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Quincy Jones - In The Heat Of The Night(1967)

シドニーポワチエ主演、ロッドスタイガー助演で制作された「夜の大捜査線」は南部の人種差別の現状を描く社会派でありながらも立場の違う男の協力、スリリングな事件捜査と言った娯楽映画に欠かせない要素を併せ持ち、これが多角的な見方ができる名作たらしめています。そしてこの作品にさらなる箔をつけたのがクインシージョーンズの音楽。ブルースやカントリーといった南部の音楽、ソウルジャズやロックンロールといった多くの人が親近感を覚えるポップ音楽、ハリウッド流のゴージャズなオーケストラは主人公であるバージルティッブス(シドニーポワチエ)の知的かつ毅然とした人柄を、そしてギレスピー(ロッドスタイガー)の軽薄さと同調圧力への恐れに隠された情熱とぶっきらぼうな優しさ、そして町に覆う不穏な空気を映像と同じくらいはっきりと描きだしています


メンバー
残念ながらはっきりは不明です。しかしドンエリオットがボイスパーカッションで参加しています。しかし彼はヴァイブ、トランペット、メロフォン、有名無名問わない様々なパーカッションを演奏できるため楽器演奏にもかかわっているかもしれません。さらにフルートではローランドカークが参加しています。これは個性的な演奏を披露しているので明らかであるほか盲目で譜面が読めないため彼のため他の演奏者の譜面にはカークの出番の二小節前でカークのズボンを引っ張るという指示が書かれていたというエピソードからも明らかです。さらにウッドベースでレイブラウン、エレキベースでキャロルケイ、タックピアノでボビースコット、バンジョーでグレンキャンベルが参加しています

In the Heat Of The Night
レイチャールズがボーカルを取る曲でオルガンはビリープレストン。夜汽車をバックにしたスタッフロールのバックで流れていますがそんな映像にこのブルージーなソウルがよく合っています。これイントロでピアノがダンダンダンと鳴ってからレイがIiin the He~at Of The Nightと歌い出すバージョンとピアノ無いバージョンがあります。

Peep - Freak Patorl Car
重厚なオーケストラから始まり、チェレスタのようなピアノと明らかにカークだとわかるフルートによる不穏なジャズです。

Cotton Curtain
In the Heat Of The Nightをシンフォニックなブラスサウンドにアレンジした曲でドンエリオットのスキャットとカークの奇声が絡みます。後半は一転してピアノと静かなストリングスによる美しいインタールード。テーマを大きくアレンジを変えて何度も使うのはサントラならではの醍醐味です

Where Whitey Ain't Around
かなり不穏な雰囲気の曲でブラスをバックにワウギターが唸ります。かなりファンキーです。

Whipping Boy
ルーズなリズムが印象的なジャズでなにか嫌なことが起きるように感じさせます

No You Won't
ハリウッド流のシンフォニックなブラスが響きますがカントリーブルーススタイルのギターが使われていて改めてここが南部だと観客に告げています。

Keep Cool
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Nitty Gritty Time
ファンキーかつスリリングな曲。ファズギターとボンゴがよいアクセントになっています

It Sure Is Groovy
リードボーカルはギルベルナル。タイトルほどグルーヴィーではないですがそれでもソウルフルです

Bowlegged Polly
セッションミュージシャン、ソングライター、カントリーシンガーと多くの顔を持つグレンキャンベルがボーカルを取ります。カントリー特有の呑気な演奏とユーモラスなスキャットが張り詰めた空気をほどよく緩めてくれます。

That's Enough For Me 
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Shag Bag, Hounds, And Harvey
スリリングなソウルジャズでファズギターが時代をかんじます。さらにクインシーとエリオットのマウスパーカッションが映えます

Chief's Drive To Mayer
ロッドスタイガー演じる地元の警官であるメイヤーのテーマ的な曲。ノイジーなガレージロックではじまり柔らかい木管楽器がIn the Heat Of The Nightのメロディを奏でます。メイヤーは一見は粗暴で差別主義者でいて事なかれ主義というどうしようもない人間ですが、裏には閉塞的な町と同調圧力的な差別感情に押しつぶされている情熱や優しさがあるという二面性を音で再現しています。ティッブスと少しだけ親しくなって夜に家に招くと眠れないからだと言って酒に溺れていることを告白すると真面目なティッブスに当たり前ですがたしなめられます。これに対してほんの少し心を開いていたメイヤーが差別的な言葉を吐き再び心を閉ざしてしまう。ここで虚勢を張ってしまうところにこの男の孤独を感じてやるせなくなります。

Give Me Until Morning
哀愁ただようホーンからぐちゃぐちゃと暴れていきます。母に会いにきただけなのに人殺しを誤認され、警官と知られると捜査に巻き込まれていく。ティッブスの状況に振り回されながらもプロ意識を失わない。そんな彼を取り巻く環境が音として表現されています。ちなみに前述のシーンはスタイガーとポワチエのアドリブだったそうです。

The Wrong Man
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On Your Feet, Boy
カントリーブルーススタイルのほぼギターソロ。エリオットのボイスパーカッションやカークのフルートがコラージュ的に入ります

Blood And Roots
いろいろなパーカッションやフルートが万華鏡のように現れては消える不思議なジャズ。

Mama Caleba's Blues
こちらもレイチャールズが関わっています。なのでこのピアノはレイ、オルガンはビリープレストンでしょう。ブルースハープのやるせない音色も印象的です。

Foul Owl
ブーマークラークとトラヴィスルイスがボーカルを取る曲。土臭いカントリーです