の作曲家ヴァントゥイユ像の重要なモチーフ。
聴きどころ:洗練された華やかさと緊迫感が同居する旋律。当時の貴族や文化人が集う熱気あるサロンの空気をそのまま感じられます。
💡作中音楽についての興味深い論考↑
3. フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
作品のポイント:プルースト自身が深く敬愛した作曲家による、同時代フランス音楽の詩情が凝縮された名曲。
聴きどころ:繊細で瑞々しい透明感。小説の中に漂う特有の切なさや、優美なフランス文学の薫りを音で体感できます。
💡参考サイト(有料記事)
長すぎて有名なプルーストの『失われた時を求めて』。
Youtubeにてこの3曲をお聴きください。
100年前のパリのサロンへ、そしてプルーストが描いた繊細な愛と記憶の世界へと一瞬で連れ出してくれるはずです。
vol.2はこちら。
拙作でも用いたプルーストのモチーフ
