元気になったら、ではなく。楽しみにしているから、元気になろう。
11月に予定している家族旅行のためのホテルを予約した。
今回は、8人での宿泊。
2人が1日だけ合流。
予約が取れたことを、早速家族のグループLINEに報告した。
すると、すぐに母から反応があった。
最近スマホデビューしたばかりの母は、まだLINEの使い方がよく分からない。
返信ではなく、LINE電話がかかってきた。
「すごいホテルだね。楽しみだ」
電話の向こうから聞こえてきた母の声が、なんだかとても弾んでいる。
その声を聞いて、私までうれしくなった。
「明日、いつもの薬をもらうついでに、膝も診てもらうわ」
お盆に帰省したとき、母は膝を痛めていた。
歩くのもやっと、という状態だった。
その膝を、明日診てもらうという。
「旅行までには、なんとか良くなっているといいなぁ」
そう話す母。
母は10月には、白内障の手術も予定している。
膝も痛い。
目の手術もある。
それでも母は、
「旅行に行く頃には、眼も膝もきっとよくなってるよ」
と、生き生きと話す。
強いなぁ、と思った。
そして、なんだか頼もしい。
母は明日、潰瘍性大腸炎のために定期的に薬をもらいに通っている病院で、膝も診てもらうことになっている。
そして、偶然にも私も明日、ぱんぱんに腫れた左膝の水を抜いてもらう予定だ。
親子そろって、膝の診察(笑)。
血は争えない(笑)。
「お互いに元気でいようよね」
そう話して、電話を切った。
具合が悪い私たち。
母には母の心配があり、
私には私の心配がある。
それでも、電話の向こうの母の声は弾んでいた。
11月の旅行を楽しみにしている。
ホテルを見て、「すごいね」と喜んでいる。
「旅行までには良くなっているよ」と、未来の自分を信じている。
私も同じ。
まだ先のことは分からない。
膝がどうなっているかも分からないし、
母の目や膝の状態だって分からない。
それでも今は、
「旅行、楽しみだね」
と言える。
元気になったら旅行に行こう、ではなく。
旅行を楽しみにしているから、
そこまで元気でいよう。
そんな気持ちなのかもしれない。
親子であちこち具合が悪くて、
明日は二人とも病院へ行く。
それなのに、心はうきうきしている。
楽しみな予定があるって、すごい。
まだ何も始まっていないのに、
未来にひとつ楽しみがあるだけで、
今の気持ちまで明るくなる。
親子3代10人で行く、11月の家族旅行。
その日を無事に迎えられますように。
そして母と一緒に、
「楽しかったね」
と笑えますように。
具合が悪い私たちだけれど、
楽しみにできる未来がある。
それが、とっても幸せなことなんだなと思った。
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