「コンテンツのアマゾン」から考える、小さな商売の情報の置き場所【noteをオウンドメディアへ】
この記事では、noteが目指す「コンテンツのアマゾン」という構想を入口に、小さな商売がnoteをオウンドメディアとして育てる意味を考えます。大勢に読まれる記事を増やすのではなく、特定のお客様が知りたい狭い情報を、検索記事、判断材料、有料コンテンツへ分けて残す。仕事の中にある小さな知識を、記事棚として育てる視点を整理します。
「コンテンツのアマゾン」。
日経クロストレンドに掲載された、note取締役CFO・鹿島幸裕さんのインタビューで使われていた言葉です。
Amazonは、本の販売から始まりました。
そこから扱う商品を広げ、いまでは、かなり細かな用途の商品まで見つけられる場所になっています。
noteも同じように、文章だけではなく、音声や映像を含む多様なコンテンツが流通する場所を目指している。記事では、その構想が語られていました。
かなり大きな話です。
ただ、小さな商売のnoteを考えている私が気になったのは、規模の大きさではありません。
本になるほど広いテーマでなくてもよい。
数千文字でしか語れない内容でも、必要な人がいれば流通するかもしれない。
その発想でした。
こんにちは。綿樽 剛です。
ネタリエという屋号で、小さな商売のnote発信サポートをしています。
仕事の中にあるメモ、音声、過去記事、日々の気づきを拾い、検索にも届き、人柄も伝わるnote記事へ整えています。
この連載では、noteを単なる投稿場所ではなく、仕事の情報や考え方が積み上がる小さなオウンドメディアとして育てる方法を考えています。
今回は、「大勢には必要とされなくても、特定の人には必要な情報」を、noteの中へどう置くかを考えます。
「コンテンツのアマゾン」が示す、本にならない情報の売り場
インタビューでは、小学校受験に関する情報が例に挙げられていました。
受験全般について書かれた本はつくれます。
けれど、一つの学校だけに絞った出題傾向や、実際に受験した家庭の細かな体験は、一般の書籍にはなりにくい。
対象となる読者が少ないからです。
出版には、ある程度の部数や文字数が必要です。書店の棚へ並べることを考えれば、テーマを広げる必要もあります。
ところが、noteでは、その制約が小さくなります。
一つの学校だけを扱ってもよい。数千文字で終わってもよい。読む人が少なくても、必要な人へ直接届けられる可能性があります。
「コンテンツのアマゾン」という言葉を読んだとき、私は、この小さな売り場のほうを思い浮かべました。
何でも置ける巨大な倉庫というより、これまで棚に並べられなかった情報にも、置き場所ができる。
小さな商売には「棚に並んでいない情報」がある
小さな商売の中にも、本や大手メディアには載りにくい情報があります。
商品やサービスの一般的な説明なら、ホームページにも書けます。
一方で、実際の相談では、もっと狭い話をしているはずです。
この地域では、どの時期に依頼が集中しやすいのか。
古い建物を修理するとき、最初にどこを見るのか。
ある素材を選ぶ人に、購入前に必ず伝えている注意点は何か。
士業であれば、特定の業種から何度も受ける質問があるかもしれません。
教室やサロンなら、初めて来る人が予約前に気にする、かなり細かな不安があります。
ホームページの「よくある質問」だけでは説明しきれない。
とはいえ、一冊の本になるほど大きなテーマでもない。
こうした情報は、日々の会話の中だけで使われ、その場で消えていきます。
一度説明して終わりです。
また同じ質問が来たら、同じ内容を最初から話します。
noteをオウンドメディアとして見ると、このやり取りを記事として残せます。
検索から読まれる記事にすることもできますし、相談前に渡す説明資料として使うこともできます。
さらに内容によっては、詳しい手順や経験を有料記事へ分ける選択肢もあります。
ここで大切なのは、有料記事をつくること自体ではありません。仕事の中で繰り返し使われている情報に、置き場所をつくることです。
小さな商売のnoteを、役割の違う記事棚として考える
小さな商売がnoteを育てるとき、すべての記事に同じ役割を持たせる必要はありません。
最初に読まれるのは、検索で見つかりやすい質問へ答え、読者が自分の悩みを整理できる無料記事です。
そこから、仕事の考え方や判断基準を伝える記事へ進んでもらいます。
なぜ、その方法を選ぶのか。どのような依頼には向いていないのか。仕事を始める前に、何を確認しているのか。
一部の人だけが必要とする細かな情報は、さらに独立したコンテンツとして置けます。
無料で公開する場合もあれば、有料にする場合もあるでしょう。
ここで、今回の記事に残したい一文があります。
小さな商売のnoteは、検索記事、判断材料、詳しいコンテンツなど、狭い情報を役割ごとに並べることで、小さな売り場になります。
一つの記事だけでは、ただの投稿に見えるかもしれません。
けれど、検索から入る記事、その商売の考え方を知る記事、具体的な判断に使う記事が並ぶと、読者は必要な場所へ進めます。
Amazonで商品を探すときも、最初から一つの商品だけを見るとは限りません。
検索して、比較して、説明を読み、自分に合うか考えます。
小さな商売のnoteでも、似た流れをつくれます。
商品を大量に並べるわけではありません。読者が相談や購入の前に知りたい情報を、少しずつ棚へ置いていくのです。
お客様から何度も聞かれる質問を、noteの記事棚へ置く
この考え方を小さく試すなら、いきなり有料記事をつくる必要はありません。
まず、お客様から何度も聞かれている質問を一つ選びます。
その質問に、ホームページの短い説明だけでは答えにくいなら、noteで一本の記事にします。
記事の末尾には、次に必要になりそうな情報を一つだけ置きます。
たとえば、費用について書いた記事なら、依頼の流れへつなぐ。
選び方について書いた記事なら、自分たちが大切にしている判断基準の記事へ進んでもらう。
詳しい手順や事例を別にまとめられそうなら、それを次の記事にします。
読者から、さらに具体的な質問が届くこともあるでしょう。
その質問は、次の棚に置く情報になります。
こうして記事が増えると、時系列で投稿が積み重なるだけではなくなります。
読者の疑問に沿って、入口から奥へ進める記事棚ができます。
noteにある有料販売の仕組みは、この棚の一部として使えます。
ただし、すべての専門知識を有料にする必要はありません。
相談前に知ってほしいことや、仕事の姿勢を伝える内容は、無料で読めるほうが役立つ場合があります。
有料に向いているのは、対象が限られていても、読者が時間や失敗を減らすために具体的に使える情報です。
まず無料の記事で読者の反応を確かめ、質問が集まった部分を深くする。小さな商売なら、そのくらいの進め方が合う気がします。
いま、お客様へ何度も口頭で説明していることは何でしょうか。
その中から一つ選び、「最初に読む記事」「判断するための記事」「さらに詳しく知る記事」のどこへ置くか考えてみてください。
小さな情報を記事にするときに迷いやすいこと
ここまで読んで、自分の仕事にも記事にできそうな情報があると感じた方もいると思います。
一方で、どこまで細かく分けるのか、有料にするのか、記事が増えたらどう並べるのかは迷いやすいところです。
狭い情報は、どこまで細かく記事に分ければよいですか
読者が別の場面で検索したり、判断したりする内容なら、記事を分ける余地があります。
反対に、前提を共有しなければ意味が通らない短い話は、一つの記事の中でまとめてもよいと思います。
最初から細かく分け切るのではなく、読者から追加の質問が出たところを次の記事にする進め方でも十分です。
有料記事にする前に、何を確かめればよいですか
まず、無料記事を読んだ人から、さらに具体的な質問が集まるかを見ます。
そのうえで、詳しい手順や事例が、読者の時間や失敗を減らすために使えそうなら、有料記事として分ける選択肢があります。
情報が詳しいという理由だけで、有料にする必要はありません。
記事が増えたら、どの順番で読んでもらえばよいですか
投稿した順番ではなく、読者が考える順番に沿って並べます。
最初に悩みに気づく記事を置き、次に選び方や判断基準が分かる記事、さらに必要な人が詳しい手順や事例へ進める形が基本です。
専門記事が増えても記事棚として機能しない状態は、相談事例の記事で整理しています。
ここまで読んで、ご自身のnoteにも、記事にできそうな情報はあるけれど、どこから棚へ置けばよいか迷うと感じた方へ。
最初から記事棚全体を作り切る必要はありません。ただ、すでに記事が複数ある場合は、入口になる記事、判断材料になる記事、次に詳しく伝える記事を、自分だけで分けるのが難しいこともあります。
note発信ドックでは、今あるプロフィール、固定記事、過去記事、記事末尾の流れを外から確認し、最初に動かす一か所と、次に書く一本を整理します。
記事を増やす前に、今のnoteをどこから整えるか決めたい方は、こちらをご覧ください。→ 【note診断ドック】どこを直すか迷うnoteを診断し、次の1本まで決めます
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【制作について】この記事は、筆者が用意した記事、URL、メモ、対話記録などをもとにAIで下書きを作成し、綿樽 剛が確認・編集したものです。記事の切り口、残す内容、削る内容、公開判断は筆者が行っています。
