いい彼氏なのにこの人でいいのか分からなくなってしまったあなたへ
彼は優しい。
連絡もちゃんと返してくれるし、
私のことを大切にしてくれているのも分かる。
浮気をされたわけでもない。
大きな喧嘩が続いているわけでもない。
友達に相談すれば、
「そんなにいい彼氏なら、別れなくてよくない?」
と言われる。
自分でもそう思う。
それなのに最近、彼からLINEが来ても前ほど嬉しくない。
次のデートが決まっても、「早く会いたい」とは思わなくなった。
一緒にいると落ち着く。
嫌いなわけでもない。
でも、
「この人と、このままずっと一緒にいるのかな」
と考えた瞬間だけ、なぜか心が止まる。
そして、その違和感に気づくと、今度は別の怖さが出てくる。
「でも、こんなにいい人、もう現れないかもしれない」
別れたいのか。
別れたくないのか。
自分でも分からない。
だから何度も「私はまだ彼のことが好きなのかな」と考える。
でも、もしかするとこの問いを繰り返していること自体が、答えを見えにくくしているのかもしれません。
「まだ好き?」を考えるほど自分の気持ちが分からなくなる
昨日のデートは楽しかった。
たくさん笑った。
帰り道には、
「やっぱり好きなのかも」
と思った。
でも翌日、彼からLINEが来る。
スマホに名前が表示されても前みたいに嬉しくない。
少し時間を置いて「返さなきゃ」と思って返信する。
すると今度は、
「やっぱり冷めてるのかな」
と考える。
でも、彼が優しくしてくれた日にはまた迷う。
「こんないい人を手放したら、絶対後悔するかもしれない」
そう思う。
なのに、結婚や同棲の話を想像するとなぜかすぐに「したい」と言えない。
昨日は好きだと思った。
今日は分からない。
明日になったら、また気持ちが変わるかもしれない。
そうやって何度も考えているうちに、分からなくなるのは彼への気持ちだけじゃなくなる。
「そもそも私は、自分の気持ちを信じていいのかな」
というところまで迷い始める。
「好き」の中に、いろんなものが入りすぎている
長く付き合った相手への気持ちは「好き」だけではできていません。
たとえば、
長く一緒に過ごしてきた情。
自分のことを理解してくれる安心感。
毎週会うことが当たり前になった習慣。
自分を大切にしてくれる人を傷つけたくない気持ち。
そして、彼がいなくなった後の不安。
「一人になったら寂しいかもしれない」
「もうこんなに大切にしてくれる人には出会えないかもしれない」
「別れたあとに、やっぱり彼が一番よかったと気づくかもしれない」
そういう気持ちまで全部一緒に存在しています。
だから、
「彼のこと好き?」
という一問だけで自分の気持ちを判断しようとしても、簡単には答えが出ない。
好きだから離れたくないのか。
情があるから離れにくいのか。
一人になるのが怖いのか。
彼を傷つけたくないのか。
それとも、本当にこの人とこれからも一緒にいたいのか。
今はまだ、それらが混ざっているのかもしれません。
「こんないい人もういない」が頭から離れない
彼に明確な問題があればもう少し判断しやすかったかもしれません。
浮気をされた。
何度も傷つけられた。
どうしても受け入れられない価値観の違いがあった。
そんな理由があれば、
「別れた方がいいのかもしれない」
と思いやすい。
でも、彼はそうじゃない。
優しい。
誠実。
仕事もしている。
自分のことを大切にしてくれる。
家族や友達に紹介しても、きっと「いい人だね」と言われる。
だから、自分の中に違和感が出てきたとき彼ではなく、自分を疑い始める。
「こんないい人に迷う私がおかしいのかな」
そして、自分が感じているものを見るより先に彼のいいところを数え始める。
優しい。
浮気しない。
安定している。
私を好きでいてくれる。
これだけ揃っているなら、
私は幸せなはず。
そうやって自分を納得させようとする。
でも、ここには二つの別の問いがあります。
「彼はいい人か」
という問いと、
「私はこの人を選びたいか」
という問いです。
彼の良さをどれだけ増やしても後者の答えが自動的にYESになるわけではありません。
逆に、少し心が動かなくなったからといってすぐに別れるべきという話でもありません。
だからこそ、彼を評価する前に自分の中で何が起きているのかを見る必要があります。
もしかすると、あなたを止めているのは「好き」ではない
別れることを想像したとき、胸が苦しくなる。
でも、その苦しさの正体は人によって違います。
彼そのものを失うのが悲しいのかもしれない。
一人になるのが怖いのかもしれない。
彼を傷つけることが苦しいのかもしれない。
次にいい人と出会えないことが怖いのかもしれない。
ここまで付き合ってきた時間を無駄にしたくない気持ちもあるかもしれない。
そして中には、
「あんなにいい人だったのに、なんで別れたんだろう」
と未来の自分が後悔することを怖がっている人もいると思います。
だから、
「別れられない=まだ好き」
とは限らない。
離れられない理由と、
一緒にいたい理由は、
同じとは限らないからです。
だから一度だけ問いを変えてみる
「私はまだ彼のことが好き?」
ではなく、
一度だけこう考えてみてください。
私は彼を選びたいのか。それとも、彼を失う未来が怖いだけなのか。
この二つはすごく似ています。
彼がいなくなったら寂しい。
でも、その寂しさは彼だから感じるものなのか。
それとも、毎日LINEをしていた相手がいなくなる寂しさなのか。
彼を手放したくない。
でも、それはこの人とこれからも人生を過ごしたいからなのか。
それとも、これ以上の人に出会えない気がするからなのか。
彼と別れたくない。
でも、それはまだこの恋愛を選びたいからなのか。
それとも、別れた自分をいつか責めるのが怖いからなのか。
たぶん、今すぐ答えは出ないと思います。
でも、この違いが見えないまま「好きかどうか」だけを何度考えても同じ場所をぐるぐるしてしまいます。
答えが出ないのはまだ本音がないからではない
もしかすると今まで決められなかったのは、優柔不断だからでも、決断力がないからでもありません。
愛情。
情。
安心。
罪悪感。
寂しさ。
失う怖さ。
未来への不安。
それらを全部まとめて、
一つの「好き」にしようとしていたから、自分でも分からなくなっていただけなのかもしれません。
だから今は、無理に答えを出そうとするのではなく、自分の中に何があるのかどんな感情があるのかを一つずつ見ていく。
そうすることでようやく、
「私は、本当はどうしたいんだろう」
という問い対して真剣に向き合えるようになると思います。
もし今、
「私は彼を選びたいのか。それとも、彼を失う未来が怖いだけなのか」
という問いに答えがでないなら、
自分を彼のそばに残している感情はいったい何なのか。
そこを一つずつ見つけることから始めてみてください。
