エッセイは"その人の世界"を覗く窓だった|『&Essay /トオアケ書房』を読んで
はじめに
ZINEフェス仙台で購入した本。
「エッセイとわたし」をテーマに、Xで募集したエッセイを集めた一冊ということで、エッセイ大好きは、即購入してしまいました!
これが、とても良かったのです。
エッセイに限らず、創作物に関しては、有名かどうかって関係ないな〜って、改めて思いました。
そりゃぁ知名度があった方が売れるし集客はあるでしょうけど!
とっても素敵なエッセイが集まってました。
記憶力が弱いから、書く
なんせ、私は記憶を長く持つことができない。毎日まいにち考え事をしているせいか、他の人よりも記憶が押し出されて、抜け落ちやすいのだ。だからこそ、じっくりと考える時間を作る事は、私にとっての休みであり、向き合うことであり、何より私だけの思い出帳だ。
共感オブ共感、でした。
私も、人と比べて記憶力が致命的に弱いんです。だから何とか残したくて、書いています。
記憶力が弱いってことは「忘れることができる」ってことでもあるから、嫌なことも忘れられるという長所はあるんですけどね。
最近めっきりnoteを書けていないせいか、最近のことがどんどん記憶から薄れていっています。
というか、家づくりに集中しすぎて、そのことばかり書いているので、その記憶だけが鮮明に残りそう。
また、色んなことを書く日々を取り戻したいな、と思っています。
エッセイは「その人の世界」を覗く窓
もう一つ、刺さった文章がこちら。
カウンターで返却をして手元の荷物を軽くしてから、書架に踏み入れる。
大学生になってから河出書房新社の「おいしい文藝」シリーズに出会った。お米、ラーメン、そば、カレー。主食だけでなく、さまざまな料理をテーマにしたエッセイが集められている本だ。 いつしか小説よりもエッセイを読むようになり、自分でもエッセイというものを書くようになった。随筆・エッセイというものは不思議だ。
いつも思うのは、そこには確かにその人がいて、その人が見ている世界があること。Aという同じ対象を見ていたとしても、横の人と自分では見え方が違うのが面白い。根本になる「世界を知りたい」気持ちはそのまま、「あなたが見ている世界」を誰かと共有する手段がエッセイなのだ。私にとってのエッセイは、遠くて近い誰かの世界を知れるもの。そんなことを思いながら今日もページをめくっている。
私も、大学生の頃からでしょうか。
いつの間にか小説よりエッセイを読むようになりました。「どうしてエッセイが好きなんだろう?」と思うことも、よくあります。
確かにその人がいて、その人が見ている世界がある。
「あなたが見ている世界」を誰かと共有する手段がエッセイ。
この一節を読んで、少し腑に落ちた気がしました。
エッセイを読むとき、文章そのものというより、書いているその人を見ているような感覚がある。
だから好き嫌いも、合う合わないも、はっきり出るんだと思います。
その人の文章が好きなのはもちろん、書いているその人のことが好きで読んでいるんだな、と改めて感じました。
書かないと、なかったことになる
そして、ズキッときた言葉がこれ。
時間が経つにつれて、ある感覚が強くなっていった。 書かないと、なかったことになる。 組版という仕事が、どういうものだったのか。紙面を作るということが、どれほど多くの判断を伴っていたのか。新聞が単なる情報の羅列ではなく、編集という思想の結晶だったことーーそれらを語る人が、あまりにも少ない。 エッセイは、私にとって表現ではない。主張でもない。それは記録だ。置いておくための言葉だ。
書かないと、なかったことになる。
エッセイは、記録。
「記録」という言葉が、じわじわと響きました。
起点は違っても、「残したい」という気持ちが根底にある点で、記憶力が弱いから書いているという感覚と、どこかつながっている気がします。
創作の根源って、きっと「誰かに伝えたい」とか「この出来事を残したい」という気持ちなんだと思う。
自分にとって当たり前のことも、他の人には新鮮だったりする。自分が見過ごしがちなことも、もっとたくさん書いて残していきたいな、と思いました。
私の日常と重なったこと
この本を読んで、「書く理由」を改めて確認できた気がします。
記録するために書く。残すために書く。
そして、誰かの世界を知りたくて読む。
エッセイって、そういうものなんだな、と。
シンプルだけど、大事なことを思い出せました。
この本を読んでほしい人
エッセイが好きな人
「なぜ書くのか」を考えたことがある人
ZINEやインディーズ出版に興味がある人
有名な著者じゃなくても、届く言葉はある。そのことを実感できる一冊です。
私も、ZINEを作ってみたいなぁ!
まとめ
「書かないと、なかったことになる」——この言葉、しばらく頭から離れないと思います。
私自身、最近書く時間がなかなか取れない時期が続いているけれど、こういう言葉に背中を押されながら、またぼちぼち書いていきたいな、と思っています。
あなたが書いている理由は、なんですか?
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