はじめての入院日記(4日目):手術翌日は子鹿のように
はじめての開腹手術、翌日の記録です。
右足に違和感をおぼえる
手術の翌日。目が覚めると、右手はナースコールのボタン、左手は背中に刺さった硬膜外麻酔のボタン(押すと30分おきに増量できる)を握りしめていた。なんだかんだ無意識に不安だったのだろう。
起床時間になると、心電図や酸素マスク、足元のフットポンプが外された。酸素マスクによる喉の乾燥からようやく解放される。
薄明るい病室で、自分の様子を寝たまま目視すると、腕の点滴や背中の麻酔のほか、尿道カテーテル、ドレーンなど数本の管が体につながってる様子。我ながら不思議。
足をそっと動かしてみると、右足に力が入りづらい。朝早く様子を見にきてくれた主治医にその事を話す。リンパを切除している影響で、内転筋を鍛えれば改善するらしい。何かしら影響は出るとは思っていたけど、こんな感じかー。
この日は朝ごはんは無し、昼から水分がとれるらしい。カーテン越しに他の人がごはんを食べてる雰囲気の中、空腹を耐えしのぶ。手元のスマホでW杯の様子を意味もなく確認する。
午前中はホットタオルで体拭きのお世話になる。体はサッパリしたが、頭のペッタリ具合が気になる。お腹の傷口には透明シールが貼られていたが、この時点では薄目でしか見れなかった。
ついに、歩いてみる
横になってしばらく呆然と過ごしていると「じゃ、歩いてみましょうか」と当然のように促される。腸閉塞になってしまわないよう翌日から歩くのが常らしい。
話には聞いていたが、いざ言われると「この状態で!?ほんとに?」という感じ。
ベッドの柵をつかみながらなんとか体を起こす。やっぱり右足が心もとない。
傍のガラガラ(点滴スタンド)をつかむと一気に「入院患者」感が強くなった。
看護師さんに支えてもらいながらヨロヨロと動き出す。気持ちは「もっと前へ!」と思うものの、生まれたての子鹿。昨日まで小走りで行き来してた廊下を、往復10mぐらいで切り上げ戻る。果たして退院できるのか、という感じ。
待望の昼。出てきた一杯のブドウジュースに感動。これまでブドウジュースに何の思い入れもなかったが、これから見方が変わると強く思った。
夕方から術後の患者っぽくなる
午後からなんとなく熱っぽさ、だるさを感じる。夕方の回診で訴えると「3日間ぐらい熱が出ることはよくある」らしい。むしろそっちが普通とか。
傷の痛みはないが、この日は不安からしょっちゅう背中の麻酔のボタンを押していた。
その影響か消灯後、気持ちが悪くなってしまいナースコールで助けを求めた。医師がいないので、内服薬は処方できず、痛み止めと吐き気止めの点滴の無限ループ。
看護師さんは天使
ナースコールを押しても、看護師さんは少人数で順番に対応してくれてるため、すぐには来てもらえない。吐き気どめの点滴を待ってる間に粗相をしてしまった。
来てくれた看護師さんに背中をさすりながら「大変な手術をよく乗り越えましたね。これから1日1日回復していくから大丈夫ですよ」と言われ、だいぶ救われた。あの時は本当にお世話になりました。
