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「みんなAIを使っている」は錯覚かもしれない。3万人調査で見えた67%の存在【小さな商売の発信】

この記事では、MarkeZineが公開した全国3万人規模の調査(生成AIの現利用者は33%)を入口に、AIを使う側の感覚と世の中の実態とのズレに対する考え方を整理します。非利用者が抱える4つの壁の構造を解説し、専門用語を日常の言葉へ一段下ろす工夫など、小規模な事業者や実務者が日々の仕事や発信に活かせる具体的な判断基準を整理しています。

最近、パソコンを開くと無意識にChatGPTやClaudeを立ち上げています。

頭では「まず今日やるべき請求書の確認をしよう」と思っているのに、手は勝手にAIへの壁打ちを始めていました。

それくらいAIを使うことが日常の一部になっていて、「まあ世の中の人もそれなりに使っているだろう」と高をくくっていたのです。

ところが先日、MarkeZineの全国3万人調査のデータを見て、自分の感覚に大きな引っかかりを覚えました。

こんにちは。綿樽 剛です。

ネタリエという屋号で、小さな商売のnote発信サポートをしています。

仕事の中にあるメモ、音声、過去記事、日々の気づきを拾い、検索にも届き、人柄も伝わるnote記事へ整えています。

この連載「小さな商売の発信を整える」では、日々のニュースや仕事の気づきを入口に、小さな商売の発信を無理なく続けるための工夫を考えています。

生成AIを現在使っている人は、まだ33%

まず確認しておきたいのは、調査が示している客観的な数字です。

MarkeZineが紹介した全国3万人規模の調査(生成AIを使わない67%の人たちの実態とは?3万人調査から浮かび上がる「4つの壁」とインサイト / 2026年9月3日公開)によると、生成AIを現在使っている人は全体の33%でした。

逆に言えば、残りの67%は現在使っていません。

SNSや仕事の現場を見ていると、まるで社会全体がAI前提で動いているような空気すら感じます。

しかし数字の上では、AI利用者はまだ世の中の3分の1にとどまる少数派です。

そして、この「使わない67%」の人たちは、決して一枚岩ではありません。

調査では、利用していない理由が「4つの壁」として整理されていました。

  • 関心壁:そもそも興味や関心がない

  • 理解壁:興味はあるが、どのようなサービスかよく分からない

  • 体験壁:イメージは湧くが、実際に使うまでに至っていない

  • 定着壁:一度は使ってみたが、習慣にならずやめてしまった

「AIが嫌いだから使わない」という単純な拒絶ではありません。

使わない理由の上位には、「生活や仕事で使う場面がない(32%)」「従来の検索で十分足りている(30%)」という声が挙がっていました。

今の手段で困っていないから、使わない。

そこには生活者としての、極めて自然な合理性があります。

AIばかり使っていると、自分のタイムラインが世の中に見えてくる

ただし、この話はそのまま自分自身の情報環境にも当てはまります。

毎日のようにAIを使っていると、プロンプト、エージェント、モデル比較といった言葉が当たり前になります。

便利な機能を見つけるたびに、「これはみんな使うべきだ」と思ってしまう。

でも、それはすでに使い込んでいる側の都合です。

使っていない人にとっては、「どう使うか」以前に「なぜ今さら必要なのか」という前提から違っています。

情報を熱心に追うほど、SNSも動画もニュースも、AIの話題で埋め尽くされます。

周囲にもAIを使う人が増えていく。

するといつの間にか、自分のタイムラインがそのまま世の中の標準に見えてきます。

今回の調査結果は、自分が作ってしまった情報環境の偏りを、静かに突きつけてくれるものでした。

「使わない人は遅れている」のではなく、自分が見ている景色が偏っていただけなのです。

AIについて発信するときは、専門用語を一段下ろす

では、そうした現状を踏まえて、私たちはどう言葉を届けていけばいいのでしょうか。

AIについて発信するときほど、「機能のすごさ」から一度離れる必要があります。

「何ができるか」を語る前に、相手が知りたいのは「自分の何が楽になるのか」です。

たとえば、「AIエージェントで自律的にタスクを処理できる」と言われても、未利用者には届きません。

「一つひとつ指示しなくても、複数の作業をまとめて進めてくれる」と言い換える。

「プロンプト設計」と言うより、「AIに何を伝えれば欲しい答えが返ってくるか」と書く。

専門用語を一段下ろす工夫が必要です。

これは初心者向けに易しく書くというテクニックの話ではありません。

自分の知識レベルを基準にして、相手に説明しないという姿勢の話です。

これはAIに限らず、すべての小さな商売に当てはまる

そしてこのズレは、AIに限った話でもありません。

商売を営んでいるときも、まったく同じすれ違いが起きています。

自分が毎日扱っている仕事ほど、「これくらい知っているだろう」と思い込んでしまいます。

業界の専門用語、細かなメニューの違い、料金体系の仕組み。

本人には当たり前のことでも、お客様はその世界に住んでいません。

「なぜそれが必要なのか」「頼むとどう生活が変わるのか」が見えなければ、読者は通り過ぎてしまいます。

大切なのは、相手を無理に変えようとせず、相手が立っている現在地を尊重することです。

提供者側の当たり前と、受け手側の生活実感。

その間にある距離を忘れずにいることが、発信を整える土台になります。

今日できる小さな一歩

今日発信しようとしている文章の中に、自分だけの当たり前が混ざっていませんか。

書き上げた原稿を、その業界をまったく知らない家族や友人の目線で、一度だけ読み返してみてください。

相手の生活実感に歩み寄った一言が、まだ届いていなかった読者との接点を作ってくれます。

個人事業主にAIエージェントは必要か。ブラウザ型チャットAIで十分回る発信設計

この記事は、連載マガジン「小さな商売の発信を整える|ネタリエ」の一本です。ほかの回はこちらでまとめて読めます。

小さな商売の発信を整える|ネタリエ

読んでくれて、ありがとうございます。

綿樽 剛がどんな考え方で発信や記事制作を支援しているかは、こちらにまとめています。

検索にも届き、人柄も伝わる。「ネタリエ」が提供する、小さな商売のnote発信サポート

【制作について】 この記事は、綿樽 剛のメモや構成方針をもとに、AIを下書きや整理の補助として使用し、最終的に本人が確認・編集しています。どの内容を残すか、どこを削るか、公開するかどうかは綿樽 剛が判断しています。

サービスの一覧と最新の案内は、公式サイトにまとめています。

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