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3-x.記憶の分類

「思考の型」詳細編
※詳細編は章立てせず、順序だてず
 五月雨式に思いついたことを書いていこうと思います。
 (後で整理するかも)

はじめに

NLPの脳の三原則は脳を動的に捉えていますが、
記憶の分類は脳を静的に捉える感じになります。
自分の持論は以下の記事にも書いた通り
「勉強もスポーツも、自分の頭や体の使い方を覚えるためにやる」
です。

脳の三原則や記憶の分類を意識しながら
何かに取り組むことにより、
記憶力とともに作業効率が
飛躍的にUpするようになります。


記憶の分類

では、記憶の分類から説明します。
フロイトの局所論(意識、前意識、無意識)で
考えるととらえやすいんじゃないかなぁ、
と考えています。


フロイトの理論と記憶の種類割り当て

※上記の図は以下で用いています。

まず、意識に当たるのが短期記憶です。
別名、顕在意識ですね。
こちらの記憶容量はとても少ないです。
PCにおける「レジスタ」に該当します。

次に、潜在意識とも呼ばれる前意識に当たるのが
意味記憶、エピソード記憶の長期記憶
ですね。
PCにおける「データ」だ、
と思えばいいかと思います。

最後に、無意識に当たるのが
手続き記憶、プライミング記憶
などの長期記憶
ですね。
PCにおける「プログラム」だ、
と思えばいいかと思います。

それぞれ、頭、心、体と結びついている
と思っていいかと思います。

記憶の原則

人間の脳の機能を最大限に活かすために、
知っておきたい原則を並べておきます。

マジカルナンバー

短期記憶のことなんですが、
人間が瞬間的に記憶できるのは3±1ほどである
という原則です。

心理学者のジョージ・ミラーという方が初めに
提唱しました。
意外と少ないと思われた方はいらっしゃると
思いますが、
人間は
チャンクアップ&チャンクダウンという手法を
用いてより多くの記憶を可能としています。

このチャンクアップ&チャンクダウンを意識的に
行うのが「具体と抽象の行き来」です。

メラビアンの法則

こちらは短期記憶から長期記憶に移行する
際の話です。

人間は内容よりも聴覚や視覚から入る
印象のほうがより記憶に残る
というものです。


メラビアンの法則(カオナビより引用)

これは私の持論である
理解なんてそう簡単にできるものではない
という根拠の素になっています。

恒常性と可塑性(ラチェット構造)

長期記憶にかかわるところの話ですね。

理解の仕組みは簡単に言うと
「ラチェット構造」なんです。
わかるまではわからないままだけど、

わかってしまえばわからなかった頃の状態には戻れません。
認知症などを患った場合は別ですが、
基本的には一度理解したものは忘れません。

理解のラチェット構造

これで有名な逸話が「コロンブスの卵」ですね。
興味がある方は検索して調べてみてください。

経路依存性

こちらは経営学や経済学の言葉なのですが、
過去の状況下で行われた決定や経緯が、
現在の選択肢に制約をもたらす現象です。

脳科学的にも
脳の中はニューロンという神経細胞同士が
手を伸ばして、
そこをドーパミンという神経伝達物質が通ることで
記憶を再合成する、という仕組みのようです。

そして、いったん道が通ると、
次も通りやすい状態になる。

つまり、経路が出来上がり、
ほかの経路ができにくくなる、となるみたいです。
あまり詳細はわからないのですが、実感としては
なんとなく理解できます。


エビングハウスの忘却曲線

人間は復習しなかったら
1時間後には50%以上忘れる、
という理論です。
ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスが
発見した忘却理論です。


これは経路依存性や脳のラチェット構造を
踏まえれば理解しやすいと思います。

ここを踏まえておけば、
反復練習や振り返りを積極的に行う
動機付けになります。

ヒューマンエラー

プライミング記憶
に深くかかわるところなのですが、
人は必ず勘違いを起こすので、
なるべくシステムでカバーしよう
という考え方が重要です。

でも、問題の原因を人に求めているとそれが
おかしくなります。
実際に、プールの水を出しっぱなしにして
しまった教員に損害賠償請求し、
そしてそれを通らせてしまった
裁判があります。

※上記は以下でも紹介しています。

今はそれに気づかないほど日本国民が退化し、
そして
社会全体が退化している
と言うことです。

タイポグリセミア

プライミング記憶の
便利なところとやっかいなところを
同時に説明できるのが「タイポグリセミア」です。

タイポグリセミアの文章

これはプライミング記憶が文章の補完を勝手に行って、
頭の文字と最後の文字だけ合っていれば文章が読めてしまう、
というものです。

これは便利な反面、文章の校正などを行う際には
「誤記を発見できない」などをもたらします。

原則に基づいた解決策

原則に基づいた解決策は普遍性があります。
解決策も無数にありますが、自分が説明可能な
ものをピックアップして説明します。

指さし確認

「鍵、ちゃんとかけたっけかな。。。」
が起きてしまうのは
プライミング記憶の機能によるものです。
人間は無意識でもちゃんと行動できてしまう
んですね。
これに対処するには、指さしを行うことで
鍵かけしたことを意識上に上げます。
これは、電車の駅員さんは必ずやっていますね。

語呂合わせ

短期記憶の少なさの克服のために、
経路依存をうまく活用して
意味記憶とエピソード記憶
として物事を覚えていく、ですね。
ひと月に31日ない月を覚える際は
にしむくさむらい
と覚えます。
2、4、6、9,11月が31日までない月なのですが、
11月がなぜ侍なのか?
侍ではなく「士」なんですね。
十一を縦に並べれば士となります。

電話番号も覚えるときも
連想可能な言葉にすることで
覚えられます。

伊東に行くならハ・ト・ヤ
電話は良い風呂♪
とか。
※ネタが昭和なのはおっさんなので勘弁してください。

先頭文字だけ覚えておく

OSI参照モデルを覚えたときに
活用したのでそれを説明します。

OSI参照モデルはネットワークの階層ごとの独立性を
担保することで可用性を高めています。

階層は7つあり、最近はTCP階層モデルで4つの階層で表現するのが主流っぽいですが、7つの区分けも知っておいて損はありません。
では、どうやって覚えたのか?

それは「応プセトネデ」ですね。

  • 応用層(アプリケーション層)

  • プレゼンテーション層

  • セッション層

  • トランスポート層

  • ネットワーク層

  • データリンク層

  • 物理層

の7つです。
頭の文字だけ覚えておけば
後の文字は自然と出てくるんです。
※最後の物理層は入ってないのですが、
 最初と最後は記憶に残りやすいので
 含めていません。

個数だけ覚えておく

一応、自分は47都道府県を全部言えます。
どうやって覚えたか?
と言うと
地方に区分けして地方の都道府県数を覚えておく、
ですね。
東北地方:六県
関東甲信地方:一都八県
東海地方:四県
北陸地方:四県
近畿地方:ニ府四県
中国地方:五県
四国地方:四県
九州地方:七県
北海道、沖縄の2つを足せば47となります。
まぁ、実際には
中国地方っていくつだっけ…。
とかなるので完全ではないですが、大体は思い出せます。

エピソードで覚える

意味記憶とエピソード記憶は
セットで覚えたほうが断然記憶に残ります。
一夜漬けをやってしまうと
意味記憶だけに頼ることになるので、
テストが終わったら全く記憶に残っていない
ということになりがちです。

日本の三種の神器はなにか?という問題にたいして
草薙の剣、八咫の鏡、八尺の勾玉
だけを覚えるより、
草薙の剣はヤマタノオロチを倒した武器なんだよ、
と一緒に覚えておけば記憶がよみがえやすくなります。

事実と意見、言葉と意味付けを切り分ける癖をつける

事実と意見の違いを明確に分けられないどころか、
言葉と意味付けを分離できない人も結構います。
「借金は借金だ」
「会社は株主のものだ」
これ、何を言いたいのか
全然意味が分からないんですよね。

「借金はしてはならない」なら、昔の企業はものすごい負債を負って
それ以上の利益を出して発展してきました。

それが成り立たなくなるんですが、
言葉と意味付けを分離できない人には
この過去の出来事が全く分からなくなります。

会社は株主のもの
だからなんだと言いたいの?
ですね。従業員がおらずとも成り立つと言いたいの?

それとも株主の言うことには従え、ですか?
株主だけの立場なら、経営責任は全く持っていないんですけど。

つまり物事を見る際の「次元」が足りないんですね。
上下意識と他責思考に陥って
主体性をなくした人は皆そうなります。

具体と抽象の行き来

チャンクアップとチャンクダウン、そして
それらを問題解決、構成、概念の3タイプで
実践できるようになれば直観力が飛躍的に
伸びます。
仮説思考およびアナロジー思考も
使えるようになります。
こちらはまた別途説明します。

忘れたってしょうがない

最後に、記憶力を上げる一番大事な考え方
がこれです。

人間は忘却の生き物だ

だから忘れることは当然なんです。
この考え方にならないと一向に記憶力は
良くならないです。
なぜか?

記憶の大敵がストレス過多だからですね。
「忘れてはならない」というプレッシャーが
却って物覚えを悪くしてしまいます。

大事なのは忘れることを前提に
忘れてもいいように記録を残しておく、
そして、忘れたくないことは意図的に
振り返りをおこない思い出す
をやればいいんです。

それでも覚えていないものは
自分にとって重要度が低いんで
大したことないことなんです。

良く「なんで覚えていないんだ!」
と他責思考で来る人がいるんですけど、
この前提に沿っていない未熟者なので、
振り回される必要は本来ありません。

ただ、未熟な者には調子を合わせてあげてやってください。

おわりに

色々と記憶にかかわることを書いてきましたが、
一番大事なのは最後の
忘れたってしょうがない」です。

そのためには義務化したり罰で動くことの
ないようにしたいところです。

結果の良し悪しではなく、行動した自分を認める。
つまり自己受容するのが一番肝要です。

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