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Chapter8. 微小発酵体の自律性①

微小発酵体と通称「細菌学」/微小発酵体、未知の分類系統に属す生命体/卵胞および卵黄微小発酵体/微小発酵体と分子顆粒/地質学的微小発酵体/地中および水中の微小発酵体/微小発酵体とバクテリア/微小発酵体の生物学的特徴/微小発酵体、その不死性/全生物の組織的な死/微小発酵体と病理学/微小発酵体と調和/食作用/微小発酵体と炭疽菌/微小発酵体と疾患/微小発酵体と微生物/微小発酵体と個体係数/微小発酵体、生と死/微小発酵体と健康/微小発酵体と受容性/微小発酵体、血液と原形質/結語

「①」////////


微小発酵体が自律的存在だと疑問の余地なく立証するには、インフソリアを追究する博物学者や、細胞や組織研究が専門の解剖学者にも、斯くの如き生命体の存在がこれ迄指摘を受けていない証拠となる事実や観察結果を詳らかにする必要がある。

生体組織の自律的解剖学元素たる微小発酵体:その形態学的定義と比類なき独自の生命体の証明

手始めに、「微小発酵体はBacterium Termoや、Monas Crepusculum、Micrococcus、バクテリアの胞子の誤認」という指摘へ反論しよう。

●サンス地方産の白亜や石灰質土壌に棲む地質的な有形発酵体に微小発酵体と命名
●石灰岩に棲息するこの発酵体は常に球形で、強く発光し、ブラウン運動をしており、既知のどのビブリオニエンスにも勝って小さい

この事実を念頭に置く必要がある。エーレンベルク Ehrenbergが白亜に顕微的生物の化石の残骸を記述し、PolythalamiesやNautilitesと命名したが、Monas CrepusculumやBacterium Punctumへの言及はない。実際、エーレンベルクが記述した如何なる生物とも微小発酵体と誤認することはない。デュジャルダン曰く動物界最初の用語ことインフソリアに属す最小生物であるBacterium Termoよりも微小発酵体は遥かに小さい

だが、動植物質の懸濁汁に微小発酵体が確認されるも、「ロバート・ブラウンの活性分子」、即ち、一定の場所での揺動を意味する”ブラウン運動”を呈する分子だと誤認され、以降は特段の注目を集めていない。

実際、微小発酵体はB.punctumでもM.crepusculumでもなく、左記より遥かに微小なB.termoでもない。その裏付けは、デュジャルダンの "Historie Naturelle des Zoophytes, Infusoria”の215頁,279頁にあるmonas菌の記述を参照すれば十分であろう

一方、これらバクテリア、Monads、Micrococciが其々独立した種ならば、微小発酵体の進化に見る如くに、各々がビブリオニエンスの他の属や種への越境が可能というのは自然史の知見に反する。

分裂菌綱の胞子説は一見尤もらしいが以下の理由から成立しない。

旧式分類に即してバクテリアを動物認定し、その卵に相当するものを定義する場合、胞子がこれに該当する。科学界の新たな信条に即して植物認定する場合、胞子は種子である。卵であれ種子であれ、胞子は微小発酵体の如く自身で増殖できず、従って両者が同一である筈がない。

雌鶏のグラーフ卵胞および成熟卵黄各々の微小発酵体を例示しよう。卵胞には卵胞微小発酵体が、卵黄には卵黄微小発酵体が存在する。如何なる場合にも、100℃乾燥後の卵胞には1mg、卵黄には2~3gの微小発酵体が存在する(単離後の計量)。即ち、卵黄の発達途中で急激に増殖している。

解剖学的分析の次は化学的分析である。卵胞微小発酵体の元素組成は卵黄のそれと同一ではなく、後者は炭素数が減少している。この組成変化が増殖中に生じていることは明白である。

その後、複数種の鳥類を対象にした化学的分析により、卵黄微小発酵体の元素組成やザイマスの性質の点で雌鶏と相違が確認された。

生体組織の微小発酵体理論に即せばこれは真実である。諸々の生物種の卵に存在する微小発酵体は各々の生物種固有に在るべき姿をしており、卵が培養を経て鳥の組織と個体全体を形成するに至ることは明白だからだ。また、個体の発生過程における微小発酵体の増殖中には、その解剖学的発達に並行して機能的進化があり、斯くして其々の解剖学的体系で微小発酵体は胚となり、胎児となり、成体となることを実験的事実が証明している。

バクテリアの胞子説を真実と仮定すれば、第一に動植物の卵胞の種類に匹敵する数の胞子が周辺空気中に存在せねばならず、そしてこれら胞子が卵胞に侵入し、増殖して雌鶏卵の卵黄に充満せねばならない。これ以上は余計だろう。胚や胎児の微小発酵体とは全く事情の異なる、成長した個体の微小発酵体を考慮すると更なる障壁があるからだ!だが空気中の胞子の存在と、その卵胞への侵入および増殖を証明するのは我々の理論の反対論者達に掛かっている。

以上より、我々は微小発酵体の自律性の構想に対立する仮説を棄却する。また、以下の強調すべき考察からも棄却される。


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