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ジェーン・スーのAudibleが面白い!シニア男性まで笑わせる、おすすめ4作品と聴く順番

研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。

AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。

ジェーン・スーのAudibleが面白い!シニア男性まで笑わせる、おすすめ4作品と聴く順番

「女性向けのエッセイは、自分にはあまり関係がない」

そう思っている男性は、案外多いのではないでしょうか。私もその一人でした。ましてや人生の後半に差しかかったシニアのおっさんです。女子会、メイク、婚活、「オバさん」と呼ばれることへの葛藤など、どれも自分とは距離のある話だと思っていました。

ところが、ジェーン・スーさんのAudible(オーディブル)を聴き始めると、その先入観はあっさり覆されました。

とにかく面白いのです。しかも、ただ笑えるだけではありません。

軽妙な言葉に笑っているうちに、自分もまた「男らしさ」「年相応」「社会人ならこうあるべき」といった、見えない鎧を着てきたことに気づかされます。

女性の生きづらさについて語っているようで、実は、私たちが世間と折り合いをつけながら生きる難しさを描いているのです。

この記事では、ジェーン・スーさんのAudible作品のなかから、特におすすめしたい4作品をご紹介します。それぞれの魅力や向いている人、初めて聴くならどれを選ぶべきかまで、プロの視点と、一人のシニア男性としての等身大の感想を交えて解説します。


ジェーン・スーさんのエッセイは、なぜ世代や性別を超えて面白いのでしょうか

ジェーン・スーさんの文章には、人が胸の奥に隠している本音を見つけ、それを笑える言葉に変換する力があります。

「そこまで言ってしまって大丈夫なのでしょうか」と感じるほど率直なのに、読後感は不思議と冷たくありません。誰かを上から断罪するのではなく、自分自身の矛盾や格好悪さも同じ場所に並べるからです。

読者や聴き手に対して、「あなたは間違っています」と迫るのではありません。

「私もこうなのですが、あなたにも少し思い当たるところがありませんか」と、笑いながら話しかけてくるような距離感があります。この親しみやすさが、ジェーン・スーさんのエッセイの大きな魅力です。

プロの視点:個人的な体験を普遍的な問題に変える構成力があります

エッセイは、単なる日記ではありません。

優れたエッセイには、書き手の個人的な体験を、読者が自分の問題として受け取れる形に組み替える技術が必要です。ジェーン・スーさんは、その技術に抜群に長けています。

美容、加齢、仕事、恋愛、結婚、親子関係、女友達との付き合いなど、題材は身近で具体的です。しかし、話はそこで終わりません。

その背後にある承認欲求、世間体、孤独、老いへの不安、自分を守るための虚勢まで掘り下げていきます。

だからこそ、題材そのものを経験していない男性にも届くのです。

等身大の視点:笑っていたら、自分にも刺さっていました

シニア男性の私が聴いていて何度も感じたのは、「これは女性だけの話ではありませんね」ということでした。

男にも甲冑があります。

会社で弱音を吐かない、家族の前で不安を見せない、年を取っても物事を知っているふりをするなど、思い当たることは少なくありません。

そんな甲冑を長年着ていると、本人はその重さにさえ気づかなくなります。

ジェーン・スーさんは、その重さを深刻一辺倒で指摘しません。笑わせながら、「そろそろ脱いでもよいのではありませんか」と肩をたたいてくれます。この距離感が、とても心地よいのです。

まず聴きたい『おつかれ、今日の私。』――疲れた夜のセルフケア

ジェーン・スーさんのAudibleを初めて聴く人におすすめしやすいのが、『おつかれ、今日の私。』です。

本作は、つい頑張りすぎてしまう人へ向けた48編のセルフケア・エッセイです。Audible版では、早水リサさんがナレーションを担当しています。

公式紹介には、失敗との向き合い方、仕事、人間関係、婚活、親への思い、幸せなど、日常のなかで心を消耗させる題材が並んでいます。詳しい作品情報は、Audible公式作品ページでも確認できます。

この作品のよさは、人生を大きく変えようと迫ってこないことです。

疲れている人に「もっと努力しましょう」と説くのではなく、まず今日を生き延びた自分をねぎらってくれます。

自己肯定感を無理やり高めるというより、自分への攻撃をいったん止めるための本といえるでしょう。

おすすめの聴き方は、就寝前に一度に数編だけ聴くことです。家事をしながらでもよいですし、照明を落として横になって聴くのもよいでしょう。

内容が短く区切られているため、長時間集中しなくても言葉が自然に入ってきます。

仕事や介護で疲れている人、退職後に自分の役割を見失いかけている人にも相性のよい作品です。年齢や性別を問わず、「今日は誰にもねぎらってもらえませんでした」と感じる夜に聴いてほしい一冊です。

『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』で見える、社会の見えない鎧

『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』の中心にあるのは、人が世間を生き抜くために身につける「甲冑」という比喩です。

女性は職場、恋愛、結婚、美容、服装など、場面ごとに期待される振る舞いを読み取り、自分を守るための装備を付け替えます。

その見えない苦労を、ジェーン・スーさんはユーモアと自虐を交えて描き出します。

文春オンラインの紹介記事でも、敵から身を守るため、あるいは世間に認めてもらうために身につけるものとして「甲冑」が説明されています。

プロの視点:優れた比喩が社会の仕組みを可視化しています

「甲冑」という表現が優れているのは、それが本人を守る一方で、重く、動きにくく、簡単には脱げないものだからです。

外見を整えること、仕事のできる人を演じること、傷ついていないふりをすることなどは、すべて無意味な虚飾とは限りません。

厳しい環境を生き延びるために、必要だった防具でもあるのです。

したがって、この本は「ありのままで生きましょう」という単純な話ではありません。

自分が持っている甲冑のうち、どれが今も必要で、どれがもう不要なのかを見直す本なのです。

等身大の視点:定年後の男性にも甲冑問題はやって来ます

会社員時代の肩書、仕事の知識、収入、家族から頼られる立場など、男性も多くの甲冑を着て生きています。

定年や転職、体力の低下によってそれを脱ぐことになったとき、「甲冑のなかには何が残っているのでしょうか」と戸惑うことがあります。

そう考えると、本作は女性の装いや生き方を扱った本であると同時に、役割と自分自身を混同してきた、すべての大人のための本でもあります。

自分は何を守るために無理をしているのか。一度、その棚卸しをしてみたい人におすすめです。

『私がオバさんになったよ』――人生後半を考える8人との対話

『私がオバさんになったよ』は、ジェーン・スーさんが一人で語り続ける一般的なエッセイ集とは、少し性格が異なります。

光浦靖子さん、山内マリコさん、中野信子さん、田中俊之さん、海野つなみさん、宇多丸さん、酒井順子さん、能町みね子さんという8人と、加齢、恋愛、家族、仕事、老後、生きづらさについて語り合う対談集です。

幻冬舎の公式紹介では、「人生、折り返してからの方が楽しいってよ。」という印象的な言葉が掲げられています。

Audible版では複数のナレーターが会話を担当しているため、やり取りが立体的に聞こえます。文章を黙読するよりも、ラジオ番組や知人同士の率直な会話を隣で聴いているような感覚になれるでしょう。

この本の魅力は、人生後半の答えを一つに決めないことです。

結婚している人もいれば、していない人もいます。子どもがいる人も、いない人もいます。将来を計画する人もいれば、その日を懸命に生きる人もいます。

それぞれの現実が横並びに提示され、単一の「正しい人生モデル」が少しずつ解体されていきます。

シニア世代にとっても、これはありがたいことです。

老後に関する記事には、「資金はいくら必要です」「健康のためにこれをすべきです」といった正解型の情報が多くあります。

もちろん、それらも大切です。しかし実際の人生には、数字だけでは整理できない不安があります。

将来のビジョンが明確でなくても、目の前の日々を生きてよいのです。そんな現実的な安心を与えてくれる一冊です。

『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』――笑いと毒を味わえる代表作

ジェーン・スーさんの面白さを最も強烈に味わいたいなら、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は外せません。

女子会、カワイイ、年齢、美容、恋愛、結婚、家族、老後など、女性をめぐる言いにくい問題に、笑いと毒で切り込んだ代表作です。

幻冬舎の作品紹介によると、文庫版は304ページです。また、本作は2015年の第31回講談社エッセイ賞を受賞しています。講談社の受賞作一覧でも確認できます。

タイトルは挑発的ですが、内容は「何歳まで女子と名乗ってよいのでしょうか」という言葉狩りではありません。

人は年齢を重ねる一方で、内面のすべてが急に大人へ切り替わるわけではありません。

社会から期待される年齢相応の姿と、自分のなかに残っている若さ、幼さ、欲望があります。その食い違いをどのように扱うのかが、本当のテーマなのだと感じます。

男性が聴いても十分に楽しめます。

むしろ、女性が日常的に受けている視線や、男性には見えにくい社会のルールを知る入口になります。

ただし、「女性心理を勉強して理解してあげましょう」と構える必要はありません。

まずは人間観察の鋭さと言葉の切れ味を楽しんでください。笑っているうちに、理解はあとから付いてきます。

ジェーン・スーさんのAudibleおすすめ4作品を比較します


初めて聴く場合は、次の順番がおすすめです。

  1. 『おつかれ、今日の私。』

  2. 『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』

  3. 『私がオバさんになったよ』

  4. 『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』

やさしいセルフケアから入り、社会と自分の関係、人生後半の対話へと進み、最後に代表作の鋭い笑いを味わう流れです。

一方、刺激の強い作品から入りたい人は、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を最初に選んでもよいでしょう。

AUDIBLEだからこそ、ジェーン・スーさんの言葉が身近になります

ジェーン・スーさんの文章は、声にしたときのリズムがとてもよいと感じます。

鋭い指摘のあとに自虐が入り、重くなりそうなところで笑いへと着地します。Audibleなら、この緩急や「間」をナレーションから感じ取れます。

家事、散歩、車の運転、就寝前など、目を使わずに楽しめることも大きなメリットです。

私のようなシニア世代にとって、細かな文字を追わずに本へ触れられるのはありがたいものです。

再生速度を調整すれば、自分に合ったテンポで聴けます。聞き逃した箇所にも簡単に戻れるため、ラジオより自由で、紙の本よりも気軽です。

おすすめは、まず無料体験や聴き放題の対象状況をAudible公式サイトで確認し、気になる作品を一つ選ぶ方法です。

配信条件や料金は変わる場合がありますので、利用を始める前に最新情報をご確認ください。

まとめ――ジェーン・スーさんは、笑いながら自分の甲冑を点検させてくれます

ジェーン・スーさんのAudibleが面白いのは、女性の本音を赤裸々に語るからだけではありません。

人間が世間に合わせて身につけた格好よさ、強がり、役割、思い込みを見抜き、それを笑いへ変える力があるからです。

プロの視点で見れば、具体的な日常から普遍的な生きづらさを取り出す、観察力と言語化能力が際立っています。

等身大のシニア男性として申し上げれば、「女性の話を聴いていたはずなのに、いつの間にか自分の話になっていました」という驚きがあります。

疲れた夜には、『おつかれ、今日の私。』がおすすめです。

自分の役割が重く感じられたら、『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』を聴いてみてください。

人生後半について考えたいなら、『私がオバさんになったよ』がよいでしょう。

笑いと毒を存分に味わいたいなら、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』がおすすめです。

ジェーン・スーさんのエッセイは、女性だけのものではありません。

年齢を重ね、自分なりの甲冑を着て今日まで生きてきた人なら、きっとどこかで笑い、どこかで胸を突かれるでしょう。

まずは一冊、散歩や家事のお供に再生してみてはいかがでしょうか。

「自分には関係のない話です」という甲冑が、思いのほか簡単に脱げるかもしれません。

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