(子どもへの声かけ⑤)ついついやりがちな「名詞会話」に注意!
(会話ケース⑤)朝の食卓で、起きてきた子どもが母親に一言。
【NG会話】
子「牛乳」
母「はいはい」
【OK会話】
子「牛乳」
母「牛乳がどうかしたの?」
朝によく見られる光景だと思います。
余談ですが、昭和には夫が「メシ!」といったら、妻がご飯を運んでくる。そのような光景もあったようですね。
ただ、今回、ここで挙げた例は「口が悪い」「態度が悪い」といったことではありません。子どもの言語化力を育てるかどうかにかかわることだからです。
NG会話の例は、大人でもやっている人がいますよね。上司が部下についつい「コピー!」といってしまうなどです。
これは「名詞会話」といいます。このような名詞だけを発話してコミュニケーションすることは、気心を知れた間柄では成立するでしょう。
しかし、世の中の多くは、気心を知れた間柄ではない人とのコミュニケーションです。名詞会話は通用しないのが常識なのです。
そこで、OK会話例を見てください。ここでは、名詞会話をした子どもに対して、それを言い直すように親が求めている声かけを行っています。
すると子どもは、「牛乳ちょうだい」「牛乳がほしい」と誰でもわかるような言葉で、自分の要求を表現することを覚えるでしょう。
名詞会話に慣れると、子どもの「伝える力」、その基礎となる「言語化力」、そしてその言語によって自分の中で「考える力」のすべてを養うチャンスを逃してしまうのです。
もちろん、子どもが家の中でダラダラしたり、親に甘えたりすることは、安心している証拠でもあります。家庭は子どもにとって安心が感じられる場所であるべきですから、そこは甘えさせてあげればいいでしょう。
しかし、子どもが発する言葉については、厳格に接する。そのような日々の心がけが、子どもの将来にプラスに働くのです。
また、関連することで、こちらの記事では「名詞返し」にも触れているので、ぜひ読んでみてください。
