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蝉には、もう少し元気でいてほしいNo.220

お盆に有給を絡めながら、なんだかんだと9連休した。

次男が帰省し、妹も帰省してきた。

いつもなら、朝は「アレクサ』を目覚まし時計にしている。

この連休中は、アレクサに起こしてもらわなくても、自然と5時半くらいには目が覚める。
「あと30分寝よう」と思って6時に起きる生活が終わった。

連休が終わって、夫を5時10分に駅まで送る。

少し明るくなり始めた空の下、車を走らせる。

エンジンをかけると、温度計は25度。

「ああ」

お盆休み前の夏の朝とは、少し違う。

空がなんだか、夏の終わりみたい。

空気も爽やかで、肌で感じる温度が、もう熱くない。

25度という数字を見て、やっぱりそうかと思う。

空気が爽やかだと感じる、私の体感は正しい。

ついこの間まで、朝から蝉が大合唱していたのに、今日は蝉の鳴き声がほとんどしない。

蝉は元気に鳴かないけれど、風鈴の音が涼やかに聞こえる。

その代わりに、洗濯機を回す音がする。

次男が帰ったあとの、枕カバーやタオルケットを洗濯機を回す音。

その音を背に、朝から枝豆を茹でる。

そんな、いつもの朝の音が戻ってきた。

もう少し寝ていたい気持ちもあるけれど、日常が戻った朝は嫌いじゃない。

むしろ好きかも。

でも、ふと思う。

夏が終わってしまう。

そういえば以前、こんなことを書いた。

「暑い暑いと言いながら、私は夏が好き。」

汗をかきながら掃除をして、ビールを飲んで、蝉の声を聞いて、高校野球を見る。

暑い暑いと言いながら過ごすのも、夏の楽しみのひとつ。

生きてるなあっていう感じ。

だから、まだ暑くてもいい。

もう少し、「暑い暑い」と言っていたい。

お盆を過ぎても、蝉にはもう少し元気にしていてほしい。

高校野球が終わると、夏も本格的に終わる。

テレビから聞こえてくる応援の音や、球場の熱気。

それを見ながら過ごす時間が終わると、いよいよ夏の出口が見えてくる。

まだ夏でいいのに。

季節は、こちらの都合などお構いなしに、少しずつ次へ進んでいく。

朝5時10分に夫を駅まで送る朝。

25度と表示される、爽やかな空気。

蝉の鳴き声が少なくなった朝。

次男が帰ったあとの、枕カバーやタオルケットを洗濯する音。

早朝から茹でる枝豆。

そして、もうすぐ終わってしまう高校野球。

どれも、夏の終わりを知らせるもの。

いつもの生活に戻っていく。

次男も帰って、家の中が少し静かになった。

洗濯物だけが、帰省していた時間の名残を残している。

それでも私は、もう少しだけ夏でいたい。

暑い暑いと言いながら、夏が好きなのだから。

だから蝉には、もう少しだけ元気でいてほしい。

お盆が過ぎても。

高校野球が終わっても。

もう少しだけ、夏の音を聞いていたい。


 お盆で帰省中の妹、次男、母、夫5人で、長野駒ヶ根名物の
ソースカツ丼を食べるドライブ。
カツの量はそこそこ多いのだけど、
流石、人気店。
美味しく頂けました

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