NotebookLM・音声入力・UpNoteでつくる自分だけの旅のしおり
旅行の記録を残したい。
でも、あとでまとめようと思うと、だいたい面倒になります。
そんなとき、NotebookLMと音声入力とUpNoteの組み合わせが、思った以上によかったです。
GWが近づいてくると、少し遠くへ出かける人も増えてきます。
せっかく出かけるなら、その記録も残したい。
そう思うことはあります。
ただ、旅行の記録というのは、意外と難しいものです。
行く前には、行き先や交通手段、立ち寄り先を少し調べる。
当日は、その場を楽しむのに忙しく、あとで見返せるような形ではなかなか残らない。
帰ってきたあとは、写真だけがスマホに増えて、文章は何も書かないまま終わる。
そういうことは、よくあります。
もちろん、それでも十分です。
旅は、記録を残すために行くものではありません。
ただ、あとから少し振り返れる形にしておくと、
その旅はもう一度、自分の中で生き直せることがあります。
そこで便利だと思ったのが、
NotebookLM、音声入力、UpNote の組み合わせです。
私はこれまで、この3つを主にリフレクションに使ってきました。
けれど、形式面だけを取り出してみると、実はもっと軽やかな用途にも向いていました。
その一つが、
自分だけの旅のしおりづくり です。
1.【旅行前】NotebookLMで下調べし、UpNoteに入れておく
旅行の前には、どうしても少し調べものが発生します。
どこに行くのか。
何を見るのか。
移動はどうするのか。
営業時間はどうか。
近くに何があるのか。
そうした情報を、NotebookLMで事前に整理しておくとかなり楽です。
もちろん、NotebookLMは何でも魔法のようにしてくれるわけではありません。
ただ、情報を見比べたり、要点をまとめたりする入口としては便利です。
ある場所について事前に調べ、見どころや候補をざっと把握する。
そのうえで、
自分にとって必要そうな情報だけを抜き出して、UpNoteに入れておく。
すると、旅行前の時点で、すでに
事前版のしおり
ができます。
UpNoteに入れておくとよいのは、たとえば次のようなものです。
行き先の候補
交通手段
時間の目安
住所や施設名
営業時間
メモしておきたいポイント
こうしたものを一つのノートにまとめておけば、
スマホでもPCでも見られます。
紙のしおりほど大げさではない。
でも、必要なときにすぐ見返せる。
この軽いしおり感が、意外とちょうどいいのです。
2.【旅行中】振り返るためのメモとしての写真も撮影する
旅行中は、きちんと文章を書く気力はあまりありません。
特に移動中や、歩き疲れたあとや、ホテルに戻った直後などは、
「あとで書こう」と思って、そのまま終わることが多いです。
そこで役に立つのが旅行で行っている写真撮影です。
たとえば、
「昼に入った店が思った以上によかった」
「駅から目的地までの道が意外とわかりにくかった」
「この場所は、写真より実際に見たほうがよかった」
「今日いちばん印象に残ったのはこれだった」
そんなことを、思い出すことができる写真を撮影しておく。
メモ用の写真と思えば、構図にこだわらなくてもよいので数秒でできます。
そして、旅行から帰ってきてからその写真を見てその時のことを思い出します。これだけで、あとから振り返る材料がかなり増えます。
旅の記録が残らない理由の一つは、
「書く」という作業のハードルが地味に高い
からです。
でも、あとで話すための材料を残すぐらいの気持ちなら少し楽になる。
ここで大事なのは、立派な旅行記を作ることではありません。
その日の自分が、何を見て、何を面白いと思ったのか。
その輪郭を少しだけ残すことです。
3.【旅行後】音声入力して、NotebookLMで整理、UpNoteで整える
そして、旅行後、時間が少し取れる時に、音声入力します。
何をしたのか、どんなことが楽しかったのかを録音します。
スマートフォンに標準搭載されているアプリを使っても良いですし、
ICレコーダーに録音しても構いません。
具体的なやりかたは下記の記事をご覧ください
音声入力後、音声ファイルをNotebookLMにアップロードします。
この時に、1で作った事前版のしおりから喋った内容に関連しそうなものも一緒にアップロードしておくと良いでしょう。
音声認識の精度が上がります。
音声ファイルをアップロードし終えたら、NotebookLMに概要をまとめてもらいます。プロンプトはシンプルです。
「概要をまとめて」
これだけで十分です。
すると、ばらばらだったメモが、かなり見通しのよい形になります。
何をした日だったのか。
何が印象に残っていたのか。
どんな順番で出来事が起きたのか。
これらがきれいに整理されます。
そして、そのまま、あるいは少しだけ手を入れてUpNoteに移します。
一見、面倒だと思いますが、事前に旅のしおりをUpNoteでつくっていれば、それに上書きするイメージです。
最初から美しい文章にしようとすると、途端に止まります。
でも、NotebookLMで一度形が見えていれば、あとはほぼコピー&ペーストでもかなり整います。
そして、最後に、スマホで撮った写真をいくつか適切な場所に入れます。
これは、パソコンからやるよりも、スマホからの方が楽です。
なんといっても、UpNoteの最大のメリットは、スマホとPCの間の同期が非常に楽なことです。これは大きい。
編集する時に、スマホとPCの行ったり来たりがストレスなくできます。
(※ただし、UpNoteは、大量に写真をアップロードするのには向いていません。写真の保存が目的ならばクラウド等の方が良いと思います。)
これだけで、
自分だけの旅のしおり
がかなり短時間でできます。
SNSに上げる必要はありません。
誰かに見せる必要もありません。
自分があとで見返せれば、それで十分です。
むしろ、公開前提ではないからこそ、
「ここがよかった」
「ここは少し疲れた」
「この場面でこう思った」
といったことを、もう少し素直に残せる気もします。
4.この使い方は、比較的安心して試しやすい
この方法のよいところは、
仕事での利用に比べると、AIに入れてよいかどうかで迷う情報がかなり少ないことです。
たとえば仕事で音声入力やAIを使う場合には、所属先のAIポリシーや情報の性質にかなり注意が必要です。
会議の重要な内容、学生情報、未公表の資料などは、入力しないように気をつけているかと思います。
その点、旅の記録は比較的シンプルです。
もちろん、何を入れてもよいわけではありません。
たとえば、
個人の実名
その場で知った他人の個人情報
宿泊先の細かすぎる情報
リアルタイムの行動予定をそのまま細かく残すこと
このあたりは避けたほうがよいでしょう。
SNSでどれぐらいの解像度で投稿するかと同じ基準です。
難しいことはありません。
ただ、実際に残す内容の中心は、多くの場合もっと素朴なものです。
今日はここが楽しかった。
この店がよかった。
この移動は少し大変だった。
ここはまた来たいと思った。
その程度のメモであれば、仕事の文書や会議資料を扱うときほど神経質にならずに済みます。
つまりこれは、
AIに何を入れていいか問題が比較的起きにくい、試しやすい活用例
でもあるのです。
5.これは「旅日記」でもあり、「未来の自分へのメモ」でもある
旅の記録というと、どうしても「思い出」や「写真整理」のほうに意識が向きがちです。
もちろん、それも大事です。
でも、こうして作ったしおりをあとから見返すと、単なる思い出以上のものになることがあります。
あのとき、何を面白いと思ったのか。
何に疲れたのか。
どんなペースで動くのが自分に合っていたのか。
何を「また行きたい」と感じたのか。
そういうことが、少しずつ見えてきます。
つまりこれは、旅の記録であると同時に、
未来の自分のためのメモ
にもなっているのだと思います。
次に出かけるときの参考にもなるし、しばらくしてから読み返すと、そのときの自分の感覚も戻ってきます。
紙のしおりのような懐かしさとは少し違いますが、デジタルでも、こういう残し方は案外悪くありません。
6.リフレクションだけでなく、軽やかな私的記録にも使える
NotebookLMや音声入力というと、どうしても
学習
仕事
調査
リフレクション
情報整理
のような、少し重めな性質があったかもしれません。
手軽に始めるには腰が引けるという方もいたかもしれません。
ただ、今回あらためて思ったのは、こうしたツールは、知的生産だけのためにあるのではないということです。
もっと軽くていい。
もっと私的でもいい。
旅行の前に少し調べて、
当日に少し話して残して、
帰ってから少し整える。
そのくらいの使い方でも、十分に役立ちます。
生成AIやメモアプリを、
「何か大きな成果を出すための道具」としてだけ見るのではなく、
自分の日常や記録を少しやさしくしてくれるもの
として使ってみる。
そう考えると、活用の幅は意外と広いのかもしれません。
何よりも、手軽に始めてみて、やり方を学ぶという効果があるかもしれません。
7.おわりに
GWに出かける予定がある人は、NotebookLM、音声入力、UpNoteを使って、自分だけの旅のしおり を試してみてもよいかもしれません。
事前に少し調べて、
必要なことをまとめておく。
当日起きたことを声で残す。
帰ってきたら、それを整えて写真を添える。
それだけで、旅は少しだけ
あとに残るもの
になります。
SNSに載せなくてもいい。
誰かに見せなくてもいい。
でも、自分の中にはちゃんと残る。
そういう記録の作り方が、私は案外好きです。
PS:下記のマガジンも是非ご覧ください。UpNoteを使ったメモ、資料整理、記事執筆について書いた記事をまとめています。日々の記録をどう残し、考えるためのメモに育てるかを扱います。
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